産後パパ育休体験記
くふうカンパニー 人事部 山根です。
子が産まれてから約1か月間、出生時育児休業制度いわゆる「産後パパ育休」を取得しました(以下パパ育休)。
当note記事は、その体験記です。
パパ育休を取得するか迷っている男性の方はもちろん、今後育休を受け入れる可能性のある企業の方々にも参考にしてもらえればと思います。
先に結論を言っておきます。
パパ育休 取得して良かった!!
では、本文どうぞ。
パパ育休とは
「子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能な育休」です。
以下記事がとても分かりやすかったので参考までに。
特徴を簡単に羅列します。
子の出生後8週間以内なら4週間まとめての取得はもちろん、2回に分割して取得も可能。
労使協定を結ぶことで、育休中でも一定の就業が可能。
一定の要件を満たせば、社会保険料が免除される。
一定の要件を満たせば、給与の67%が「出生時育休給付金」として支給される。
「4週間まるまるは休めない…」という方も2回まで分割取得出来て、「育休中とはいえ仕事がしたい...」という方も一定の就業が可能です(要労使協定)。
世の働く男性の感情を良く理解された上で作られた柔軟な制度のように思います。
学生の夏休みに匹敵する期間を、社保免除かつ給付金ありで休業出来るお得な制度なのです。
パパ育休を取得しようと思った理由
出産の半年くらい前までは、取得しないつもりでした。
妻がいわゆる通常の育休を取るし、一部リモートワークが出来る環境があるため、ある程度融通が利く生活が出来るだろうと考えていたためです。
しかし出産が近づくにつれて周りのパパママに話を聞くと、どうやら妻一人に子育てを任せるのはかなり酷っぽいことが分かり考え直すに至りました。
色々と思い巡らせる中で、自分が気にしているのは主に仕事で、育児の大半を当たり前のように妻に任せようとしていることに気づいてしまいました。
パパ育休は産後の妻のサポートの側面は大きいわけですが、それ以前にそもそも生まれてくる子は自分の子です。
自分の子なんだから自分が育てたい。「育児の当事者」として子の成長に直接的に関与したいと思うようになったのが、パパ育休取得の理由です。
パパ育休の申請と準備
いざ取得しようと思っても、世の働く男性の多くは「パパ育休を取得したい」となかなか言い出しにくいのではないでしょうか。
私はかなり言いづらかったです。これは会社の問題ではなく、男性が育休を取得する文化がまだ日本にそこまで根付いていないと感じるためです。
くふうカンパニーグループでは多くの社員がパパ育休を取得していますが、私の周りで取得した人は一人もいませんでした。
パパ育休のメリットを頭では理解したものの、周りで誰も取ってなかったため「まあいっか~、なんとかなるか~」と、出産半年前時点では思考を放棄していました。
ちゃんと考えて取得したいと思ったのは出産の3か月ほど前です。
しかしこうも周りにパパ育休経験者がいないと、多くの男性が申請を断られているんじゃないかと思いはじめ、上長に依頼する時はかなり緊張しました。
断られないようにと「育休中でも仕事しますんで!」と本心から逸れた形で伝えてしまいました。
悪手だったと反省していますが、それほどに私にとってパパ育休取得は言い出しにくいことでした。
結果的には、上長は食い気味に「大賛成です!奥さんにも大賛成だから安心してねと伝えてください」とコメントをくれて、ほっとしたのを覚えてます。
申請する立場の私はストレスを抱えていましたが、くふうカンパニーグループにおいてはパパ育休受け入れのハードルは高いものではなかったみたいです。
世の中には受け入れ側の理解がまだ十分ではなく、取得のハードルが高い会社もあるでしょうから、そうではない会社で働けていることを認識する機会になりました。
会社が「パパ育休取得推進!」とでも公言していない限りは、会社側のスタンスは知りえないため、パパ育休取得を悩んでおられるなら一旦確定ベースではなく緩やかにでも上長に相談してみると良いかもしれません。
私は確定ベースで依頼して結果的には食い気味に受け入れてもらえて拍子抜けだったため、先に相談していればこんなに悩まなくても良かったように思います。
会社側は自分たちが思っている以上に出産を祝福してくれて、理解を示してくれるかもしれません。
出産の3か月前にパパ育休取得を承認してもらってからはすぐに、業務上の関係者に頭出しをしました。
実際に、関係者と引き継ぎ業務の詳細を詰めていったのは出産の1か月ほど前です。
このスケジュール感で引き継ぎそのものは大きなトラブルなく実施できました。
しかし、子は予定日に必ず産まれるわけではないため早めに準備しておいて、出産予定日の前後1~2週間は急なことにも対応できるスケジュールにしておかれることをおすすめします。
仮に奥様に急な陣痛や破水が起こった時にサポートできるように、ある程度業務に余裕をもっておいた方が良いかと思います。
無事出産!いざ育休へ
産後の女性は、想像以上にフィジカルが弱っています。
出産の影響で骨盤がグラグラでうまく立てない/歩けない、足がむくんで痛い、母乳の影響で胸が張る/痛みを感じる…等です。
母の身体的ダメージなどつゆ知らず、子は昼夜関係なく金切り声を上げます。
ミルクをあげても、抱っこをしてもオムツを変えても泣きやまず、泣き声のボリュームは上がる一方…。
「ほなどないしたらええねん」とメンタルも削られていくわけで、こんなもん妻一人でワンオペで出来るわけがありません。
我が家では、育児に関わることを大まかに半分ずつくらいに分けました。
おむつ替えも授乳も、泣き止ますための抱っこもだいたい半分ずつです。
この大変さを当事者として味わえたことで親としての自覚を強く意識出来たし、妻とは育児の当事者同士として同じ課題の解決に動けているように感じます。
「こう抱っこすると泣き止むかも!/寝てくれるかも!」などテクニック的なことから、今後どんな経験をさせてあげるか/どんなところに住んでどんな生活をするか...など将来のことも含めて話し合いをしたり、比較的健全な夫婦関係が築けているように思います。
パパ育休を終えて
パパ育休中でもある程度働くことはできますが、両立はかなり難しいと思います。
なぜなら、
子がかわいくて仕事どころではないからです(真顔)
とまあ我が子がかわいいのは事実なのですがw
育休は育児・介護休業法上「こどもを養育するための休業」と定められているようです。
仕事を投げ出したくない責任感は理解できますが、目的はあくまで「こどもを養育する」ことですから、メール対応や資料作成等、対応期日に比較的余裕があって一人で完結できるタスクに留めておくことをおすすめします。
パパ育休取得の間サポートをしてくれたメンバーには本当に感謝しています。
パパ育休申請を快く受け入れてくれた上長を始め、多くの協力の上に成り立ったパパ育休でした。
復帰した今、私の会社へのロイヤリティは上がっています。
この恩義をきちんと仕事の成果で返したい!そう思っています。
まとめ
子育てを妻一人ワンオペで任せるのはかなり無理がある
妻と同じ温度感で育児に向き合える良いきっかけにある(夫婦関係の維持向上につながる)
パパ育休明けの社員は、会社に対するロイヤリティがあがる(かもしれない)
我が子は可愛い。
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