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オバケ屋敷、神さま屋敷 後日談その1

イラストエッセイ「オバケ屋敷、神さま屋敷」の後日談その1です。

当時小学校中学年~中学生をオバケ屋敷で過ごした娘ですが、じつは夜中にフザケていて一緒に変な声を聴いた…(本編第2話)という以外におかしな経験をしていました…。

全5ページです。


マンガ本編



そこは廊下の奥のあの部屋

焦げ猫もそうでしたが、思春期ってのは金縛りに遭って変なモノを見たり、あちらの世界の存在を感じやすいらしいです。

でも基本焦げ猫は霊感ないし「寝入りばな・寝起きに金縛り」でなにか視ても、ソレは夢だよって言われればちゃんちゃん…です。当時はしょっちゅうだったし自分では目が覚めたつもりでいるからすんごい怖かったんですけどね。
ただ、大人になってからもたまに金縛りにはなりましたが変なモノは見なくなり「疲れすぎが原因」とすぐわかるようなモノでした。

娘の場合、どうも居眠りしてたとかじゃないっぽいんですよね。
ちゃんと意識が覚醒してて、いきなりそうなったというのが怖い。
それに年寄りじゃないんだから、いくら自分の部屋がイヤでも暑さで気を失うまえに降りるでしょう。
そもそもいちばん日当たりのいい部屋をあてがってやったのに自分の部屋がなんとなくイヤ…という時点でおかしい気も。
日当たりが良くて暑いというなら屋根裏はもっと暑いですし。
(なのでか…いつも夜はシングルベッドを2つくっつけた寝室でわたしと一緒に寝てました)

まぁなんでもかんでも見えないモノのせいにするのはどうかと思う…と本編でも言ってますが。
その屋根裏部屋は、まさに夜中すぎに謎に猫が話をしにくる廊下の突き当たりの部屋にあったのでした。

娘がそういう経験をした原因が、家にあったのかどうかはわかりません。
なので本編と関係ない「不思議な体験の話」と捉えていただいていいと思います。

ただ、「あの家怖かったよね」の話題で出てきた話なので、まったく無関係ではないかも。


恐怖のループ

ネットで「幽体離脱」と調べると、「幽体離脱のやり方」的な記事がズラッ。
そんなに皆さん幽体離脱してみたいのか…?
自分も娘と同じく、それっぽい経験が怖い思いだったのでもうヤです(^^;)
実際自分の意思でもなく娘のように行きたいところに行けないループになるのって怖いと思うんですけどねぇ…。

科学的にいえば錯覚という説もありますし、だいたいそういうのの経験談って「自分の身体を見下ろしている」とか「ふわふわ空を飛ぶ」とかですよね。

そうじゃなくて、わたしが娘の話を聞いて連想したのは、手塚治虫先生の「火の鳥 異形編」でした。
八百比丘尼を殺した左近の介が寺から帰ろうとすると、どう行ってもなぜか寺に戻ってしまう…というくだりがあり、おそろしいことに八百比丘尼は左近の介自身…というさらに規模の大きいループだった話です。

Kindle版 火の鳥「異形編」収録の第13巻

そして、当時中学生の娘が、

肉体と霊体が重なるイメージをしてループから抜けた

…ってのが親バカですがすごいなと…。
イマドキの子はどっからそういうスピ情報を勉強してるんでしょうか。
しかも「ジップロック」という身近なモノに例えたのが妙にリアル…。

自分の中学生当時なんか、しょっちゅう金縛りに遭っちゃあ変なモノを見たり聞いたりするので、

「怖い怖いお父さ〜んお母さ〜ん!」

…で、親の部屋に逃げたさ一心で幽体離脱?したことがあったくらい。
動かない身体を無理矢理動かそうとしたら、フスマを素通りしたんですよ。すぐ元に戻っちゃいましたけど。
とにかく気をしっかり持ってないと「連れていかれる」(どこへ?)となぜか思っていて必死だった焦げ猫なので、「冷静になってジップロックを閉めるイメージ…」をした娘、ただモンじゃないです。


その景色はなんだったのか

「本人画」とあるのは、娘にアイビスペイントでざっくり描いてもらったものです。
(これから娘にクリスタ教わるトコですが・汗)

サイズ感が表現できないくらい天井が高かったそうな

やっぱり夢でも彼岸の景色でもそうですが、誰でもいざ思い出してみると「形がはっきりしない」っていうの多いみたいですね。

あり得ない天井の高さだったらしいんですが、先が見えないくらい続いていたというので、ノートルダム大聖堂の画像を加工してみました。

両側にあったという陶器の循環型噴水みたいなものは、喉が渇いていたから見えたのでしょうか。

…にしても、話を聞く限り地獄とかそういう怖いところではなさそう…。
むしろ荘厳というか美しいというか?

「水場があった」と聞いて、最初は「三途の川か」と思ってドッキリしたんですよ。
「三途の川」の見え方も人それぞれらしいですし…。
よくよく聞いたらそういう水の流れるオブジェがあったということのようです。
でもすべての人が死んだら三途の川を渡るのでもないそうですし、「先が見えない」ほど続く廊下の先が何だかわからないので、やはり行かなかった娘の選択は正しかったと思います…。

ちなみに焦げ猫は10代の頃の金縛り以外できちんと覚醒してるときに「人ならぬモノを見た」ことはありませんので、

「そりゃ夢だよ」

…って言われちゃうとそれまでなんですが、奇妙な符合というか最近「もしかしてアレは本当に…」と気づいたことがあったので、後日談第2話のあとがきに書きますです。

追記:後日談第2話アップしましたが、歴史的な解説にボリュームが出てしまったので、「奇妙な符合」のお話はまたべつに…。



このシリーズは、井戸を潰して建てた家はガチに怖い家だった!そんな実話イラストエッセイです。
オバケ屋敷、神さま屋敷」のマガジンはこちら↓


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焦げ猫
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