きっとこいつもアスペルガー
こまったちゃんがいるのでチェンジする人材をアサインしてほしい…
そう依頼した…はずだった。
しかし、これまた「困ったチャン」だった。
謝りはする。するけど…
以前からいる問題児。
まぁ相も変わらず、自己中心的な解釈で
世の中の間違いは自分以外で起きる
かのようなことばかり言う。
今度きた「困ったチャン」はオーバー50のおっちゃん。
「よろしくおねがいします!」
元気はもともとよろしい。体育会系である。
かれこれ10年くらい前に一緒に作業していたこともあり
とびきりできるというわけじゃないけども…
指示どおりには動いてくれるかな?
ぐらいのつもりで受け入れてみた。
なれない環境で知らないことも多い。
そりゃそうだ。
「すみません!」
なるほど、自分が悪くとも頭下げない問題児とは一味違う。
しかし…次第に本領発揮してくる。
あれ?これ、前も言ったよね?
「はい、すみません!」
あれあれ?これ、昨日も言ったよね?
「はい、すみません!」
じゃあ何て言ってたっけ?
「ええっと…すみません、なんでしたっけ?」
…はぁ?
つまり
指摘された→とりあえず謝る
というだけだったのだ。
とりあえず謝るだけだから、その後に何も残らない。
残ってなかったのだ。
それじゃ学習もできない。
謝っておけばいいのか?
私は早速面談することにした。
「すみません、私のことでお時間とらせてしまって」
まぁいいんですよ、ところでどうも進捗が悪い様子ですが、環境にまだなじめませんか?
「みなさんよくしてくれるので」
…ううん、なんか回答が違うなぁ。
みなさんよくしてくれるとのことですが、何をしてくれてますか
「教えてくれます」
へぇ、なるほど。じゃあ何を教わりましたか?
「…いろいろです」
…うん、だからさ。メンバから教えたことすら忘れているっていう話を聞かされているわけで。
いろいろだよねぇ。例えば、成果物を作ったらレビューしてもらうとかかな?
「はい」
じゃあ成果物Aはいつ、だれにレビュー依頼するんだっけ?
「…わかりません」
…いや、2時間前にAさんに明日レビュー依頼するって、メモに書けっていわれたし実際書いたでしょ?
あれ?Aさんに明日レビュー依頼するって話って聞いてたけど違ってます?
「あ、はいそうでした」
それ、メモってなかったの?
「わすれてました」
…忘れてた。じゃあメモがあれば思い出せたのね?
じゃあ成果物Bはいつ、だれにレビュー依頼するんだっけ
「ええっと…」(メモをわさわさ探し始めるが…さがせないで慌てる)
…まぁここまででメンバの言うことが合っていることは確認できた。
事情を聞かせておくれ…
「困ったチャン」のこれまでを確認することにした。
私があのプロジェクト離脱してから10年くらいかな?その後どうしてたの?
「いろいろ…ですね」
…だからそれを説明してほしいのよ。誘導するか…
確か震災直後にプロジェクトが解散になってその後は…社内だっけ?
「はい、そうですね」
社内だと一人で作業することが多かった?
「はい、そうですね」
一人で作業してたときに大変だったことってなんだった?
「ええっと…いろいろですね」
自分の作業を理解してもらえなかったりしなかった?
「はい、そうですね」
そんなときどうしてた?
「ええっと…」
つまりは「はい」「いいえ」はギリ回答できるが、オープンクエスチョンはだめ。
過去の成功、失敗、どちらの質問にも「思い出せない」
ところでさ、今はXさんからの作業指示を受けているけど、どう?
「いろいろ教えてもらってます」
…だから、いろいろって?
聞いた内容はどうしているの?
「メモしてます」
じゃあ、今朝の指示内容は?
「ええっと…」
…どうしてそうなる?
「これだと思います」
…思います??
結果からすればメモにとった文字だけをみるといろいろ解釈できるようにしかかかれておらず、メモの内容から私に説明したことはXさんの指示とは掛けはなられていた。特に作業順番や声をかけてほしいと依頼されたこと関してはまったく理解されてなかった。
つまりは指示を受けても理解できてないし、メモの意味もわかってないのだ。
結果として、思い込みで作業したり、相手が指示した内容を無視する形で作業したりで、手戻りを繰り返していた。
どうしてこうなった?
以前、同じプロジェクトに配属されたとき、その環境では私より先に入っていて、長らく顧客に愛されているキャラクターだった。
多少ミスっても「まぁ仕方ないよねっ」って顧客に言われるようなことがあり、年少である私は同じ顧客にすべての不具合をおまえのせいだぐらいにいわれていたため、なんとも理不尽な思いをしていた。
とはいえ、上記のとおり顧客とも関係を築けていたし、私からの「これおねがい」も(時間はかかれど)やっていただけていた。
問題児は「以前」が分からないし、ヒアリングしたかぎりでは最初から問題児だったっぽいが…
この「困ったチャン」は環境がそうさせたのかなぁ…
考えられる要因は「一人プロジェクトが多かった」こと。
職場での人と話をする機会が減り、当時の上長は「困ったチャン」の様子から顧客に接するのは無理と判断して顧客との話もする機会を失っていった。
そのことが、相手に通じる、相手を理解するという能力を退化させた
…のかな?
問題児の時同様、あてはまってないかな?とおもい始めた
まぁあてはまるね。
清潔感がない…かなぁ。女性受けはしてないね。
言葉でまとめるのが苦手…でしょうね。
堅苦しい・辞書みたいな話し方…まぁそうね。
他の人の話に関心を抱けない…そうだね。
同じやり方を何度も繰り返す…あーこれだ。テスト結果不良でも同じこと繰り返してたっけ。
予定していたスケジュールがキャンセルされると、動揺して頭が真っ白…なんかちょっと言われるとすぐタバコ吸いたがるね。
まぁ、問題児とはちとちがうがアスペルガーってことなんでしょう。
せめてスキルがあれば…
コミュニケーションルートを狭めておけば使いどころがあるものの…
「試験勉強ってあまり意味が無いとおもうんですよ」
…そこは即答?しかも問題児と同じやね。実際のところ、IT的な知識も欠いている。
じゃあどういう作業は自分ができるとおもっている?
「ええっと、なんでもやります!やってきました!」
…いや、だから質問と回答あってない。そもそも何もできないと思われているし、実際手戻っているし。ヒアリングしたかぎりその「やってきた」こともいまだ呼び出しくらうぐらいの品質らしいじゃないですか?
んー、じゃんねーん!
お試し期間が過ぎたら返却となりましょう。
もういいぜ、グッパイベイベー