好きノート10 好きな風景
もし「明日から貴方の両眼は見えなくなります。その代わり、残りの一日を世界中、いえ宇宙中どこでも行けます」と言われたら、最後に脳に焼き付けておきたい風景ってどんなだろう。
そんな状況下でも、私は、風景にストーリーを求めるだろうな。
たとえ生活感満載のわが家の台所でも、重ね続けたストーリーを振り返れば、おそらくそこが一番愛おしく、懐かしく、好きな風景なんだと思う。
それとも、もし一緒に行けるなら、大空に舞い上がり、大気圏をグングン抜け出して、青い地球を見下ろしに行こうか。そしたらそれが一番好きな風景になる。