英単語ピーナツをほぼ終わらせたので振り返ってみる
※以前公開していたブログの記事を再編集した記事です。
2019年4月頃の記事ですので、少し情報が古くなっている点はご承知おきください。
もう何年もちまちま覚えていた英単語帳の、
英単語ピーナツ金・銀・銅を平成のうちに何とか終わらせました。
終わらせたと言っても、忘れた頃を見計らってAnkiアプリが再度出現させてくるのでメンテは今後も続くのですが、ほぼ全ての単語が復習期間が数ヶ月~数年になりAnkiで復習する数が激減したので自分の中で一区切りとしました。
覚え方は、Googleスプレッドシートに日本語・英語を書いてTSV出力。それをAnkiアプリで取り込んで、後はひたすら通勤時間を使って覚えただけなのですが、誰かの役に立つかもしれないのでもう少し詳細に振り返ってみたい思います。
英単語ピーナツとは
正式名は『英単語ピーナツほどおいしいものはない』と変な名前なので、ここで避ける人も多そうですが、ちゃんとした英単語帳です。ピー単と呼ばれることも多いみたいです。
連語(コロケーション)で英単語を覚えていくのが最大の特徴で、 ピーナッツのように1つに複数英単語(豆)が入っているからこのような名前のようです。
ピーナッツじゃなくてピーナツなのも、人によっては引っ掛かるポイントかもしれません(笑)
元々一部の受験生には愛されていたらしいのですが、
村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける
で紹介されて知名度が一気に上がった英単語帳です。
この後から、コロケーションで覚える系の書籍が明らかに増えました。
まずは書籍を手に入れる
https://www.amazon.co.jp/dp/4523251533/
私が持ってるのは改訂版じゃなくて古い版ですが、基本的な中身は変わってないようなので問題ないと思います。
金・銀・銅のどれから始めるのがいいかですが、銅を立ち読みでもしてみてスラスラ言えるようだったら銀・金と上げていくといいのかなと。
日本語→英語なのは意外と難しいのではないでしょうか。
ちなみに私は一度に3冊全部買っちゃいました。
ざっと目を通してみる
いきなり覚え始めてもいいのですが、『英単語つれづれ草』というコラムが途中途中にあるのでそれを読むのを激しくおすすめします。
人によって合う合わないはあると思いますが、他の単語帳に浮気する率が減るのと頑張って続けようという気にさせてくれます。
乗り気がしないときはこのコラムばっか読んでいたので、3冊暗記する前にこちらの内容を暗記したんじゃないかというくらいには読んだと思います。
書籍を使って覚えてみる
最初はヒントなども使いつつ進めていきましょう。
どうせすぐに忘れるんだからと割り切って、1つ1つに時間を掛けるのではなく100個ほどを1度に進めるのが挫折しないポイントだと思います。慣れてくると高速で回せるようになってきます。
このまま軌道に乗れた人は、これ以降は特に読まなくても大丈夫です!
Ankiアプリを導入してみる
最初の頃は書籍を持ち歩いて通勤中に覚えたんですが、以下の点で辛くなってきました。
満員電車で本を開いて読めない日がある(一番の理由)
覚えてくると、ヒントが邪魔になってくる(黒ペンなどで消すのも量があって辛い)
覚えたコロケーションも何度も目にするため、苦手なものに集中できない
そこで、スマホでフラッシュカード形式で覚えられるアプリを探すことにしました。
Ankiというアプリが評判良さそうだったので入れてみたところシンプルで且つ意外と多機能でした。
iOS/Android/Win/Mac/Webなど対応プラットフォームは豊富で、
AnkiWebというところに登録(無料)すると、各プラットフォームでデータ連動することができます。
アプリ内で単語登録することはできるのですが、数が多いと面倒ですし抜け漏れが怖いところです。
そこは至れり尽くせりで、外部からデータをインポートすることができます。
幾つかのファイルフォーマットに対応してるのですが、テキスト形式はタブ区切り(TSV)かセミコロン区切り(SSV?)に対応しています。
※現在はカンマ区切り(CSV)にも対応しています
次に、そのテキストをどう用意するかです。
テキストエディタで入力していってもいいのですが、後々組み換えたりすることも考えて私はGoogleスプレッドシートを選択しました。
ネットに転がっているリストなどもあるようですが、
権利的な問題もありますし、合ってるかも分からないので面倒ですが自分で作った方が良いです。
その一部の理由は後述します。
Googleスプレッドシートに入力する
一番の鬼門ですが、頑張って入力します。
自分で全て入力したので自信をもって言えますが辛いです。
一度に全部入力しようとは絶対にしない方がいいです。暗記始めるまでに挫折しちゃいます。
入力した分から暗記始めるのが重要です。
私は一度に入力する数は100にしました。
100終わると『金1-100』といった名前のシートを別に作り、それをTSV出力していきました。
入力を少しでも楽にし、ミスも少なくするためには、
表示はなるべく大きめのフォントサイズにする
英語フォントは自分が見やすいものに変更する
自動入力機能に頼りすぎない(たまに全然別のものになることがあります)
最後にスプレッドシートのスペルチェックを使用する(ツール→スペルチェック)
などをするのをおすすめします。
Ankiに登録
私はペースとしては、週一で100個ずつ登録していきました。
登録するたびにAnkiでの消化数が登録数に追い付いていかなくなりますが、ここは気にせず進めていきます。Ankiでの飽きもどうしてもあるので、これがよい気分転換にもなります。
登録するときにデッキの名前を、
『英単語ピーナツ銀::英単語ピーナツ銀1-100』
のように :: で区切ると、以下のようにグルーピングすることができます。
暗記するときのコツ
スマホ版Ankiを利用する
隙間時間にできるので暇さえあればAnkiアプリ立ち上げてました。
また、発音やニュアンスを知りたいときでもOS内蔵の辞書をアプリ上から検索して使えるので、非常に快適です。
日本語→英語だけじゃなく英語→日本語もやる
日本語→英語がかなりできるようになってきていても、試しに英語→日本語をするとかなり難しいです。
日本の英語学習者にとっては、
Speaking/Writingは日→英ですが、Listening/Readingは英語→日本語なわけなので両方やらないと力が付いたと自覚できないと思います。
冠詞や所有格は言い換えが可能なときは気にしない
やたらとhisやherなどが登場するので、そういうときは冠詞にしちゃっても間違いにはしないで進めています。
ただし、定冠詞・不定冠詞・無冠詞などは気をつけるようにしています。
どんどん日本語は書き換える
日本語が分かりづらいときはどんどん書き換えた方がよいです。
私の場合、2パターンありました。
日本語として読みづらい
些細なことかもしれませんが、
漢字で表記されるのが自然なのにそうなっていないものやその逆、他には送り仮名など気になるものが結構ありました。
何周もして何十回~何百回見るためどんどんストレスになってきます。
英語を答えるためのトリガーとして困る日本語
英単語ピーナツは素晴らしい単語帳だと思っていますが、これが一番の欠点かなと感じています。
例えば、『才能』という単語が入ったもので、
■銀メダル
持って生まれた才能 natural endowment
■金メダル
持って生まれた才能 inborn instinct
生まれつきの才能 innate talent
こういうものが幾つかあります。
シリーズ通してやってると、
「これは銀メダルコースだからnatural endowmentだな」
みたいな変な解き方してしまうことがありました。
こういうときは、辞書やシソーラスで調べて、自分なりの訳語を付けたり、少なくとも日本語は別になるようにしています。
(今回の例だと、そもそもinborn instinctはそこまでメジャーな表現ではないようでしたが……)
終わりに
単語帳をやり切ったのは初めて(それに三冊も!)で達成感を感じつつも、気になるのは語彙力がどれだけ上がったかですよね。
英語の勉強はこれだけやってたわけではないので一概には言えませんが、
Weblioの語彙診断だと3000-5000くらいだったのが6000-8000まで上がっていたので効果はあるんじゃないでしょうか。
語彙数もそうですが、コロケーションを学ぶことによって、不自然な組み合わせで使ってたものや、どういう場面で使っていいか分からなかった単語が減り、単語はこう覚えていった方が最終的には効率的なんだなと感じさせてくれました。
次は、昔買ったSVLの単語帳が残っているので、そちらに挑戦して、早い段階で語彙10000以上目指したいところです。
SVLはそのまま覚えるのは辛いため、マイピーナツ作るしかないですね。