言えない
わたしは、自分の意見を人に言えない。
こういう場で思ってることを書くのはできる。
大前提として誰も見てないし、たまたまこれにたどり着いたとしてもわたしのことを全く知らない人間が読むから。
そういう場でしか自分の思考を吐き出せない。
でも、周りはみんな意見言える。
だから意見を言えるようになろうと思った。
思ったこととりあえず口に出してみよう、って。
そうしたら、嫌われた。
デリカシーがない、言わなくていい。
余計に自分が思ってることを口にするのが怖くなった。
思ってもないことを嘘で言うのは苦手だから、考えた末に言葉が全く出てこなくなる。
でもこれには理由があるんじゃないか、って考えた。
心当たりとまでは行かなくても、こりゃそうなるかなぁ、みたいな部分はある。
まず幼少期。4歳くらいの時に弟が生まれた。
身体障害者。生まれたときから病気で、入院と手術。
おかあさんもそれに付き添いだから、1番おかあさんに愛して欲しかった時期に、傍に誰もいなかった。
おばあちゃんが家に来たけど、おばあちゃんには何も出来ない。お父さんもわたしを否定するし暴力振るうし、まぁDV男なのでね。
その時に、寂しいって言えなかった。
強がることしかできなかった。
わたしは大丈夫だから。って。
そしたら大人は「𓏸𓏸ちゃんは偉いもんね」「おりこうさんにままの帰り待てるもんね」って。
寂しいって言ったら、偉くないの。お利口じゃないの。
偉くいるために、寂しいともお母さんに会いたいとも、4歳なのに誰にも甘えることが出来なかった。5歳になるまで1年くらいずっとそうだった。
1番物心ついてきたときに、誰にも甘えられなくてお利口でいなくちゃって頼ることも出来ず、その頃から自分の感情を押し殺すしか無かった。
幼少期ながらに「私の意見は間違ってる」「わたしの感情を出したらお利口さんじゃない」
そうやって思って過ごしてた。
もちろん退院してからも弟に付きっきりの両親だからまた放置。精一杯で、わたしのことなんか手が回らなかっただけだとは思うけど、寂しかった。苦しかった、わたしにも甘えさせて欲しかった。ずっと「お姉ちゃんだから」って。
お姉ちゃんだと、自分の感情を表に出すことも許されなくて1人で、誰にも頼らず、生きていかなきゃいけないんだと思った。
本当に苦しくて、今思い出して書いてるだけで涙が止まらない。
そこからももちろん、成長していく過程でおかあさんがわたしを優先してくれたことなんてなかった。全部弟が優先だった。障害を持って産まれたらそんなに立場が上になるんだね。いいね、愛されて育って。
今ならお母さんにも余裕がなくて、わたしにまで手が回らなかったのも理解できるけどあのときは分からないしあの時に感じたものが全てだし。
小学校入ってからもおかあさんから八つ当たり、おとうさんは虐待で気づいたらいなくなってた。
わたしも、普通じゃなかったからだめだった。
せめてわたしが普通じゃないとダメだった。
𓏸𓏸ちゃんまでわたしを困らせないで、ってちょっとイタズラしただけで怒られた。
わたし、生きる価値無いんだ。って。
いない方がいいんだって、それが、小学校の高学年とかだった。
そこからもうわたしは自分の感情出すのやめた。
やめた、と言うか、言葉にしようと思っても全てがよぎってトラウマになって、声が出ない。
そうしたら、中学では"陰キャ"っていじめられたし何も言わなかったら怒られた。
先生にも、嫌なら嫌って言わないとって。
言葉にできない私が全部わるかった。
でも、言葉にしたらわたしは偉い子じゃなくなるの。
そうやって何回も死にたくなって、自傷に走って、それもおかあさんはわたしに手が回らないから気づかなかった。
気づいて欲しくて、と言うよりかはどうしようもない気持ちの行き場がなくて、意識を傷に持っていく事で苦しさを緩和させようとしてたのが強かった。でもやっぱり傷だらけの手を見て、お母さんはわたしを心配してくれるかなっていう気持ちもあった。
中学生だってまだ子供だったんだよ。まだおかあさんからの愛情たくさんほしいよ。欲しかったよ。小さい頃にくれなかった分、欲しかった。
でももう中学生でその人格が作りあがってるならそこから変えることなんてよっぽどの事がない限り不可能で。
今も尚、って感じ。
でも専門学生になったときにこのままじゃダメだ、って、グループワークとかで意見を言ってみることにした。勇気をだして、伝えた。
返ってきた言葉はどれも「でもさ、」から始まってた。
また否定された。
わたしの意見じゃだめだった。
1回受け入れることすらしてくれなかった。
もう怖くなった。
何も言えない、何も表現出来ない。
そうしたら、サボってるって怒られた。
意見もださず何もしないで、って。
言ったら否定して怒るのに何も言わなきゃ怒られて、わたしがどうしたら正解なの?
わたしの意見全部否定してきて何も喋れなくしたのは今までのわたしが育った環境全てのせいだよ?
誰1人寄り添ってくれなかった。
寄り添う素振りすら見せてくれなかった。
わたしはずっと1人で思ってることも言えずに辛かったよ。くるしかったよ。
やさしく、ゆっくり、話を聞いてくれる人がほしかった。
でも今さらそんな人が現れても信用出来なくて、結局上辺だけの会話と相槌で、全て終わらせてしまうの。
一生自己表現ができないまま、やりたいことも言えず、わたしの考えは全て間違ってるって思って生きていくしかないの。全部否定されたから、わたしは生きてたらいけないの。
はやく、楽になりたいよ。
これを全部言葉に出来たら、声に出して誰かに伝えられたら、わたしの人生変わりますか?
なにか、救われますか?
でも、わたしは解放されたい。
もう人生丸ごと終わらせたいよ。
それが、何よりの私にとっての"救い"だよ。