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2022年台風14号に学ぶ、猫との同行避難

遡ること2年前。九州を直撃した台風14号。

台風の最中、矢沢永吉さんががPayPayドームでのライブを決行した伝説の日。私は夏川りみさんのコンサートが中止になって涙したこの日。

この時我が家は、猫を連れて町の避難所に避難しました。猫との同行避難は初めてで、反省することだらけでした。

古い木造家屋に台風は…


我が家は築50年以上の木造家屋。強い風が吹くとガタガタ揺れます(苦笑)。ヘリコプターが家の近くを飛んでいくとすぐわかります。

これまでの台風は家で耐えてました。猫を置いて避難するわけにはいきませんから。
しかし、この台風の時から町の避難所にペット同行OKのところができました。なので、ありがたく使わせていただきました。

国の指針では同行避難を推奨。でも、同行避難できるかどうかは自治体次第。

環境省の指針では、地震や台風などで避難する際はペットと一緒に避難するように推奨されています。

しかし、実際はペット連れで避難所に行けるかどうかは自治体次第です。受け入れ態勢が整っているところとそうでないところとあります。すべての避難所でペットOKの自治体もあるし、特定の避難所ならOKというところもあります。

同行避難と同伴避難の違い

ペットOKの避難所でも、基本的には「同行避難」のところが多いです。人とペットは別々の部屋で過ごすことになります(お世話のために部屋を行き来することはできます)。

人と同じ空間でペットも一緒に過ごすことを「同伴避難」といいますが、同伴避難できる避難所はまだまだ少ないようです。

ペット同行者用の避難所を設ける自治体は増えている

環境省の指針が周知され始めたのか、自治体が飼い主の声に耳を傾け始めてくれたのか、ペット同行OKの避難所は増えています。

うちの市町村はダメなんだよね、という方も台風などが来るたびに避難所情報を確認したほうがいいです。

猫と同行避難する際に必要なもの

猫と同行避難する際に持って行ったものは次の通りです。

・ポータブルケージ
・ポータブルトイレと砂
・エサ1日分
・水(水道水をペットボトルに入れて持参)と水用の器
・カリカリおやつ
・タオル2〜3枚

猫は避難所まではキャリーに入れます。避難所に着いたらポータブルケージを広げて、猫を移します。
キャリーに入れっぱなしだと猫が身動き取れません。

念のためにハーネスとリードを装着

猫はパニックになると何をするかわかりません。
キャリーからケージに移す際に脱走したらいけないので、家で猫にハーネスとリードをつけました。
ケージに移したらリードは外しました。ハーネス&リードがないなら、洗濯ネットでもいいかもしれません。

トイレは携帯用の折り畳み式

トイレは猫壱のポータブルトイレを急遽買ってきてケージに入れました。砂はいつも使っているものを小分けにして持っていきました。トイレが用意できなかった時は、ペットシーツをケージに敷いてもよさそうです。

フードは普段のものをそのまま持っていった

うちでは一回分のエサをタッパーに小分けにしています。そのタッパーを3つ持っていきました。エサ皿は持っていきませんでした。蓋を開けたタッパーをケージのなかに置いて、タッパーから食べさせればいいかと思って。

水用の器は普段使っている陶器のものではなく、台所にあった金属製の小さいボウル。
陶器だと持ち運びが大変です。重いし、割るかもしれないし。

猫は知らないところに連れて行かれると、ご飯も食べないしトイレも我慢しちゃいます。
多分食べないだろうな、トイレもしないだろうな、とは思っていましたが、ご飯とトイレは持参しました。

結局、避難中は水も飲まずご飯も食べず、トイレもなしでした。熱中症が心配だったので、時々鼻先に水をチョンとつけて水分補給させてました。

ケージにタオルをかぶせる

猫は知らないところが苦手です。そして避難所では知らない犬や猫と同室になります。
ケージ越しではありますが、知らない犬猫が視界に入ると猫は気になってしょうがないのです。怖がる子もいます。

そこで役に立つのがタオル。タオルでケージを囲って周りが見えないようにしてあげると、猫は落ち着きます。
目隠しがついているケージならその目隠しを使ってもいいです。でも夏場はケージの目隠しを使うと風が通らなくなってしまうので、タオルで隠すのがオススメです。

避難所では猫連れの方がうちを含めて5組いらっしゃいました。そのほとんどの方がポータブルケージを使っておられましたが、タオルで囲っている方は少なかったです。うちがタオルを被せているのを見て真似されてました。

同行避難なので人とペットは別々の部屋

今回の避難先では、人とペットは別々の部屋になる同行避難でした。避難した人が少なかったので、猫の側で寝てる人も多かったです。

避難した人が多いとペットの寝るのは無理でしょうが、家に残しておくよりは遥かに安心できます。
部屋は別ですが、同じ建物内にペットもいますから。

翌朝、風がおさまってから帰宅しました。

猫は帰ってからすぐご飯を食べ、トイレも大小してました。見慣れた風景に安心して家中動き回り、布団の上で寝てました。疲れたねぇ〜(=^x^=)

初めての同行避難の反省点

今回初めて猫と同行避難したわけですが、急遽のことだったのでいろいろと反省点が出てきました。

①ポータブルケージが小さかった

避難所では猫をケージに入れておくため、家にあったポータブルケージを持っていきました。
これは普段、猫がベッドとして使っています。

しかし、このケージにトイレを入れるとケージ内の半分がトイレで埋まってしまうという始末。かといってトイレを入れておかないと猫が用が足せないわけでして。(避難所では猫をケージから出せません)

残り半分のスペースで窮屈そうに過ごす猫。全く身動きできないわけではないんですが、手足が伸ばせないのは辛そうでした。

帰ってきてから猫壱のポータブルケージを注文しました。

このケージはトイレを入れても大人猫2匹が動けるスペースがあるのに、畳むとめっちゃコンパクトになります。保管するのに場所を取らないのでこれにしました。

②とろリッチを持って行くのを忘れた

環境が変わると水もエサも口にしない猫。夏場は熱中症が心配です。

今回も台風が接近するにつれて暑くなりました。水を飲もうとしない猫の鼻先に水をつけて舐めさせてました。

お隣さんを見ると、ちゅーるをあげてました。
猫が水を飲まない時にちゅーる(のような液体おやつ)をあげるのは、立派な熱中症対策なのです。

その時、とろリッチを持ってきていないことに気づいた我が家(うちはとろリッチ派なのです)。
カリカリおやつはしっかり持ってきてたのに、なんでとろリッチ置いてきたんだろう…( ゚ロ゚)!!

次からはとろリッチも忘れずに持っていきます。

③トイレ掃除の道具を忘れた

ポータブルトイレと砂は持って行ったのに、トイレ掃除の道具を忘れました。

猫は綺麗好き。トイレが汚れると怒ります。
そして猫の排泄物は臭うので、集団生活である避難所ではさっさと片付けないといけません。

今回、スコップとビニール袋を置いてきてしまいました。最悪お箸で取って弁当の袋に入れようかと考えました。うちの猫は家に帰るまで一回も用を足さなかったので、最悪の事態は回避できました。

ビニール袋は普段家で使っているキッチン用のビニール袋ではなく、消臭機能がついた袋を用意した方がよさそうです。

以上の反省点を踏まえて、非常持ち出し袋の中身を見直しました。

災害なんてないに越したことはありません。大きな地震や台風、大雨に見舞われることが増えてきた近年、備えあれば憂いなしです。

今週末、台風が九州~関西を直撃するとの予報が出ています。大きな被害が出ないことを祈っています。


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