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HHKB Studioを買った
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まだ2025年が始まってから1ヶ月しか経ってないのに予定が狂いまくっているでござる。
バタバタとキーボードを買い替えた顛末
何度か私のnoteで「HHKB Studioが欲しい」ということを書いたと思う。しかしながら、定価44,000円という高級キーボード。そうそう手が出るものではない。
しかしながら、ずっと使い続けてきたHHKB Professional2もかなり年季が入ってきている。
そろそろ買い替えたい。でもお高い。少しでも元手を確保したい。
ということで、先月くらいからHHKB Professional2をメルカリ出品していた。
いかんせん10年近く使い続けた代物。劣化も激しいし、機能もかなり劣る。しかしながら元手は欲しい、ということで、そこそこの値段を設定して売りに出していた。
そこそこの値段で出してて、値引き交渉来たら応じるかーくらいに思ってたのだけれども。
売れてしまった。
なんの予告もなく、出品していた金額で購入されてしまった。
油断していた。出品した価格でそのまま売れてしまった。ホゲー。
嬉しいのだけれども、予定なく使っていたキーボードを出荷しないといけなくなったので、カミさんに了承を取り、大慌てでHHKB Studioを注文した、というわけである。
元々メルカリアカウントに残っていた売上と、今回のキーボードの売り上げを足しても少し足は出るが致し方あるまい。
正直喜びよりも焦りが大きい買い物であった。
で、届いたよHHKB Studio。やったぜ。
届くまでの間は折りたたみキーボードで作業していたので、大慌てで開梱して即実戦投入である。
今まで使っていたHHKB Pro2は静電容量無接点式だったのに対し、こちらはメカニカルキーボード。ずいぶん仕組みが違うものなので、違和感を感じないかの不安がありつつの使用開始。まあ詳しくないので、何が違うかは全然わからないんだけれども。
何日か使ってみての感想をここに書いてみようと思う。
良かった点
キータッチが良い
ファーストタッチの印象は「あれ、今まで使ってたやつより重い?」という感想。今までは静音モデルでなかったこともあり、カタカタと軽快にキータイプをする感覚だったのだけれども、今回のこいつはスコスコと静かにキーを叩くタイプになっている。このスコスコ感に若干の違和感を覚えてしまった。慣れられるか不安だ。
慣れた。秒で慣れた。
むしろこちらの方がめっちゃ心地いい。今までが軽快なタッチだとすると、こちらは指に吸い付くようなタッチ。キーを押したときと、離すとき、どちらも大変滑らか。
キーボードソムリエでない自分でも、このキータッチはすごい滑らかだということがわかる。
この1台だけで「ああ、キーボードって沼だわ」って感じることができる。
HHKB Studio用のキースイッチがとても評判いい、というのは噂に聞いていたけれど、これは本当に指に馴染む。実に。馴染むぞ。
プロファイルが複数保存できる
まず圧倒的に良かった点は、キーボードだけでプロファイルが複数切り替えられる点。
今まで使ってたモデルは、自宅Macと会社Windowsそれぞれで使用する際に、本体裏側の蓋を外してから、ディップスイッチを切り替える必要があった。出社と帰宅のたびにディップスイッチ切り替えが発生していたので、かなりストレスであった。
でも、このHHKB Studioの場合、キーボード内にプロファイルを4つまで保存しておける。自宅Mac、会社Windowsに加えて、iPadとAndroid用のプロファイルまで保存しておけるのは大変ありがたい。
複数台のマシンを使わない人でも、例えば普段使い用とは別にPhotoshop用のプロファイルを別途用意しておく、みたいなことも有効かもしれない。
キーマップをカスタマイズできる
あと、キーマップをカスタマイズできるのもかなり嬉しい。嬉しいというか楽しい。
よく使うショートカットキーなどを特定のキーに設定しておいて、ワンタッチで呼び出せる、みたいなことができる。さっきの例で行くと、Photoshop用のプロファイル使用時は、キーボードのSキーだけでCtrl+Sの保存ショートカットを実行、みたいなことができるのだ。
ファンクションキーと組み合わせることでかなり柔軟なカスタマイズができる。このカスタマイズをしてる時、自分の武器を研いでいるような気持ちになって非常に楽しい。
悩ましい点
トラックポイントが思ったより出番が少ない
HHKB Studioのウリでもある、マウス操作の代わりになるトラックポイント。
今この記事はiPadで書いているので便利なのだけれども、PC使っている時は、当たり前ながらマウスの方が使いやすい。
そして、このトラックポイントに時々指が引っかかる。ウリの部分がデメリットにもなってしまっているのがちょっと悲しい。
とはいえ自分がトラックポイントに全く慣れていないというのもあるだろうから、この丸ぽちとはもう少し仲良くしていけるように頑張ってみたい。
ジェスチャーパッドが使いづらい
もう一つのウリであるジェスチャーパッドについても、正直そこまで使いやすいとは思えず。
自分の観測範囲に限っていうと、ジェスチャーパッドを操作した時に振動などのフィードバックが欲しかった、というものが多かったような。
確かに、ジェスチャーパッドを操作していると、フィードバックがないせいで思った以上に移動してしまったり、操作量が足りなかったりっていうことが度々あった。
せめて「もっと感度を落とせたら」と思ったりもしたけれど、ジェスチャーパッドは4段階までしか感度変更できないというあたりもちょっと辛い。
触覚フィードバックと、4箇所あるジェスチャーパッドごとの感度設定ができたら、もっと快適だったのになーとは思った次第。
とにかく重たい
これが本当のデメリット。今まで書いた機能面の話は軽微な問題で。
このHHKB Studio、電池込みで900gを超えるのだ。下手なUMPCより重たい。
今まで使っていたのが有線モデルでバッテリー不要だったのもある。それを踏まえても、この重さはモバイル用途には怯んでしまう。
重量感があって安定した使い心地、といえなくもないけれど、実際会社に持ち出してみた感想は「修行かな?」というくらいには重かった。
まとめ
値段相応で間違いない高品質。不満点はあるけど、買って損はないぞ、と。
高級キーボードとしては値段相応の価値があるなあ、と。いろんなメーカーからキーボードが出ていたり、自作キーボードという選択肢もある中で、44,000という金額はなかなかではあるけれど、その分間違いはないよ、という代物だとは思った。
用途などで複数キーボードを持っている人も、この1台で事足りるケースもあると思う。Keychronとか自作キーボードでもプロファイル切り替え・キーマップ変更は対応しているようだけれども、こちらは日本メーカーでマニュアル等も完備という安心感もある。手を出しても損はしないんじゃないかな。知らんけど。
反面、ウリであるはずのトラックポイントとジェスチャーパッドがイマイチなのが残念。とはいえ今回初めて搭載された機能なので、みんなの意見をもとに次のモデルでは改善してくれることでしょう。
そんなことより本当に重さはなんとかしてほしかったなーというところ。持ち歩きを想定していないモデルなのかもしれないけれど、カフェとかに持ち出したいという人もいたろうに。私とか。
なんやかや言ってめっちゃ満足度の高い代物ではあるので、これから10年くらい(持つのか?)使い倒してやろうと思います。よろしくな、新しい相棒。
ちなみに…
ちなみに、私が注文して届いた翌日、PFU公式通販が、パームレストとカバーセットのHHKB Studioセット、本来53,680円のところを45,000円で販売するというキャンペーンを開始したそうで。ちくしょー!
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