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それはもう立派な。
フラワーズの避妊手術は予定通り終了し、入院にて一晩管理となったのち、無事退院となった。
第一班、第二班と、二日続けての手術となったため、三日続けて病院に通っては、術前術後の猫たちをとっかえひっかえ、連れて行ったり連れて帰ったりした私であるが、その都度、摘出した子宮と卵巣はしっかり見せてもらった。
いやそれがもう、立派に成長したセットで!
レギュラーメンバーズの紅一点・あんこの時はまだ生後六ヶ月だったこともあり、ちんまりとした可愛らしさあふれる摘出物だった記憶がある。
が、フラワーズのそれはもう、さすが一歳というかなんというか、サイズ的にも成熟度的にも立派なもんだった。
そしてキレイだった。
カラー図解入りの教科書を見ているような、というか。
それにしてもこりゃ、今手術しておいてよかったわーとつくづく思った。
こんな立派な子宮を持つ女子が発情期を迎えたら、どんな凄まじい阿鼻叫喚が繰り広げられたことか。
というわけで、手術自体はタイミング的にもセーフだったし、フラワーズもよく頑張った、が。前回のエリザベス問題。これはセーフとはちょっと言い難い。
いや、抜糸までの十日間は何とかしのいだ。だがやはり着丈が微妙に小さかった気がする。
現に、ぽぽの後ろ脚付け根には、ウェアで擦れたと思われるスリキズが出来ていた。
保護主としては痛恨の極みである。
が、かといってワンサイズ上げていたら、多分ブカブカで首から肩やらが抜けていたか、腿の部分に隙間ができて、創部にザリザリの舌が届いていたのではあるまいか。
こうしてみると、結局は最初にDIYしたボンテージスパッツウェアが一番良かった…のかもしれない…実際、術後の数日間はそれを引っ張り出して着せていたのだが(ぽぽ以外にも、ウェアの上から創部を舐めていた者及びウェアを脱がせるとさっそく創部を舐めまくる者がいたので)、伸縮性があって体にフィットするので、本猫たちはラクそうだった。
日に日にボンテージ度が上がっていって、ウェア卒業の時にはかなりボロボロになってはいたが。
ともあれ。
もしまた次、エリザベスウェアを着せねばならない事態が発生したら、その時はちゃんと型紙を作って丁寧にDIYしようと思う。