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つれづれ…なるままに。160。
【学校図書館の細かいtechnique】
学校図書館の特色といえば、
ブックトークがあります。
ブックトークとは、テーマに沿って数冊の本を紹介することです。
学校では、単元に合わせて「戦争」や「ファンタジー」などの依頼があります。
ブックトークは、本の紹介だけではなく、紹介する本たちに繋りがあることが必要です。
以前、中学校に勤務していた時「戦争」のブックトークの依頼がありました。
テーマは~「第二次世界大戦からベトナム戦争まで」~広すぎたので、サブテーマを「被害者側から見た戦争」としました。
時間は40分…さすがに長すぎですが、二人勤務の学校だったので、合わせて40冊近く読み、20冊に絞りこみました。
実際に始めると、ちゃんと聞く生徒は1/3でした。そんなもんです(中学生ですし。1/3は寝たフリしてました。)
長すぎると、確かに、聞いている方も疲れます。
そこで、今は
3分間ブックトーク!
をやっています。
ストップウォッチを用意して、3分間で1冊を紹介します。
これは、新着の読んで欲しい本や、単元に関係した本、課題図書でも良いです。
ただし、『1冊を3分間』が原則です。
それには、ポイントがいくつかあります。
例えば、この1冊を3分間で紹介するとしましょう。
①最初の一行を読む。おおままかな始りの説明をします。
→クラス替えで、1番なりたくない友達と同じクラスになる。相手は成績優秀、スポーツ万能、学校のヒーローのような存在。平凡な主人公は…少しいじけています。なぜかは秘密(読まないとわからない)
②なかの文章をそのまま読む。文章の雰囲気を紹介します。
→転校生がきます。その描写を著している部分を読み、想像してもらいます。
③実は、それぞれの悩みがある。
→同学年、または近い年齢なら共感するなやみか、その子だけの秘密の悩みなのか?解決はするのか?などなど。
そして主人公は変わっていきます。成長するし、いろいろなことに気がつくことを伝えます。
④何に気がつくのか?
→あとは読んでね!と締めくくります。
だいだい、これで3分です。
これが、ストップウォッチのチラ見しながらでも3分ピッタリは難しく、最後に
「3分15秒!」
と発表すると、いろいろどよめきます。
ピッタリだと、拍手がもらえます。(ちょっと嬉しいです。)
すると、読みたい!と思う子が、たくさん出てきて「同じような話が読みたい」とか「同じ作者が読みたい」と、私に殺到します。
大成功です!
小学校高学年におすすめのブックトークです。
ブックトークで、一度に紹介できるのは、小学校高学年でも、5冊くらいまでしか集中力は持ちません。
そういうときは、必ずブックトークにストーリー性を持たせて組み立てます。時代や世界の流れを考えて、作ることも大切です、
以前「本で世界一周旅行」と題して、世界地図を貼って、指し棒を作ってやりました。
小道具も重要アイテムです。
なかなか、先生からの依頼もないときは自分でリストを作っておき、何時でも対応できるようにしておくとよいですね。