ド派手とは無縁な堅実デッキ?『バギー』
お久しぶりです。
今回はワンピースカードゲーム第9弾「新たなる皇帝」の新リーダー、千両道化『バギー』を使ったデッキの紹介をしたいと思います。
デッキ紹介記事を仕上げる場合、スタンダードバトルレベルでいいので何かしらの成果を出してから記事を仕上げる方が望ましいのですが、
このバギーというキャラクターが大会で優勝するというのが筆者の解釈違いです。
バギーというキャラクター自体は大好きなのですが、万が一にもあのバギーが優勝してしまうと考えると大会にてデッキを使用する気にならないのです。
そこで結果もなしに記事にだけしようと思います。
リーダー効果の確認
「バギー」のリーダー効果は、5ドンと手札1枚を捨てることで手札から特徴《クロスギルド》を持つキャラカードを1枚登場させられるというものです。
当然ですがこの効果で5コス以下のキャラカードを登場させる意味がありません。
そのため6コス以上のキャラカードに何があるか確認してみます。
対象のカードは3枚、「ジュラキュール・ミホーク」「クロコダイル」「バギー」です。
「ジュラキュール・ミホーク」は良好なスタッツとブロッカー、そして登場時に2枚のドロー1枚捨てを行う優秀なキャラクターです。
このカードをリーダー効果で登場させると2枚ドローと2枚捨て、つまり手札はこのカード1枚分減ることになります。
手札の入れ替えこそありますがざっくり考えると5コス7000ブロッカー、カウンター値無しです。
・・・あまり強くないですね?むしろ普通のカードです。
リーダー効果で普通のことをするだけではリーダー効果を使用する意味はあまりありません。
続いて「バギー」。
ワンピースカードゲームにおける最大コストである10コストのキャラクターで、リーダー効果で登場させると最大のコストパフォーマンスを発揮します。
登場時にサイズ関係なくデッキバウンスできるというとんでもない効果を持ちますが、自分の場にコスト5以上のキャラクターが5枚いなければ自身もデッキへと帰ってしまいます。
・・・コスト5以上のキャラクターが4体並んでいたらそれはもう勝っていませんか?
コスト5のキャラクターは基本的にリーダーよりもサイズの大きいキャラクターです。
そんなキャラクターが「バギー」を除いて4体も存在しているという状況は、もうドンを振り分けて攻撃してしまえば勝てる状況です。
相手もそれを理解しているため全力で除去をしてきます。4体並べるというのは困難であり、それを許す状況はすでに勝っているのです。
5コスの除去カードとして使い捨てるというケースも考えられますが、それでは1コスト軽くなった代わりに手札を1枚捨てる必要になった「ゴムゴムの業火拳銃」です。
・・・あまり強くないですね?
リーダー効果で普通のことをするだけではリーダー効果を使用する意味はあまりありません。
消去法でリーダー効果の対象とする価値が唯一あるのが「クロコダイル」です。
5ドンでパワー7000のキャラクターが2体並べばその出力は10ドン相当であるため、手札1枚のコストなど霞んでしまいます。
そのためこのカードをリーダー効果で登場させることに全力を注ぐことでリーダー「バギー」の特徴を現状最大限活かす方法です。
デッキを組んでみる
最初に筆者が実際に組んだリストがこちら
なぜこのリストになったのかについて解説をしていきます。
クロコダイルを絶対に使いたい
説明した通り、リーダー効果で登場させる価値のあるキャラクターは「クロコダイル」です。
そしてこの「クロコダイル」は必ず絶対に何があろうとも3ターン目にリーダー効果で登場させる必要があります。
7/7000、追加でキャラクターを登場させる…何か見覚えがありますね?
それがこの「エンポリオ・イワンコフ」。
7/7000のスタッツに加え登場時のドロー効果、おまけに登場させられるキャラクターは6コストまで登場させることができます。
特徴《インペルダウン》の6コストには、バウンス効果とダブルアタックを持つ「モンキー・D・ルフィ」とドロー効果を持つ「イナズマ」が存在するため、「クロコダイル」との出力には圧倒的な差があります。
どうせ「クロコダイル」も手札からカウンターで捨てるシーンは、最後のライフから手札に加わってちょうど1000足りた…という場合のみなため、カウンターの有無も微差でしかありません。
つまり7コスト払って「クロコダイル」を登場させるのであればそれはもう『イワンコフ』の完全劣化になります。
強みを”生”かすためには何が何でも最速でリーダー効果を使用しなければなりません。
クロコダイルを必ず使いたい
「エンポリオ・イワンコフ」と差別化するためには3ターン目に「クロコダイル」を登場させなければなりません。
しかしリーダー効果を1度使っただけではゲームに勝つことはできません。
先ほど説明した通りリーダー効果一度の使用で得られるアドバンテージは5ドン相当です。
5ドン程度のアドバンデージであれば「シャンクス」であれば相手の攻撃を5回”失せろ”すれば回収でき、「ロロノア・ゾロ」であればリーダーにドンを2、3度付ければそれだけで回収できてしまいます。
そのためもう一度効果的にリーダー効果を使用しなければなりません。
では何をすれば効果的に二度目のリーダー効果を使用できるでしょうか?
・・・そうですね。「クロコダイル」を連打しましょう。
二度目の「クロコダイル」を登場させようとすると、すでに7ドン以上あるため本来リーダー効果を使う必要がありません。
しかし、デッキに4枚しか採用できない同じカードを2枚とその効果で登場させるカード2枚も手札に揃えておくというのは容易なことではありません…本来であれば。
《クロスギルド》には、「Mr.3」「クロスギルド」「カライ・バリ島」と手札を整えることのできる1コストカードが3種類も存在します。
4ターン目にもリーダー効果を使用することで、これらのカードを駆使して2枚目の「クロコダイル」を探しに行くことができるのです。
クロコダイルを何としてでも使いたい
さて、リーダー効果を二度使った方がよさそうだということが分かりました。
しかし二度のリーダー効果を使用する場合、必要な手札はコストも含めて合計6枚にもなります。
先攻が4ターン目までにドローするカードは3枚で、2度のリーダーの攻撃をライフに受けたとしても手札の総数は10枚。
つまりその後の展開で使いたい「ゴムゴムの業火拳銃」等を残り4枚の手札に残して戦わなければならないということです。
4枚の手札だけでゲームするというのはあまりにも窮屈です。そこを緩和するために手札の増えるカードを使用したいところ。
その望みを叶えるカードは2枚存在します。
一つが「サンジのピラフ」。
使用すると単純に手札が1枚増えるシンプルなカードです。
もう一つが「マーガレット」。
手札こそ増えませんがブロッカーで手札の消費を抑えるため実質的な手札の温存ができます。
3コストであるこれらのカードを使用することで2ターン目にリーダー効果のコストを確保することができます。
また、いくら3種の1コスト潤滑油があるといってもその総枚数は12枚です。
これらを1ターン目、2ターン目に使ってしまうと、4ターン目に探すカードが無くなってしまいます。
3コストのリソース確保カードを挟むことで、手札の総数を確保するだけでなく探すカードをギリギリまで温存することもできるのです。
デッキの回し方
デッキのコンセプトを理解すれば回し方は比較的簡単です。
先後は基本的に先攻を選択します。
後攻が強いデッキも多いですが、後攻でプレイしたい10コストのキャラクターを「ゴムゴムの業火拳銃」で対処可能なため、先にビッグアクションを押し付けたいです。
マリガンは「クロコダイル」を全力で探します。
「クロコダイル」がコンセプトなのは重々理解していただけたと思うので初手にあればキープ、無ければマリガンで構いません。
以降は、
1,2ターン目:サーチ、ドローカードを駆使して「クロコダイル」+5/7000バニラを2セット揃える。
3ターン目:リーダー効果で「クロコダイル」+5/7000バニラ
4ターン目:もうワンセット揃っているならそのまま「クロコダイル」を登場、無ければ探してもう一度リーダー効果。
5ターン目以降:ブロッカーを並べたり、相手の切り札に「ゴムゴムの業火拳銃」を撃ちこみ並んだキャラクターでライフを詰める。
を目標に進行します。
採用候補カードと非採用カード
「Mr.1」は「クロコダイル」の効果で登場させることができ、登場させても手札が減りません。
2枚目の「クロコダイル」を引き込むことをサポートしてくれるように見えますがそれは罠です。
なぜ「クロコダイル」を2回使用したいのかというとそれは強固な盤面を作り上げて勝つためです。
パワーが6000の「Mr.1」の攻撃は2000カウンター1枚でしのぐことができ、「ベン・ベックマン」や「ゴムゴムの雷」といったカードで簡単に対処されてしまいます。
対処が容易で出力が低下してしまうこのカードでは、相手に与えるプレッシャーが不足してしまう場合が多かったため不採用となりました。
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