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にゃるらが良いと思った曲2024年 11月~12月

 ↑前回の。
 今回も2ヶ月まとめちゃってごめん。


■11月

・タルタルこうざん

 任天堂が音楽アプリを配信してくれたので。
 やっぱり名曲だなぁと。ドンキーコングのサントラは、めちゃくちゃに高いのでアプリで気軽に、しかも作業に合わせて数十分ループするモードまで実装して。ありがたい……。
 このBGMで流れる「あーあー」といったコーラスは、鉱山で働く炭鉱夫たちの嘆きらしい。ドンキーコング2、すさまじい作品だ。

・ヌーベル・バーグ/ムーンライダーズ

 ヌーベル・バーグはアルバム名。たまに紹介してきたムーンライダーズです。昭和の天然な暖かさ、シュールさに溢れる素敵な一枚。

 ムーンライダーズは、ゴダールからのオマージュが多い。まあYMOも初期アルバムはゴダールからの引用だらけですが。ヌーヴェル・ヴァーグとは、ゴダールらフランスの監督における撮影技法、金をかけずに映画を作っていく……と書くとなんだか安っぽいけれども、工夫と情熱で成り立った映画の流行だ。

 だからなんだと言われたらそれまでですが……。
 YMOから遡って好んで聴いていたアーティストがゴダールをリスペクトしている事実に惚れ直した、という感じです。

・No Reason/The Chemical Brothers 

 ふとテクノを掘っているタイミングで辿り着いたケミカルブラザーズ。前々から名前は知っていて、聴いたらいい感じになるにだろうなと確信めいたものがあったけれども、やはり良かった。別々の方向から何度も名前が目に入ったとき、「自分はいずれここを通るのだろう」と感じることがあると思う。僕にとっての「通るべき道」がケミカルブラザーズだった。
 まだ聴き始めたばかりでなんともですが、とりあえず上記の曲が好きで気に入っています。これは……2025年にどんどん好きになっていくのだろうな。

・  だからその手を離して/B'z 

 たまに聴き漁っている初期B'z。
 最初からロックンロールではあるものの、まだどこか青臭いというか熟れていない感じが(・∀・)イイ!! 若々しさと激しさが同居していて良いね。それでも歌詞の世界観が十二分に完成されていてさすが。

・THE DOLL HOUSE/川井憲次

 『イノセンス』での特に美術的なシーンの印象深いBGM。
 幻想っぽくふわふわしたい時に最適であるものの、スカイ・クロラの方がよく聴いている気がする。作中のテーマ的にもね。でもイノセンスでこの曲が流れている間の、どこまでがトリップなのか分からないバッドなスピード感はたまらないね。

・満月の竹林/上海アリス幻樂団

 3面道中。
 綺麗めなメロディなのに明確にゲームっぽい塩梅は正にZUN。
 メロディに反してゲームとしてもわくわくしてしまう独特のパワーは、東方Projectに身を捧げてきたZUNさんならではの業。

・One Assassination Under God/Marilyn Manson

 待ちに待ったマリリン・マンソンの新アルバムだぜ。相変わらずのキショい映像たちがいっぱい観られて本当に嬉しい。
 現在のマンソンはたくさんの訴訟で逆風の最中に居るので、こうして活動が続いている様子はファンとして勇気づけられる。
 とはいえ、マンソンにより暴力や性的加害の話には、事実はどうあれ「まあマンソンならやりそうだよな……」と納得してしまうし、同時に「それがマリリン・マンソンなんだからなあ」と擁護も発生する。クラウザーさんが実生活でもバイオレンスだった場合、ファンはどうすればいいのか。
 本当にハチャメチャな人だから宿せたアーティスト性が好きなんだよなぁ。どうしても。だってアルバムリリースがこんなに嬉しい。
 

・Go ft. Blood Diamonds/Grimes

 最近、イーロン・マスクの半生についての本を読んでいる。ドラマチックかつエネルギッシュで読み応え抜群。上下巻なのでゆったり捲っております。
 イーロンの功罪については、あまりに常人離れすぎて誰も測ることはできない。なので、僕はどちらの立場として(そもそも良い悪いの二元論じゃ意味ないし)喋るつもりもないですが、それとは関係なくGrimesを見ると「イーロンの元カノだ」と脳裏をかすめ、曲に集中できなくなる瞬間はイーロンを恨みたくもなる。

■12月

・The Look Of Love/ABC

 80年代に流行したイギリスのバンド。
 当時の人気に対して現代ではあまり見かけないことも、いうなれば「時代そのもの」と言える。向こうでは定期的にリバイバルしているのかもしれないけれど。少なくとも日本の日常生活でABCを見かけることは、ほぼ無い。
 それが言えるだけの「80年代」な魅力が詰まっている。どこか愉快で優しく爽やか。ダークめであろうとも、なぜだか暖かさが滲みでて嬉しくなることが80年代らしさの一つなのかも。
 最近ずっと聴いている。

・Poison Arrow/ABC

 ABCの好きな点は上で書いた通りであるものの、もう一つ好きな曲。
 ディスコ的な場面で当時流れまくったんでしょうね。
 大声での合唱ではなく、静かに男女が見つめ合って踊り狂う空間への憧れはずっとある。文化的だよね。

・HOT TO GO!/Chappell Roan

 ものすっごい元気が出る名曲。もう誰であろうと無条件でテンション上がっちゃうんじゃないか。そのレベルともなると説明不要で名曲だぜ。

 Mint Fantômeさんのカラオケ枠で知った曲なのですが、あまりに根源的な活力に溢れているので、数十年前のヒットナンバーと思っていたから、めちゃくちゃ最近の曲でビックリ。世界は広いぜ。

 意訳で申し訳ないけれども、「熱々のわたしを持ち帰ってね」みたいな歌詞。けっこうえっちなのにエネルギッシュすぎていやらしさ皆無でいいね!

・Why Am I So Short?/ソフト・マシーン

 上の記事でも紹介しましたが、2024年で最も聴いたアルバムはソフト・マシーンらしい。穏やかに激しい曲調が執筆作業に向いていて、ずっとリピート再生していたのもあるでしょう。

 貼ったのはアルバム内でもっとも聴いた曲。
 記事内でも触れましたが、ソフト・マシーンって人によってはジョジョのスタンドとしてちゃんと登場したこと気づかないくらいの扱いだよね。スタンド名ほとんど呼ばなかったし。
 どうでもいいけど。

・Orient Express/ロジック・システム

 YMOについて新たな方向性を掘っていくうちに出会ったロジック・システム。YMOの『シムーン』カバーもいいね。
 そりゃYMO好きには刺さりますわな。この曲なんてイントロでどっちかわからないもの。
 それもそのはず。

当時、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のマニピュレーターとして活動していた松武秀樹が結成した音楽ユニットである。ジャンルとしてはYMOと同じくテクノポップであり、海外でもシングルやアルバムが発売された。

 ロジック・システム自体が、YMOの多大な影響下にあるユニットなのだ!

 2025年は、YMO派生のテクノをもっと知っていきたいね。死ぬまでYMOとクラフトワークとZUNに囚われている?

・オ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル/ジューシィ・フルーツ

 メジャー曲でないものの、だからこそしっとりと良い。聴いてもらえば一発でわかる。いいよね……。
 ふわふわした詩的かつ意味性の薄い歌詞が素晴らしい。「夜の不思議をあげる」。素晴らしいフレーズだ。まさに深夜に寂しく聴いてほしい!
 こういった「静かにいい曲」がアルバムにあると締まりますね。

・Godzilla ft. Juice WRLD/Eminem

 「ダンダダンのOPがエミネムのゴジラに似ている」という、もはやどこで読んだか忘れた情報を元に聴いてみたら、エミネム凄いなあと今更になってビックリした。だってエミネムってなんか怖そうだし……。この曲はゴジラのおかげで親しみやすくて助かるぜ。
 結果的にけっこうハマった。

・愛の輪郭(フィールド)/KOKIA


 何度目かの『ブレンパワード』一気見をクリスマスに合わせて血行。
 今回はED映像を担当した写真家・アラーキーの知識があったため、この曲の印象がいっそう強くなる。作詞家・井荻麟、なにものなんだ……!?
 「昼の言葉など忘れていいから」。こんな特徴的な歌詞、富野由悠季以外が書けるはずもない!
 ブレンパワードって、富野由悠季ってすごすぎる!

 


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nyalra
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