自己顕示欲と承認要求。

いつか、
10年来の近しい友人と、
こんな議論になったことがある。

議論と言っても、
お互いに感情をむき出しにしたりだとか、
決して、そういうものではなくて、
ただ、ただ、穏やかな議論。

お互いに疑問をぶつけて、
お互いに緩やかに考察すると言う議論。
(これから書くことは、あくまでも、私見です。)

ある日、
わたしは友人にこう言った。

｢わたし、個人のSNSで、自分が行ったお店だとか、感じたことだとかをアップすることがあるんですが、これは一種の『承認要求』でしょうか???｣

すると、
とんでもなく、頭の回転が早くて、
いつも、
わたしがその友人の背中が見えなくなるぐらいに
だいぶ先を行っている
(だいぶ先を見越した考え方をしている)友人が、
静かにそっと答えた。
(おかげで、わたしは、その友人に、何周分だか、『周回遅れ』の日々を送っているような気がする。)


｢それはどうなのかな。わからないけど。
わたしはあなたに旅行先での写真を送ることがあるけど、これは、一種の『自己顕示欲』だと思うんだ。｣

??????
自己顕示欲?????

自己顕示欲か、承認要求か。

いまだに、
その答えはわからない。

でも、
この世に生を受けたからには、
誰かに承認されたかったり、
誰かに自己顕示したかったりするものなのかも知れない。

決して、
自分の価値観を
人に押し付けてはいけないけれど、

それは。
自分の立ち位置を
確かにするために。

自分と言う存在の足下を
しっかりと強化するために。