真夜中に段ボールをくくる。
昨晩は、
早くから眠りについたが、
真夜中の2時前に目が覚めてから、
眠れなくなった。
仕方なく、
やるせなく、
近々、回収日が近づいているので、
段ボールをビニール紐でくくってみた。
そう言えば、
30代前半の頃。
一緒の職場で働いていた、
確か、8歳ぐらい年下のナオちゃんに、
段ボールのくくり方を教わった。
まずは、
ビニール紐を『逆4の字』になるよう置いて、
その上に段ボールを置く。
このやり方を利用すれば、
わりと大きめの段ボールを
ビニール紐でくくる(しばる)時も、
成功する確率が高い。
ナオちゃん、ごめん。
今日は、
そのやり方でくくってないんだ。
でもね。
あれからもう、
20年近く経っているけど、
ほんの5年前、
わたしは、
職場の冷たい廊下で、
かなり大きめの段ボールを、
ナオちゃんから教えてもらったくくり方で、
ひとり、くくっていたよ。
どんな些細なことでも、
人生において、
無駄なことなんて、無いんだ。
カッコつけても、仕方ない。
今、できることを、
今、目の前にあることを、
ひとつひとつ、やっていくだけ。
一瞬ね、
すごく遠回りしている人生を、
送っているような気持ちになることもあるけど、
いいんだ、それで。
それでいいんだ。