下手な筆談、上手い筆談
『自分は難聴者』と平気で言えるようになってから
当然ながら筆談をしてくれる人が増えました。
最初の頃は、(有り難いなぁ)という気持ちしかなかったけど
手話をつかえるようになると正直
まぁ、面倒くさい。
手話って今ではとてもポピュラーで知らない人はほぼいないくらいになりました。
でも、要約筆記となるとどうでしょうか?
まだまだ知らない人も多いと思いますが、主に「聞こえてたけど聞こえにくくなった人」
「聞こえないけど手話を使わない人」が使えるサービスです。
手話で会話ができるくらいになるには、ある程度の時間が必要ですし、手話を覚えたくないという聴覚障害者も少なくはありません。
そんな方に文字を書いて通訳をしてくれます。
私も手話がまだほぼわからないときに、講演会に派遣してもらいました。
でも、手話を覚えてしまうと、文字よりも早いし短いし楽です。
で、手話を使わない、聞こえる人と話す時、自分は発語があるので声で質問しますが、相手は筆談です。
筆談って慣れてない人がするととても長くて時間がかかる…
なぜかとても不安になってしまった。
ほんとに聞きたいことが聞けない。
この人は何を言いたいのか?!ものすごく頭を使ってしまいめちゃくちゃ疲れた。
後日また、同じ人と話さなければならない用事があるのに、あの時の事を考えるとイヤでイヤで仕方なくなってしまう…
あの不安はなんなんだろうか?
筆談があれば聞こえない人とも問題なく会話ができる、コミュニケーションがとれると、普通は思いますよね?
私も筆談してもらえたら大丈夫!と思うんだけど、その方はダメでした。
きっと筆談って個人差がありすぎるのかもしれない。上手い人はうまいんですね。
実は私も手話を始める前、ろう者と筆談をしたことがあったけど、そのろう者に筆談上手だねって褒められました。
当時は筆談に上手い下手ってあるの?って思ってました。
※簡単なコミュニケーションなら大丈夫です。今回は行政関係の手続きで、細かいコミュニケーションが必要だったのでした。
そう、障害者ってわがままなんです。
サポートを受けられて当たり前と思っている人もいます。
当たり前ではないんです、もちろん権利としては当たり前にあるのですが、サポートをしてくれる人に対して横柄にすることは別の話です。
感謝の気持ちは忘れないでいようと自分に言い聞かせている毎日です。
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