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LED LENSERの公式?廉価版ライトたち
皆様は、光り物は好きですか? 女性の方は好きな人もある程度いるかと思います。勿論、男も光り物は大好きです。自分も懐中電灯は色々持っています。
そんな懐中電灯好きな自分が、好きなブランドの一つである " LED LENSER " (レッドレンザー)のライトの紹介となります。
LED LENSERは、1993年にドイツのガレージ起業として誕生したLED懐中電灯専売のメーカーとなります。2000年にキーリングライトであるV8 Photon Pumpが爆発的にヒットしたことで、その名前を世界に知らしめる事となります。
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この頃から、懐中電灯に従来の白熱球からLEDを使い始めたメーカーがちらほら出てきたというような感じですね。そんなLED懐中電灯の先駆けとなったメーカーでもあります。
しかしながら、当時のLED懐中電灯の光と言うのはすごく弱々しくて、パイロットランプ(オーディオ機器なんかで電源をONにしたら赤や青に光るアレのことです)には早くから使われていましたが、懐中電灯というとキーリングライトくらいしか使い道が無かった時代でもあったわけです。この頃の謳い文句が、確か「月明かりよりも明るい」とか言っていた様な記憶もあります。それくらい、出た当初のLEDの光って弱くて懐中電灯みたいに照らして対象物を確認するみたいな目的では使えなかったのです。
自分とLED LENSERの出会いは、その当時LED LENSERの日本への輸入代理店がサンジェルマン(現ジェントス)だったのですが、その販売経路が主にホームセンターだったりして、自分もホームセンター巡りは若かりしときから好きでもあり2003年くらいから知っていたメーカーとなります。ただ、キーリングライトには、月明かりくらいだったら豆球でもええやないかいとさほど興味を持たなかったのでスルーしていたのを覚えています。
そんなLED LENSERの製品を買おうと思った出来事が、V2(Vスクウェア)との出会いですね。2005年頃のホームセンターで投げ売りされていたので、それでも懐中電灯の値段というよりも随分高いものだったので気張って買った事を今でも覚えていますね。
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派生形にT2(Tスクウェア)があったりする
そもそも、なんで自分が懐中電灯を欲していたかと言うと、当時は自転車で通学や通勤をしていたのですが、冬場なんかは特にですが日が落ちてからも走行することが多く、田舎な自分の土地では街灯もまばらでライトで前方を照らさないと何処を走っているのか道が見えないというような事情があったからです。
自分はと言うと、自転車はマウンテンバイクをずっと使っていたので、ママチャリに見られるようなダイナモ発電のライトを装着はできなかったのですね。それで、別で懐中電灯を取り付けて走っていました。それが、学生の時はMAG-LITE(マグライト)を使っていまして、豆球時代の代物ですから今の光の明るさで言うと14ルーメンくらいしかないわけです。すごく暗いのですよね。
そんな中、HOLLOWレンズと言う特殊な風防のレンズで明るいと謳うLED LENSERのV2がホームセンターで安くなっているのが目に入り、なけなしの金で「エイヤッ!」と買ってみたのがLED LENSERとの出会いとなります。
何年か前まで、V2は年を追うごとにブラッシュアップされて買えていました。先の写真が最終形態です。発売当初のV2のレンズは、今では100円ショップなんかで見られるコチラ
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の懐中電灯の様に、レンズの中心に穴が設けられていて、これが良いように作用されるのでしょう。中心に変な影ができたり、照らされる形も歪なものではなくて、円として全体に広がるその光が魅力となっています。
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LED LENSERのV2もこんな感じでしたので、感動したのを覚えています。豆球のMAG-LITEみたいに変な影はできませんし、白くて明るくて今までの道が違って見えたものです。ちなみに初代のV2は100ルーメンとか(当時の表記はW表記で1.25Wだったかと思います)だったかと思います。ですので、こちらの100円ショップの明かりよりもまだ明るい代物でした。
今までの白熱球時代の懐中電灯は、リフレクターで光を反射させて集光し光の強さを前に押し出していましたが、LED LENSERはプラスチックの特殊なレンズで光を屈折させたりしてうまいこと操作するというのが当時は画期的だったと思います。自分も、この様な技術に惚れて高くても買ってみようと思い立ったわけです。
ただ、不満がなかったわけでもなく、照射範囲も豆球ライト以上に広範囲ではありましたが、自転車でカーブを曲がる時などまだまだ照らす範囲が広かったほうがよかったなとも思いましたし、単4電池でしたので直ぐに電池切れになってしまうところも不満ではありました。
「レンズで光を操作するのだったらば、凸レンズみたいなので拡散をもっとできるだろうに」なんて考えては1、2年くらい経ったある日、いつもの様にホームセンターに行くと、LED LENSERから今の現在まで顔とも言うべき傑作のP7が新発売されていたのです。2008年の事です。
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それでも今でも元気に光ってくれる
そして、内容を見ると、特殊な凸レンズで拡散そして集光ができる(アドバンスフォーカス(Advanced Focus Technology))と謳っているでは無いですか。待っていましたと思ったものです。ただ、高かった。今の価格を見ても分かるように、懐中電灯としては高価な分類となります。帰って数日悩みましたね。そして、V2を売っぱらってそれを元手にP7を買うことに決めたのです。
当時はまだまだ実用として懐中電灯を見ていたので、収集癖は無かったこともあり、比較的直ぐに売っぱらうというような判断をしました。今となっては惜しいことをしてしまいましたね。ちなみに、初代P7は今でも所有しています。先のボコボコの写真がそれです。
LED LENSERの頑丈さは、コンクリートの床に落としたりしても壊れたりせずに4年くらい使い続けてたライトになります。(道中、多少は浮気もしましたが・・・)15年以上経った今でも、元気に点灯してくれます。アメリカでは保安官がLED LENSERのライトを使っているとかなんとかも聞いたりしますので、そういうヘビーデューティーな要望にも耐えるライトなのでしょうね。
そんなLED LENSERなわけですが、人に進めるときには高くておいそれと「つべこべ言わずに買いなよ」とは言えないのが玉に瑕です。そこで、手軽にLED LENSERクオリティを体験してもらうべくおすすめしたいのが、タイトルにもあるように、LED LENSER公式の廉価モデルであるSolidline(ソリッドライン)シリーズとなります。
ここで、「え? LED LENSERの公式ホームページにそんな製品群は無かったよ?」と思われる人もいるかと思うのですが実はその通りで、Solidlineシリーズは海外版公式ホームページはおろか、日本版公式ホームページにも掲載されていない謎多きシリーズなのです。
「なんで、公式にも認められていなさそうなシリーズがあるのか?」と思った人も多いかと思います。ここからは個人的に集めた情報で不確かなものであり噂程度に聞いてもらいたいのですが、このシリーズをLED LENSERが作った経緯というのが、なんともはやという具合なのですね。
と言うのも、当初のLED LENSERの日本における流通の代理店は、サンジェルマン(現ジェントス)であったというのは、最初の方にチラッと記載した通りです。2000年くらいの話ですね。その主だった卸先がホームセンターと言うのも先にチラッと記載した通りです。となると、どの様な売られ方をされてしまうのか? と言う話になりますが、年末年始や棚卸しなど事あるごとに安売りされてしまうのですよね。
自分がV2を買ったときもそうでした。P7も実は定価では買っていません。その割引額も日本の小売の性質から異常なまでに安くすることがあって、そういう売り方がLED LENSERにとって、著しくブランド価値を損ねたみたいなクレームがあったそうなのです。そうだからか、日本法人を立ち上げたからかは分かりませんが、サンジェルマンとの提携は日本法人を立ち上げた年の2015年で終了しているのですね。
ただ、そうやって自社で価格をコントロールしたところで、懐中電灯に良いものだからと何千円も出す人は少ないわけで、苦肉の策として作ったのがSolidlineシリーズというわけらしいのです。ちなみに、日本限定の話とも聞きますが定かではないです。
ですので、パッケージや懐中電灯本体を見たことのある人だったら分かるかと思いますが、目立ったところにLED LENSERのロゴは入っていないのです。あまり、LED LENSERの製品と言うことを悟られたくないというのが見て取れます。それくらい特殊なシリーズということですね。
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と言う訳あり製品ですが、それは確かにLED LENSERですので、多くの人にすすめられる懐中電灯であることには違いありません。
ただ、皆様が気になるのは「どこまで廉価なのだ?」と言う事でしょう。こちらのシリーズ、例えば、P7の廉価版であろうST7は、現在の最新モデルであるP7 Coreが定価1万450円(税込)で実売が9,000円(税込)ほどに対して、ST7はヨドバシカメラなんかでは3,280円と1/3ほどで買えてしまいます。その廉価度合いがわかるかと思います。
廉価は価格のみならず、残念ながら機能面でも見られて、P7 Coreが
パワー:450ルーメン
ミドル:250ルーメン
ロー:40ルーメン
と言う明るさに対して、ST7は
ブースト:360ルーメン
パワー:200ルーメン
ロー:30ルーメン
となっています。このブーストですが、スイッチを半押しした時だけの機能となり、押し込んでONにしてしまうと200ルーメンとなります。ですので常用は200ルーメンの懐中電灯ということになります。明るさがP7 Coreと比べて半分程度なのですよね。
また、わかりやすい明るさだけではなく使われているパーツについても、端子部分がP7ではバネの部分などが金メッキされているのか金ピカですが、廉価版では普通の電極端子となっています。接点の摩耗具合などが気になりますね。
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写真の関係で、SL7の電池ボックス部は金ピカに見えるが、実際はくすんだ黄銅色だ。
ただ、ワイドとスポットを切り替えられる機構や本体の頑丈さは、防水防塵がIP54、落下衝撃耐性が1mとなっているので安心してください。そして、メーカー保証が2年もある事が、廉価版であっても製品に対する自信の現れでもあると思います。
そんなSolidlineシリーズですが、2024年11月現在の現行品としては、いつも最新モノしか置いていないヨドバシカメラで調べてみる(メーカーホームページに記載ないので小売店で調べるしか無いという・・・)と、
・ST1(キーライト)
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・ST2(単4×1本のペンライト)
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・ST4(単4×2本のペンライト)
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・ST5(単3×1本モデル)
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・ST6(単4×3本モデル)
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V2の様に見えるが、こちらはフォーカス機能が付いている
・ST7(単4×3本モデル)
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・ST8R(専用充電池モデル)
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と言う感じが、懐中電灯の現在のラインナップとなっている。懐中電灯の他にも、ヘッドライトやワークライト、ランタンなどのラインナップがあるがここでは割愛させて頂く。気になる方は、ヨドバシカメラの通販サイトで「Solidline」と検索すれば直ぐに一覧を見ることができる。
この中で、実際に所有しているのは、SL5、SL6、SL7となる。ペンライトも道具箱へ入れておく分には良いかもしれないと、買おうか迷っている。
過去の懐中電灯としては、
・SL6(単4×3本モデル)
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・SL7(単4×4本モデル)
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なんて言う様な、筐体がプラスチックでできたモデルもあったりした。こちらのレンズが少々面白く、
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フォーカスを動かすと、
![](https://assets.st-note.com/img/1731333129-BGRcwlgeQDS1HXY9CJ834m0x.jpg?width=1200)
と言う様な感じで、初代のV2で使われていたHOLLOWレンズの様な見てくれに可変します。機能としては、フラットの状態が、中心光が出ずにフラットな配光に、せり出すと中心光が出てきてスポットな配光に変化します。
ただ、プラスチック筐体の弱点がありまして、他の人のレビューなりに記載がありましたが、電池ボックスのねじ込み部が破損しやすい様です。自分は、使用頻度が少ないため、そういう事態には陥っていませんが、気を付けて使っていこうかと思います。
さて、いかがだったでしょうか? LED LENSERのタフさと高級路線と言うようなコンセプトは、GENTOSが追従してLED LENSERよりも安価で色々とタフな懐中電灯を出しているので、なかなかLED LENSERを買うと言うことをしてこなかった人もいるかと思います。現場人であれば、タジマなどもよく選ばれると聞いています。
気にはなっているけれども価格で躊躇していた人であれば、このSolidlineは丁度良いのではないでしょうか? 写真を見てもらえれば分かる通り、自分もラフに扱っているのですが、なかなか壊れることはありません。個人としては、単3電池が使えるほうが嬉しいのですが、現在のラインナップでは無いようです。その点だけ使いづらさは感じて入るのですが、お手頃価格でホームセンターや家電量販店で手に入れることができる信用性が高いライトとして覚えておいてそんは無いかと思います。