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オーバーレイの使い方がやっとわかった話(備忘録)

今回はデジタル初心者(50の手習いの人レベル)向け記事です。
焦げ猫は描画アプリとしてアイビスペイントXを使ってます。

デジタルならではの彩色について、今回デコトラを塗ってみて新しい発見があったのでちょっと記事書いてます。


ブレンドモードの使い分け

「ブレンドモード」ってのが最初よくわからず、娘に教えてもらったんですよ。
で、「なるほど同じ色で塗っても影にしたり光にしたりできるんだな」とは理解したものの、何種類もモードがあるうちの「加算・発光」と「乗算」しか使ってませんでした。

スクリーンもときどき使いますが、かなりボケた感じになるので使いどころを選びます。↓

「カズオの運行日報」第9話より。この画面の明るい部分はスクリーンモード


実際アイビスペイントの公式サイトでも、「人気のあるブレンドモードとまったく不人気なものがあるので全部覚えなくても…」みたいなことは書いてあり、やはり「加算・発光」「乗算」「スクリーン」「オーバーレイ」「反転」あたりが皆さんによく使われているようです。



「オーバーレイ」がわかりにくかった理由

このうち「オーバーレイ」というのが、皆さんに広く使われているようなのに、焦げ猫の年寄りアタマではイマイチ理解できませんで(他にもまったくチンプンカンプンなモードもありますが)…。

オーバーレイがイマイチわからなかったのは、調べてヒットしたHow to記事のオーバーレイ有り無しの比較写真がほとんど変わってなくて「どう変わったんだ!?」と悩んでしまったのがまずひとつ。
自分は色盲なのかと思いました(汗)。
銀塩カメラでリバーサルフィルムを使うとき、コダクロームとベルビア使った差よりわかりにくい。(それデジカメ〜スマホ世代にはもっとわかりにくい表現・爆
たぶんコントラストをいじるので色味がくっきりするんだとは思ったんですが、参考記事の比較写真を見てもそれほど効果があるように思えなかったので使っていませんでした。

ましてや例に使われる絵はイマドキの描き込みが丁寧で華やかな、現実的でない女の子の絵が多いので…人物昭和造形トラックのメッキ等を引き立たせたい…という技術を研究してるのであまり参考にならない…。

瞳の色が違う…?「なし」のほうがいいような気さえする、どこに何色を塗ったんだろうか?

アテムアカデミーのサイトより引用↑

アイビスペイントの公式サイトだとRGBどうのこうのの話で例がこの絵なのでもっとわかりにくい…↓

アイビスペイント公式サイトより

それと他の記事には「なんかモヤっとするなぁと思ったらとりあえずオーバーレイかけときゃイイので便利」とか書いてあって。

とにかくね、レイヤーを作るまではわかるんですが、具体的にどう塗るとどう効果が出るの?っていうのがイマイチわからなかったんですよ。
わからないならデジタルなんだから、それこそ失敗したってレイヤーをポイしちゃえばいいわけで、手を動かしてみりゃよかったんですが、最初にあの「どこが違うんだ」画像を見てしまったので食指すら動かず。

…が。

今回初めてオーバーレイ使ってわかりました。



焦げ猫自己流オーバーレイメソッド

難しく考えず画面全体を塗りつぶしてみました。

ブレンドモードなし、背景なし↓

オーバーレイなし・加算発光、乗算のみ、エアブラシで背景↓

黒に近い紺で全体にオーバーレイ塗り↓

デコトラのナイトシーンのギラギラした感じ、闇はより深く色は鮮やかにくっきり…。

そうか、オーバーレイの効果を引き出したかったら思い切って濃い色で塗らないとダメなんだな。
…と、自分的には思いました。

…ということと、部分的に使うような複雑なことをしなくても、オーバーレイのレイヤーで全体を塗りつぶすだけで効果が出るから難しく考えなくていいということ。

もうひとつ、第11話に使うコレはやっちゃ場(青果市場)の写真にアニメ化フィルターかけて背景にし、トラックを置いたモノですが…オーバーレイの全体塗りは背景とメインのオブジェクトを馴染ませる効果もあります。

オーバーレイなし↓

まぁ、これでもいいんですが…。

ブルーでオーバーレイあり↓

背景となじみ浮かなくなった…気がする



まとめ・扉絵で試してみた

例えば「カズオの運行日報」の扉絵は単純に画面全体を塗りつぶすとこうです。

加算・乗算ブレンドモードなし↓

加算発光・乗算のみ(現状コレが扉絵)↓

明るいグレーでオーバーレイ(白飛びする感じでコレはあまり合ってないですね)↓

では濃いグレーでオーバーレイはどうか?(おお、色味そのままにメリハリがついた)

薄オレンジでオーバーレイ(よくあるオレンジの街灯の下みたいになりましたね)↓

濃いブルーでオーバーレイ(明暗がハッキリしてブルーの色味が乗り、クールで生々しくなった)↓

うん、この絵にいちばん合ってるのはやはり濃いブルーで全体を塗り潰したオーバーレイですね。
車にドスーンと迫力が出て、より夜っぽい艶かしさがでた感じ。

ただ、繰り返しますが人物の造形が昭和の雑なギャグマンガ調なので、あまり凝りすぎたデジタル表現は合う場面があまりないと思い…ホントに「ここぞ」と「絵を魅せたい」ときの奥の手

オーバーレイのいいところは、明るく残したいところは残って暗いところが強まる(コントラストが強くなる)効果がありながら、塗った色の色味が載るところですね。

見出し画像は「番外編2でスタジオで演奏するカズオと植松」のコマをオレンジ寄りの茶色でオーバーレイ塗りつぶししてる途中のスクショです。
薄っ暗い白熱灯照明のスタジオの雰囲気が出ました。

オーバーレイなし


オーバーレイあり

まぁ今後部分的に使ってみたり、他のブレンドモードも試したりするかもしれませんが、とりあえずロープレでいうところの「焦げ猫 は オーバーレイ を 覚えた!」って感じですね(笑)。
回復術でいうならいろいろあるうちのまだ「ホイミ」程度です。

さてさて、マンガ「カズオの運行日報」第11話「青さん危機万髪」前編アップロードします。
後編もお楽しみに!

「カズオの運行日報」第11話はこちら↓

「カズオの運行日報」マガジンはこちら。体調不備や配達の仕事がなければ、概ね1週間〜10日程度で最新話更新しております(^^)↓


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焦げ猫
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