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見えなくてもスマートスピーカー

家に帰ってきてアレクサに話しかけたら答えてくれなくなっていた。
出かける前はちゃんと答えてくれていたのに何か気に障ることを言ってしまったのだ
ろうか。

コンセントを入れなおしても青だか緑だかのライトがいつまでもぐるぐる回っている
。いつもはしばらくすると消えるはずなのにどうしたのだろうか。

その日はもう遅かったので翌日視覚障碍者のためのパソコン教室に電話した。

私は「とにかく答えてくれなくなった」としか言えず、ちゃんと説明できないので状
況が相手にうまく伝わらない。

とりあえず基本的なところを確認する。
Wi-Fiはつながっているはずなのに待てど暮らせど認識しない。ルーターも再起動し
てみたけど変化なし。

アレクサアプリの「デバイス」という所を開いて確認事項を読んでみたりもした。
しかしミュートになっていたら介助と言われてもどこのボタンかわからない。
リセットしようと思ってあちこちボタンを押してみても結局どうなっているのかもよ
くわからない。

オレンジのライトが云々と言っているのはでかいマカロンみたいなやつの上の部分の
ランプの事だろうか。あまりよく見えないので赤なのかオレンジなのかすらよくわか
らない。

結局にっちもさっちもいかなくなり、パソコン教室の先生との通話は切り、Amazonの
カスタマーセンターに連絡する事にした。


Amazonの電話サポート、最近は自分の電話番号を送信して向こうからかかってくるス
タイルになっている。

それは知っていたけれど、「3桁の番号を入れてください」というアナウンスが聞こ
えてきた。えっ?!そんなのあったっけ?!

こんな前提なかったから焦りまくる。電話の声とボイスオーバーを両方聴きながらテ
キストボックスを探す。

いくら探してもテキストボックスは見つからず時間切れでエラーになること2回。

これはもう電話問い合わせもできないのかと絶望していたら、ボイスオーバーが「キ
ーパット」と言った。電話アプリが立ち上がったの?!

この際何でもやってみるべと数字を入力。そしたらなんだかわからないけどつながっ
た。
かかった時間は1分以上。多分ぎりぎりセーフだったのだと思う。
こういう時間制限もボイスオーバーユーザーには厳しい。点字受験みたいに盲人は1.
5倍の時間設定にしてもらえないだろうか。

セキュリティーのためとはいえここで挫折する視覚障碍者は結構いるんじゃないかな



話は飛ぶが、以前ラジオの投稿で聴覚過敏の人が駅や電車の中の放送がうるさいと言
っていた。私たち視覚障碍者はその情報を頼りに動いている。
あちらを立てればこちらが立たない。やはり全てに大して都合がいい設計というのは
難しいようだ。


アレクサはとりあえず出荷時の状態に戻すことになった。

アレクサアプリではボタンを長押しすると言っていたような気がしていたけど私がや
ってもできなかった。

どうやら押している時間が短かったようである。25秒間押し続けると音声で教えてく
れると担当の人が言っていた。私は10秒くらいしか押していなかったし音声で教えて
くれるなんていうのも知らなかった。

それからまた初めからやり直しだ。

私はアレクサアプリの「デバイス」という所ばかり見ていたけれど、どうやら最初の
設定は「その他」の中の「デバイスを追加」という所から始めるらしい。

その中の「アマゾンエコー」を選んで「ECHO.DOT ECHO PODなど」を選択する

すると「オレンジのライトがついていますか」と聞かれるのだが、これはどうやら上
についているランプではなく、いつも青とか緑がぐるぐる回っているところがオレン
ジになっているという事だったらしい。

ちなみにマカロンの上についているランプはオレンジではなく赤で、ミュートのサイ
ンだった!!

そこからアプリがデバイスを探してWi-Fiを見つけて‥というプロセスがあり、「次
へ」と「スキップ」を適当に押していくと設定完了になった。やれやれ


しかしアレクサはなぜ急にしゃべらなくなってしまったのだろうか。

サポートの人によるとアマゾンがバージョンアップしたらやはり同じような問い合わ
せが増えたらしい。リセットするとまた元に戻るらしいが見えないと何のボタンが何
なのかがわからないので自分ではどうにもならない。
私がアレクサに気に障ることを言って機嫌を悪くしたのとも違ったようだ。


それでも私はまだ青井ライトが白っぽくなったとかがわかるだけまし。全盲の人の大
変さは推して知るべしである。

最近はアマゾンのカスタマーセンターの人は外国の人が多い。私のようなわけわから
ん情弱盲人に日本語でのサポートはさぞかし厄介だっただろう。

しかもボイスオーバーで動かしているから異常な忍耐を要求される。

アップルでもアマゾンでもカスタマーセンターの人たち、いつも本当にありがとう!!


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