ZENONZARD懐古録”GLORY”
お久しぶりです。
牛歩の歩みではありますが残り2エキスパンション。
前後編として登場した前編PACKCODE:05"GLORY"の懐古を行っていきます。
第一章 START YOUR ENGINE!!
ゼノンザード1周年ということもありかなりの大型アップデートがありました。
…ここでやっと1周年なんですね書いてて驚きました。
今回も要点を3つに絞っていきたいと思います。
1.フォースの調整と新フォースの登場+新バトルルール
あまりにも濃いため1つ目からギチギチにいきます。
新フォース”セイレーン”が実装されました。
この新フォースですがゼノンザード最強のフォースです。
ゼノンザード最強のフォースとして”フェニックス”を挙げるプレイヤーもいますが間違いなくエアプです。
赤白アグロ、無色アグロとフェニックスを採用しないTier1デッキが存在していた時期はありましたがこのセイレーンが登場してからはフェニックスを採用しないデッキはあってもセイレーンを採用していないデッキは環境に存在しません。
スフィンクスやケイローンを採用するデッキも最終的にセイレーン採用になってしまう程でした。
それほどまでに無色マナを1マナ追加するという無から有を生み出す唯一無二の効果は最強だったのです。
そして多くのプレイヤーが忘れているであろう最弱のフォース”サイクロプス”が調整され常にミニオンのBPを+100できるようになりました。
これにより同系相手にサイズで上回るために選択するという選択肢として採用されることがちらほらあったとか無かったとか…
そしてさらに多くのプレイヤーが忘れているであろう、後攻プレイヤーの1ターン目のドロー枚数が2枚になりました。
後攻プレイヤーの勝率の低さ、1ターン目に移動権を使用できない事故を軽減するために実装された調整ですがその結果は…まぁ…
2.永続マジックの登場
公式の紹介ページには目玉効果として【後退時】の対である【進撃時】効果が取り上げられていますが環境に影響があったのは間違いなくこちら
一度発動すると効果が永続的に付与されるマジックの登場です。
GLORYでは各色に種族テーマとその効果を活かす永続マジックが配られそれを使用することでゲームメイクをしていくデザインがされています。
一見すると何の変哲もないカードもマジックの影響下では非常に強力な効果であったりと活かすことができるかどうかで評価が大きく変わります。
しかしこのテーマ群次弾での追加を合わせての完成であり本弾では半分しか実装されいません。
そのため残りの半分の枠を何で埋めるかということが本弾最大のテーマでした。
3.素早いナーフ
そして最後に前弾Tier1デッキからナーフが2枚。
タジャドルが加護時にアクティブにならず連続攻撃ができなくなり
アタッシュカリバーが白限定になりました。
これにより前環境の覇者”青単オーズ”は環境から姿を消すこととなり仮面ライダー環境は終わりを迎えるはずでした。
ひとっ走り付き合えよ
変更点としましてこのランキングから従来の10戦から7戦へと一日の対戦回数が少なくなり大変効率が良くなりました。
この環境も一強環境です。早速デッキをドン。
当時をプレイしていた方には言うまでもない。
「ゼノンザードで最も強いデッキは?」と言われれば意見が分かれることもありますが、「環境における相対的最強は?」と言われた場合満場一致で最強のデッキがこの『仮面ライダートライブ』です。
前述のとおり”GLORY”だけではカードプールが半分しか無く、展開力はあるものの爆発力に欠けていた「トライブ」の爆発力を「仮面」で補ったのがこのデッキ。
しかしこのデッキの強さの本質はそこではありません。
本質はこいつ
”獣人クーン”にあります。
ゼノンザードのランキング環境には常に先後の格差がありました。
移動権が使用できる後攻1ターン目に1マナのミニオンを移動権を使用して1マナ加速する。
この初歩的なプレイができなかった場合後攻プレイヤーは常に後手を踏むこととなりその時点でほぼ敗北が確定していました。
その改善のため後攻1ターン目のドローが1枚増えましたが1枚程度で大きく改善されるものではありません。
しかしこの”獣人クーン”。新フォースセイレーンがあれば前に移動権を使いながら1マナ加速を行ってしまいます。
こうして出てきた”獣人クーン”は特に何もデメリットも制約も持たないアタッカーでありそのまま攻撃ができてしまいます。
1マナミニオンを出すことよりも圧倒的に強い動きがベースミニオンでできてしまったのです。
初動の1マナミニオン以外にも後攻1ターン目の動きがあるこのデッキは他のデッキの追随を許さないほど序盤が安定しその安定感でついには先攻よりも後攻の方が勝率が良いという先後の逆転を起こしてしまいました。
他のデッキが後攻の事故に怯える中、事故を克服したこのデッキは環境を荒らしに荒らしました。
脳細胞がトップギア
そしてついに始まったのが対AIではなく対人間のランキング。
もちろんこのランキングでも『仮面ライダートライブ』は猛威を振るいます。
7日間1日3試合の計21試合行われたランキングで上位勢は1敗するかどうかという成績で今までの対AIに強いデッキというだけでなく対人に置いてもその強さを遺憾なく発揮しました。
第二章 SUPRISE-DRIVE
対AI、対人共にアバレにアバレた仮面ライダートライブ。
当然調整のメスが入ります。
まずはメインアタッカーであるファングジョーカーのコストが1増えパワーが100減少しました。
特にコストの増加は【変身】に必要なマナも増加するため【変身】ができるターンが変化してしまいます。
5であった時は2ターン目【変身】からの1マナ加速で先攻でも3ターン目開始時に5マナに到達しファングジョーカーへ【変身】。
ペガサスのフォースで増えた移動権を使ってプリズムビッカーを【加護】してDPを増やしたり、ベースミニオンを打点として追加するとなんと先攻3キルも可能な爆発力を持っていました。
しかし6マナとなると移動権をマナ加速に使う必要が生まれ先攻3キルはほぼ不可能となり他のデッキに防御を構える隙すら与えない瞬殺は起こらなくなりました。
加えてフィニッシャーであるゴールドエクストリームもコストの増加とDPの減少のナーフを受けます。
こちらも相手のフォースかミニオンがレストするたびDPが増加する効果を持つためDPの減少はあまり痛手ではありませんがコストの増加は大きな痛手です。
マナ加速のある色であるため9マナも10マナもプレイするターンにはあまり変わらないのですが、セイレーンが破壊されると移動権を使ってミニオンを前に出すと9マナとなり変身できなくなるなどリーサルパターンが大きく減少することとなります。
これに加えてあまり活躍しなかったテーマのカードに一部アッパーもありましたが特に活躍することはなく、なぜか最も活躍していなかった黄色には一切のアッパーがありませんでした。
考えるのはやめた
そうして仮面ライダーが大きくナーフされた状態でRANKING~SEASON:10~はスタートしました。
この環境の覇者となるデッキはいったいなんでしょうか?
もちろん仮面ライダートライブですね?
メインアタッカー、フィニッシャー。飛車角落ちでもこのデッキは最強として君臨しました。
それほどまでに初動が安定するということはランキングを戦う際に重要な要素でベースさえ引ければ移動権を活用できるこのデッキには第1魔法でベースを持ってくるだけでも初動になりうるということでジャックまで採用され更に安定性が向上しました。
更に面白いのがSEASON9ではその圧倒的出力でファングジョーカーによる3キルを狙っていたランカー達が不可能になったことで真面目にゲームプランを組み立て始めたことにより、なんとナーフ前よりナーフ後の方がランカーの勝率が高いという狂った自体が発生しました。
上位勢の勝率はついに9割を超えました。
こうしてゼノンザード最強の生物はドラゴンや神ではなくアライグマであることが証明されてしまいました。
おまけ
初動の安定感で仮面ライダートライブに後れを取ったtier2デッキたちも紹介しておきます。
白単ソルジャー
戦闘において無類の強さを発揮するのこの白単ソルジャー。
テーママジックによって強制ブロック効果を永続化し選択できないミニオンだろうが何だろうがことごとくを殲滅していきます。
テーマ内に存在するカードがことごとく優秀で特にエースカードである「青き流星」D-02 ブルーシルは例に漏れず6コストの超パワーカードで歴代最強カード候補の1枚です。
このとんでもパワーカードを以てしても序盤の安定感の前には太刀打ちできず、カードプールの少なさにも苦しめられました。
青単アーティスト
かなり狂った性能を持つマジカルパレードを中心に戦うのが青単アーティストです。
イラスト、効果共に優遇されたテーマだったのですがカードプールが少ないせいでまだまだメインデッキにマジックを採用しなければならず、何よりケイローンのフォースを使用する関係上ライフが5点しか無く仮面ライダートライブにマジックを構える間も無く瞬殺される可能性もあるデッキでした。
いつもの母数1
実はトライブ以外のテーマはベストな相方がいなかったというわけではなく
ソルジャーも仮面ライダーと手を組むことが可能でした。
仮面ライダーバルカンは種族に「ソルジャー」を持つため「加護」を共有することができました。
攻撃時に選ばれない仮面ライダーを対処するためにはアクティブ系マジックが非常に有効で特にライジングインパクトはライダーが変身するたびに何度でも使いまわすことができます。
ここにソルジャーの「加護」であるライノブレイドを加えるとバトルに勝利すればダメージを与えられるためブロックされても一方的に「変身」することができます。
筆者が対人ランキングの間だけ使ったデッキタイプなのですが4敗してしまいました。初動の安定感にはそれほどの差がありました。
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