キャスターのドル売り
最近ごく一部の界隈を賑わせている「お天気キャスターの交際発覚」。
インターネット生放送の天気情報番組「ウェザーニュースLive」のキャスターである、檜山沙耶さんの熱愛が発覚したというものだ。
この番組は24時間気象情報の発信をしているもので、各地の天気予報や気象についての解説、地震など災害が起こった場合の緊急情報を放送している。
その番組を伝えているのが主に女性キャスター達なのだ(もちろん解説には男性の気象予報士もいる)。
その中でも視聴者に人気なのが檜山沙耶さんというキャスター。
クールそうな見た目とは裏腹に、天然キャラでアニメやゲームのガチ勢、コスプレが趣味で番組の途中でもアニメの話題を早口で捲し立てることもある個性的な方である。
必然的にヲタク層から人気となり、一部熱狂的なファンがついていた。
何を隠そう私も檜山キャスターのTwitterアカウントをフォローしており、「キャスターも個性が重要視されるんだなあ」と感心もしていた。
檜山さんには特にガチ勢と言われるファンも誕生し、痛車(自分の車にでかでかと檜山さんのステッカーを貼る)を作るファンもいた。凄い。
さて、その件のキャスターの交際が発覚したのが今月入ってすぐのこと。
男子テニスのウィンブルドン大会の試合中、選手の関係者席で自らの母親と思しき女性とともに観戦しているのが映ってしまったのだ。
お相手はプロテニスプレイヤーの西岡良仁さん。日本テニス界有数の実力者らしい。
いきなりの事にファン界隈は騒然。
その時はまだ彼氏とは確定していなかったため、「いやこれは遠い親戚なんだ」や「母親の知り合いかもしれない」などと現実逃避じみた論争が繰り広げられ、最終的に当事者がTwitter上で交際を認める事態に。
もちろんファン達は阿鼻叫喚の嵐。
「今までヲタクにすり寄ってきたのに裏切りやがった」だの「エッセイ集まで出版して結局俺たちは金づるか」だの酷い有様だった。
そこで少し考えてみた。
キーワードはアイドル売り。
アイドル売りとは、アイドルという立場では無い人を、握手やイベント開催、サイン会などで売り出すことを言う。
そもそも「アイドル」の定義は曖昧だが、要は熱狂的なファンをターゲット層とした歌手やタレントを指すとされている。
さて、件のキャスターのアイドル売りはいけなかったのか。
私個人としてはそれは特に問題ないことだと思う。
視聴されるためにはある程度フランクな番組内容じゃないと見てくれる人が一定数確保できず、手っ取り早いのがヲタク層をメインターゲットとすることなのだろう。ネットとの親和性も比較的高い。
もちろん天気番組にフランクさを求めること自体がおかしな話なのだが…。
しかし彼女は「男性が苦手」「私なんかに見向いて貰えることは無い」「私は恋愛感情が生まれない性格」などと特番で発言していたのだ。アイドルの処女性を求める男性ヲタクが喜ぶのも無理は無い。
その上でのこのバレ方が良くなかったのだと思う。
どの道我々が付き合うことなんて出来ないことはわかってはいるが、あんな発言をしておいて裏切られたという一種の逆恨みの感情が浮かんでしまう人も多かったと推測する。
何が言いたいかというと、アイドル売りはハイリスクハイリターンだということだ。
人気も出るが、なにかスキャンダルがあると界隈の反響も大きい。
ファン自身が過度なアイドル性を求めないこと、対象への考え方を変えるのが一番なのは言うまでもないが、今一度番組側も売り出し方を考えた方がいいのかもしれない。
ちなみに今日はキャスター陣とのふれあいイベント(ファンミーティング)が開催された。
なかなかのものである。