教会の年度初めは待降節第一主日から。

今年度(2024年〜2025年)の待降節第一主日は12月1日。
カトリック教会の「年度初め」は待降節第一主日です。
そのため、教会は年度末にあたる「王であるキリスト」の祭日のミサまでに大掃除を済ませ、「王であるキリスト」の祭日のミサが終わると、いそいそとクリスマスの飾り付けを始めます。

クリスマスの飾り付けというと、まず教会でよく見られるのは「馬小屋」(Presepioプレゼピオ〜イタリア語で飼い葉桶の意味〜)。
馬小屋の中にマリア様とヨセフ様、ひつじや馬や牛、飼い葉桶に眠る幼子キリスト、お祝いに来た羊飼いや3人の博士……と人形を配置していきます。
サイズや構成は設置されるセットによって様々(オーナメントのように小さいものからそこそこ大きなものまで)ですが、人形を動かせるものについてはご降誕の時系列に沿うように「幼子キリストは12月24日の夜半のミサが終わるまで出さない(それまで飼い葉桶の中はからっぽ)」「羊飼いは幼子キリストを安置した後に馬小屋に到着」「3人の博士の到着は年が明けてから」「片付けは年明け最初の日曜日(主の公現の祝日)のミサの後」という段取りがあったりします。

うちの教会の馬小屋。聖堂の入口ホール、外から見えるところに設置しています。羊飼いは馬小屋の外に、博士たちは馬小屋の後ろに、幼子キリストは香部屋で待機中。

アドヴェント・クランツも待降節の大事な装飾です。
4本の蝋燭を並べたもので、蝋燭はリースの中に立てられているものも多いです。
第一主日に1本、第二主日に2本……とつける蝋燭を増やし、4本全部ついたらクリスマスは目の前、というものです。
うちの教会では3本目のみ、なぜか蝋燭の色が違うのですが……その理由はまだ別の機会に。

その他、クリスマスツリー(うちの教会では子どもたちがオーナメントを飾った後、大人たちがこっそりお菓子を追加で吊るしておいて、「主の公現」の祝日のミサの後、飾り付けの片付けを手伝う子どもたちにプレゼントしたりします)やイルミネーション(意外と近隣の方に好評です)など、ひと通りの飾り付けをするといよいよアドヴェントだねぇ、とちょっと浮き足だった気分になるのは私だけでしょうか。

今年(2024年)のクリスマスは24日が火曜日、25日が水曜日。娘は市立小学校に通っているので25日までしっかり学校の授業があります。ごミサへの出席は難しそうです。

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