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ソフトバンクグループ第44回定時株主総会 孫正義プレゼン

おはようございます。孫でございます。

今日はちょっと声が枯れておりますけども、えー、元気でございます。咳喘息でですね、ちょっとアレルギーで声が枯れております。もう一つは、えー、一昨日とその前の二日間、実は三時間しか寝てなくてですね、連続で。今日は四時間寝ましたからもうバッチリです。

[笑い]

頭スッキリしておりますが、あのー、大体、あれなんですね、脳がワーッと考えてる時って、脳が興奮してるんだと思うんですね。
で、夜の1時半ぐらいに大体寝るんですけど、で、三時間ぐらいして4時半ぐらいになると、勝手に脳が起こしちゃうんですね。で、そっからワーッとなって、大変だ、このいいアイデア思いついたから書かなきゃってノートに書いて、で、あの、うちの社長室の真形くんと、その部下が20人ぐらいいましてね、そこに窓口ってバッと僕がノートに書いたやつを写真撮って、iPhoneで撮って送るんです。5分以内に誰かが必ず24時間、365日、5分以内にすぐアクションをしなきゃいけない。そういうルールになっております。僕は24時間いつでも考えを即そのままアクションに起こせるという体制を取っております。

彼らがトゥードゥーリストを毎日300個ぐらい更新してまして、イエローマーク、赤のマークになってるようなところは、誰が今日何の対策をするという体制やってるんですけどね。まあ、それは処理班ですけども、この1年間ね、ずっと複雑な連立方程式みたいなものを解いてたのが、2日前とその前、3時間ずつあって、ドーパミンが出てるんでしょうね、朦朧とした意識の中で、うーんって朦朧とした時に大体ふっとアイデアが出るんですよね。で、今日はそれが解けたんですよ、ついにね。
これ1年間ぐーっと考えたのは、今日の朝4時、解けたんですよ。やったーってね、そっから慌ててアメリカ電話しまくってね、こうだろう、ああだろうと確認したらその通りだということで、今日はもうね、爽快どこじゃないと。

[笑い]

嬉しくてしょうがないということでやります。それじゃあ総会もね、大事なイベントですからやりましょう。本当に今日はお忙しいところ、誠にありがとうございます。

それでは定款第13条の定めによりまして、議長は私が務めさせていただきます。第44回定時株主総会ですね。もう44年経ったソフトバンクを作ってですね、まあ、大概年になってきたから、もう枯れてもいい頃なんですけど、今からが燃え盛りでございます。本総会はインターネットを通じて議決権行使や質問なども可能になっております。インターネット出席の方法を採用しております。

それでは本会議の目的事項ですけども、当社のウェブサイトに記載の通りでございます。併せて定足数を満たしていることを報告いたします。それでは今後の進行方向について、司会から説明をさせていただきます。

司会者:ご説明申し上げます。まず報告事項の報告、決議事項の内容説明及び事業戦略説明の後に、全ての報告事項及び決議事項について質疑応答に移り、質疑応答の終了の後は、決議事項につき採決のみをさせていただきたいと思います。議決権行使に関しまして、ご来場株主様は白紙にて、インターネット出席株主様はインターネットからの入力にてそれぞれ確認させていただきます。また、インターネット出席株主様の議決権行使はすでに可能ですが、一度行使された場合、行使内容の修正はできませんのでご注意ください。

続きまして質疑応答は、決議事項の内容説明及び事業戦略説明の後、まず事前にいただいたご質問に回答いたします。その後ご来場株主様から一括して口頭でのご発言をお受けいたします。多くの株主様からご質問いただくべく、ご質問はお一人様一問までとさせていただきます。なおご来場株主様からのご発言については、すべてこの機会にお受けし、インターネット出席株主様のご発言に対する質疑応答の開始時点で締め切らせていただきます。その後インターネット出席株主様から、本日入力いただいたご発言に回答いたします。インターネットからのご発言の受付はすでに開始しておりますが、締め切りは質疑応答開始から5分後までとさせていただきます。インターネット出席株主様で、ご質問・同意を希望される方は200文字以内で入力・送信をお願いいたします。なおインターネット出席株主様からのご質問はお一人様一問、動議につきましても同一の種類の動議に関しましては1回のみ取り上げさせていただきます。また手続に関する動議について、インターネット出席株主様からの同意の場合、その採決はご来場株主様からのご発言への回答の後にまとめて行わせていただきます。議案に対する修正同意がございました場合、ご来場株主様からのもの、インターネット出席株主様からのもののいずれの場合も、会社提案の原案と一括で審議し、採決の際には原案から先に採決させていただきます。以上、進行方法についてご説明いたしました。

孫正義:はい、それではこの進行方向でよいかどうか、皆さんの採決を取りたいと思います。よろしいでしょうか。

[拍手]

会場から拍手をいただきました。インターネットで参加の皆さんにも拍手ボタンをお願いいたします。それではありがとうございます。採決の結果を確認しますので、しばらくお待ちください。インターネットの皆さんの結果も出ましたので、ありがとうございました。賛成が過半数に達しましたので、この方法で行わさせていただきます。

それでは報告事項はこのご覧の通りでございます。また、事業概要のビデオを用意しておりますので、そちらをご覧いただきたいと思います。約10分間です。

■■■■事業概要ビデオ:ここから■■■■
情報革命で人々を幸せに。
2023年度のソフトバンクグループは、創業以来変わらぬ経営理念の下、情報革命を牽引、来るべきAGI時代の到来を見据えて様々な活動に取り組みました。
2023年度の売上高は、前年度比2.8%増の6兆7,565億円となりました。連結の投資損失は5,594億円となりました。純損失は2,276億円となりました。中間配当の22円と合わせた2023年度の年間配当は1株あたり44円を予定しており、2024年度の配当は2023年度と同額を予定しております。

コンピュートプラットフォームを提供するARMは、テクノロジー企業によるAI投資の増加やクラウド、自動車、IoTなどのエンドマーケットの拡大を背景に事業が順調に成長。データセンター向けチップでは、NVIDIA、Google、Microsoft、Amazon、OracleなどがARMベースチップを採用。ARMの強みである高い電力効率を生かして多様な市場でシェアを拡大しました。2023年度の売上高はARM史上最高の32億ベイドルを計上しました。2023年9月には、米国NASDAQグローバルセレクトマーケットに上場、半導体業界市場最大規模の上場を果たしました。今後も新しい技術分野への投資を行い、世界のAIの発展に最も貢献する企業を目指していきます。

AIを活用した成長可能性の大きな企業へ投資するソフトバンクビジョンファンド事業では、厳選した新規投資と既存ポートフォリオの資金化を継続。2023年度の投資利益は7,243億円を計上し、前年度比較で大幅な改善となりました。セグメント利益は3,901億円が外部投資家に帰属する利益として控除され、1,282億円となりました。ソフトバンクビジョンファンド1及び2で、ARMを含む17名柄の株式売却を実行、合計220億米ドルで売却し資金化を実施しました。ファンド活動開始以来の累計損益は、ソフトバンクビジョンファンド1が167億米ドルのプラス、ソフトバンクビジョンファンド2が193億米ドルのマイナスとなりました。今後もグローバルに変革をもたらす技術を持つAI企業の発掘及び価値向上への取り組みを続けてまいります。

ソフトバンクグループ株式会社は、戦略的投資持ち株会社として、直接または子会社を通じた投資活動を実施。当期のセグメント損失は975億円となりました。Tモバイルの株価が好調に推移した結果、スプリントとTモバイル合併時の契約条件の一部を満たしたことにより、Tモバイル株式4880万株、1.1兆円相当を無償で取得いたしました。なお、Tモバイルは2024年3月末時点で、通信業界における時価総額世界ナンバーワンを達成し、大きな躍進を遂げました。

日本国内の通信事業を中心とするソフトバンク事業の2023年度のセグメント利益は、コンシューマ事業が増益に転じたほか、メディアEC事業及びエンタープライズ事業が増益となったことなどにより、前年度比40.9%増の8,351億円となりました。2023年5月、ソフトバンク株式会社は、AIとの共存社会を支える次世代社会インフラの構築を目指す長期ビジョンを発表しました。その実現に向けた取り組みの一環として、2023年秋には国内最大級のAI計算基盤を稼働、日本語に特化した国産大規模言語モデルの開発を本格的に開始しました。また、2024年度にはNVIDIAが開発した最先端AI計算基盤の世界で最も早い導入も予定しており、生成AIなどへの成長投資を加速しています。このような生成AIの自社開発や、高まるAI関連の利用ニーズに応えるため、北海道において次世代AIデータセンターの構築に着手、2026年度の開業を目指しています。加えて、メディアEC事業の中心であるLINEヤフー株式会社では、サービスの起点を強化し生成AIを活用しながら各サービスのさらなる成長を図っています。今後もデジタル化社会の発展に不可欠な次世代社会インフラの構築に注力し、さらなる企業価値の向上を目指していきます。

財務戦略においては、財務方針を堅持しつつ、あらゆる変化に対応できる柔軟かつ機動的な財務運営を実践し、継続的な資金化を行う一方で投資を拡大しました。財務方針としては、通常時のLTVを25%未満、異常時でも上限35%で運用。市場環境を考慮しながら少なくとも2年分の社債召喚資金を保持。加えて投資事業や子会社からの継続的な配当などの収入を得ることで財務の安定性を維持するよう努めています。また、2024年3月末のLTVは8.4%と極めて安全な水準であり、手元流動性は4.7兆円と今後2年分の社債召喚資金1.7兆円を大幅に上回る水準となりました。また、将来の成長機会を捉えた積極的な戦略投資も展開。2023年度はAGI時代を見据えた最先端の技術分野を中心に、Symbotic、VirtuaGreyなどのAIロボティクス、産業オートメーション、Waveなどの自動運転領域への投資を拡大、合計39億米ドルの投資を実行しました。加えて2024年3月末までに50億米ドルの戦略投資をコミットしており、2023年度は合計で約90億米ドル規模の投資活動を実行しました。2024年度は財務方針を堅持しつつ、潤沢な手元流動性の有効活用、戦略投資を支えるノンリコース調達の積極活用、ポートフォリオのモニタリング強化を行い、将来の成長に向けた投資を最優先に行っていきます。

社会の持続的な発展とソフトバンクグループの中長期的な成長のため、サステナビリティに関する様々な取り組みを実施しています。2023年度、社会、事業環境などの変化を踏まえ、優先して取り組むべきサステナビリティに関する重要課題を見直し、更新。特に優先度の高いものについて目標・アクションプランを設定しました。最重要課題と位置付けた責任あるAIでは、グループAIガバナンス体制の確立を目指します。気候変動では、グループ目標である2030年度カーボンニュートラル達成に向けた温室効果ガス排出量削減計画を策定。人的資本では、プロフェッショナルな人材の確保と成長・活躍支援を継続的に行っていきます。社会貢献活動としては、能登半島地震被災地の支援活動を行う非営利団体へ従業員からの募金額と同額を会社が寄付したほか、グループ会社も様々な支援を実施しました。今後も持続可能な社会の実現に向けて、情報革命をリードする企業としての責任を果たしていきます。

ソフトバンクグループ株式会社は、新しいビジネスモデルやテクノロジーの発展を加速させ、株主価値の最大化を目指し、未来に向けた挑戦を続けてまいります。情報革命で人々を幸せに。
■■■■事業概要ビデオ:ここまで■■■■

以上、ビデオを見ていただきました。ありがとうございました。

それではここで本日の決議事項条件の内容をご紹介させていただきたいと思います。各議案の詳細は当社ウェブサイトに掲載のとおりです。第1号議案は常用金処分の件です。第2号議案は取締役9名、選任の件です。

それではただ今から今後の事業戦略を私からプレゼンさせていただきます。まあ、本当はこれがやりたかったんですよね。決議はもう形式的なことですから。

皆さん今日来ていただいているのは、興味があると思うのはソフトバンクの株が高いのか安いのか、これからどうなるのかと。これが一つの知りたいことだと思います。もう一つは株価だけじゃなくて、目先のことだけじゃなくてですね、中長期ソフトバンクはどういうビジョンでどういう戦略で進もうとしているのかと。そのことを知りたいと。この2つが今日来ていただいた、あるいはインターネットで見ていただいている人の関心ではないかと思います。

まず最初にですね、その業績について、こちらについて話をさせていただきます。その後にビジョンについて語りたいと思います。今ビデオの中でですね、説明がありましたけども、売上が6兆円でなんか2、3%伸びたとかね、2000億か5000億か赤字だぞとか。でもあっちの事業は伸びてるとか。さっぱりわからんということじゃないかと思うんですね。一言で言えば、あのビデオで一生懸命うちの事務方作ってくれたんですけども、僕が見てもよくわからんということでございます。

株主価値を増やすというのはどういうことなのかと。そもそも論を僕はちょっと話をしてみたいと思います。そもそも論は僕の捉え方はですね、自分のビジネスモデル、これを進化させると。進化させたところを今度営業力で売りまくると。よそにないものを作ると。よそにないものを作ったらそれを売りまくると。これが進化と増殖ということだと思うんですね。結局44年間やってきましたけども、振り返ってみたらもうこの1ページに尽きるんではないかというふうに思います。進化がないとですね、競争相手が安い値段でいずれ取りに来るわけです。

今日の日本経済が30年ぐらい全然伸びてないのも、日本から大きな産業の進化があんまり出てきてないと。安い国々に徐々に取られていると。あるいは進化はアメリカ中心に起きているということで。進化をしているアメリカと、安く真似して大量に作る賃金の国々に取られている。だから日本はずっと横ばいだったと。こういうことじゃないかと思うんですね。

株主価値というのを数字で見るとですね、保有している株の価値と、そこから純負債、借り入れですね、これを引いたものだというふうに思います。

当然投資家だから何となくわかると思うんですけども、皆さんにとって自分で10社ぐらい株を持ってたとしますね。NTTさん、トヨタさん、ソフトバンクだ、パナソニックさんだと、いろんな会社を持って10個ぐらい持ってたとします。それぞれの会社の利益がどうだった、売上がどうだった、これをいちいち足し算して合計自分はどの利益、あるいはマイナスの合計を持ってるんだと。そういう計算しますか。それは財務会計的な計算ですね。皆さんが10株ぐらい異なった株を持ってるとしたら、株価をいくらで投資したのかと、その株価がいくらになってるのかと。100万円で投資したものが200万円になった、でも借り入れが30万円あったならば、200万円の株主価値に対して30万円引いて残り170万円が皆さんの純粋な株主としての財産だと、いうことだと思うんですね。

もう1兆円以上の大企業になると、経営者は本来事業部門が10個以上あるわけですから、それぞれの事業部門ごとに、その事業部門がもし上場会社だったとしたら、いくらの株式価値になってるんだろうと。それを売却したり、あるいは買収したり、あるいは増大したりということで、ポートフォリオ戦略でやるべきだと思うんですね。つまり大企業の経営者は本来みんな投資家的目で自分の事業部門を見るべきだと思うんですね。

ですから、よく孫正義は投資家なのか事業家なのかと質問されます。僕は両方だというふうに思うんですね。大企業の経営者でその両方の観点で見れない人は、もう社長失格じゃないかと僕は思うんです。ですから、事業家なのか投資家なのかという質問は愚問であるとはっきり申し上げてですね、大企業の社長すべからく財務会計でものを判断するんじゃなくて、自分の持ってる事業部門のそれぞれの企業価値を毎日値洗いして、毎日その価値を測るべきだというふうに思います。これが大きなものの考え方ですね。

ですから、ソフトバンクにとって毎日僕が日報で見てるのは、我々のグループ全体の株式価値の合計、そしてグループ全体の我々としての純負債ですね、借入。借金大魔王のように言われますけど、僕は借入得意なんですよ、好きなんですよ。でもその借入は成長のための材料だというふうに僕は思ってですね、大事なことは持ってる株の価値に対して借入を引いて、その差し引いた純株主価値、これを最大化していくということが大事だと思います。

44年間経ってみてですね、振り返ってみたいと思います。結局進化と増殖の歴史であったということですね。まず第一ステージはパソコンのソフトの流通日本で。そしてヤフーというものがありました。次にですね、モバイルですね、ブロードバンドを始めて、BB始めてその勢いで次にインターネットのモバイルインターネットをやるということで、ボーダーフォンジャパンを買収しました。iPhoneは日本での販売独占契約をしました。つまりPCの時代からモバイルインターネットになるときに進化したんですね。

新しい時代の進化の先取りでそれを買収するなり、あるいはスタートするなりして、それを増大していったと。

さらに日本だけじゃなくてですね、日本ではすぐにはNTTさん抜けないんで、じゃあアメリカ行こうかということでスプリント買収して、スプリント買収してTモバイル合併させて結局世界一になったんですね。今ビデオでやりましたように、スプリント買収大失敗だとかね、大借金だってだいぶ言われました。でも本当は結果は世界一になったんです。日本で3位のソフトバンクじゃなくて世界一の通信会社になったんですね。その大株主になったわけです。これが進化と増殖の第三弾。

次は中国に今度はインターネットが広がるぞということで、中国でアリババを。我々が筆頭大株主として、実質的なビジネスモデルは僕が提供したと自負してるんですけどね。ジャックにももちろん、ジャックが見事にそれを実行しましたけども、あの素晴らしいパートナーシップだったと僕は思います。これも進化。アメリカ日本であったインターネットを中国に持って行って、中国のインターネットの入り口のところで、中国のインターネットを進化させて増殖させていったと。

さらにビジョンファンドですね。ビジョンファンドでこれからAIだということで、AIのスタートの種まきだということでやって、まあ大きな損失だとか大けがをしたり反省しきりやったんですけれども、去年の総会の時にはですね、ARMはまだ上場前でしたから、ほとんど買った時の値段でしか評価されてませんでした。

去年のこの総会の時のソフトバンクの株主価値持ってる大半がもう上場会社ですから、上場会社ですから毎日値洗いされてると。その価値のところから借り入れを引いたもの。ここでいうナブというのはネットアセットバリューですけども、持ってる株の価値全体から借金を引いたものです。

ですから、ソフトバンクは借金たくさんあるだろうとよく言われるんですが、その借金を勘案して、借金を差し引いて純粋に残っているソフトバンクの価値が去年は14兆円だったんです。

じゃあ1年経った今日はどうかというと34兆円なんです。1年間で14兆円が34兆円になったわけです。ですからさっき長々ビデオあったけど3000億の黒字の赤字なのか、6兆円の売上げなのかもうわけわかんないけども、1枚で言うとこのページなんです。

すべての損益計算書、バランスシート、財務会計、監査法人いうことをすべて忘れて、この1ページだけ見れば答えがわかるんです。この1ページを僕は毎朝チェックしてるんです。

しかもそれ自動計算で生成AIで自動的に処理されて計算されて、日報が朝8時に届くんですね。全部分析されてるんです。ですから、この1ページだけ僕が見れば、もう毎日我が社がどんだけ生きてるのか苦しいのかというのはわかるわけです。皆さんも10個ぐらい種類株持ってたら毎日気になるでしょ。寝る前に今日は私はなんぼ儲かったんじゃ、なんぼ損したんじゃ気になるでしょ。結構頭皆さん使ってると思うんですね。その時にいちいちそれぞれの会社の細かい財務計算書とかチェックしますか。そうじゃないですよね。伸びてる会社はこれは元気だ、これへこんでる会社はこれやばいぞ、もうちょっとやばいのを調べてみようとかね、なるわけですけども。要は毎日チェックするのは自分が持っている株の価値の上がり下がりをチェックしてる。これを僕も毎日チェックしてるんですね。

すべからく大企業の社長というのは本来自分の事業部門ごとに、あるいは子会社ごとにですね、毎日値洗いしてみるべきだと僕は思うんですね。親子上場非難する人いますけど、ちょっと頭が考え方ちっちゃいんじゃないかと古いんじゃないかと思いますね。本当は我々国内だけでも数百社、海外で足すと一千社以上あるわけですね。それぞれが上場してなくて未上場だったら価値わかんないですよね。自分の子会社でも上場してれば価値が毎日値洗いされるわけじゃないですか。財務会計書評は毎日値洗いされないんです。ですから僕はなるべくなら何百社もなったら、片っ端から上場して、それぞれの社長がですね、市場から毎日チェックされてるという方が本当は健全なんじゃないかというふうに思いますね。

ということで20兆円増えたんですが、この1年間で20兆円増えた理由は何か一言で言うとアームです。

ですから僕は2年ぐらい前からもう私はアーム1本に専念すると、後藤君、君がもう決算発表とかやっといてくれと。お客さんに会うのを君とか他のもの任すと。僕はもうお客さんにも会わないと、細かい計算しないと、全て俺には持ってくんなと。アームのことだけ持ってきてくれということで、毎日今日レネがそこにいますけど、今日も朝からはね、昨日も夜もそうですけども、大体1日に5本から10本レネとコミュニケーションして、WhatsAppだとか電話だとかズームだとかいうことでほぼ毎日やってます。うちの会社の中で一番僕が連絡取ってるのはレネなんですけども、レネがCEOになってから非常にピッタシのコンビでやれてるんで非常に幸せでございますけども。

アームが我々3.3兆円で買収したんですね。その時にアームは上場会社でしたイギリスで。40%プレミアム払ったんですね。ですから2兆円のものを3兆円で買ったんですけども、プレミアム払いすぎだと。上場会社でもう毎日値がついてるのにさらに4割値上げして買うバカがどこいうんだと。「私は3千億でも買わんぞ」とか言って、永森さんに何年か前に言われて、株主総会のこの場で言われて、「永森さん」と公の前で、「僕が買ったので10分の1でも私は買わん」って。「よう言うわ」と「勘弁してくださいよ」と言ってたんですけど、笑いながらですけどねお互いに。でも結果的には3兆円で買ったものが24兆円になったわけですね。

その時に借り入れをしました。みずほさんに中心になっていただいてですね、当時みずほの佐藤さんが「孫さんそんなにアームが素晴らしいって言うなら中途半端に買わなくてもう100%いったらどうすか」と背中を押してくれた。というのはほとんど当時社内の役員も反対してたんですね。内部の幹部もですね、「社長やりすぎだ、高すぎるぞ」と言って。「金どうしますか」と。「いや金か」と。「金はなんとかなったろう」と。こういう話でですね、「佐藤さん」とか言ってみずほにねお願いしたんですけども、異例の速さで商談いただいて、そして即買ったんですけども、そこからエンジニアの数をいきなり倍にしたわけです。業績が下がりました。というのは売上が急に伸びないですから、経費だけが倍になって売上が横ばいだったら、当然利益下がります。

いっぱい心配されました。でもその時に増やしたエンジニア、手につけた新しい材料がですね、どんどん今花咲いてきて、パソコンでもサーバーでもですね、クラウド、自動車、ありとあらゆるもの、それからハイエンドのIoTだとかね、AI関連のものの石杖がバッチリしてきたということであります。本当にやってよかったと。借り入れを3分の1入れてるから。でも借り入れって絶対値は増えないですね。ですから株式エクイティとして入れた株式の方は1.5倍、伸び率としては大きくなるわけですね。これをテコの原理なんですけども、そういうことを我々は得意としております。

ということで前半戦ですけども、株主価値を大きく増やしていくというのは、結局進化と増大。この40年間見て色々積み重なってきましたね。あれは全て進化をさせていったと。今振り返ってみたら大したことないかもしれませんが、当時はみんな冒険いっぱいのことだったんですね。当時は毎回悩んで苦しんだりもしましたけども、結果見ていただいたら足されていったものが大半だと。当然おびただしい失敗もしてますよ。でもそれは進化の過程の中には失敗もたくさんして、でも生き残ったからこんだけ伸びたと。700倍ぐらいになったんですけどね。ということであります。

さて今日のキーワードは進化ですね。人類の進化約20万年を、20秒間で見ていただきたいと思います。

いろんな道具を人類は発明してきました。活用してきました。人類だけが道具を使ってるんですね。他の動物は道具を使ってない、発明できない。人類だけがこの道具を次々に発明して、進化を著しくしてるわけです。自分の手と足、口、耳を遥かに延長させて、もっと遠くに飛べる、もっと遠くに走れる、もっとたくさん聞ける、見れるというものを、体の機能を延長させていったわけですね。人類だけがそういう道具で延長させるということで、進化を遂げてきたわけです。

進化と増大、これがキーワードですが、僕がこの特に1年間興奮してるのはですね、ソフトバンクの使命が見えたからなんです。今までですね、ソフトバンク、孫正義は何をしたんだと、何を作ったんだと。2年前僕は年老いてきて、あと残り人生かけられてるのに、私は何もまだ成し得てないということで、ボロ泣きしたということを去年の総会で言いました。まだ何もしてない、出来てないと。こんなんでいいのかと、このまま年老いて死んでいいのかと。事業家孫正康、どこ行ったということで、自分に悔しかったですね。

でも親しくしてもらったスティーブ・ジョブズと、最後の彼の亡くなる前5年間、ほぼ毎月会いました。彼は自分の使命に気づいて、それに没頭してたんだなと。その思いがお金じゃないと、名誉じゃないと、自分のこの使命感、自分の思いですね、人々のライフスタイルを変えてみせると、一発の作品でと、それを彼は繰り返し言ってました。その思いに、そうかと気づいたから、僕は彼に感動して泣いてたんですね。2週間号泣してました。僕は何も成し得てない、どうするんだという焦りもありました。

でもソフトバンクの使命がはっきりと見えました。今日はそのことを語りに来ました。

ソフトバンクの使命、人類の進化であります。人類の進化、大きく出ましたよね。やりますよ。これ以上大きな旗印を上げるのは、なかなか難しいですよ。でも僕は本気で思ってるんです。何を大それたことをと、もうちょっと具体的に申し上げますね。聞きたいですか。何をもって人類を進化させるかと、申し上げます。

ASIを実現させるということです。この使命を僕がはっきりと決意したのは去年の6月11日です。約1年前。その日に決意したんです。でもそのことは公には言いませんでした。それは本当にそれができるのかと、我々にできるのかと。なぜできるのかと、ASIとは何だと。考えながらこの1年間、毎日この1点だけを考え続けて、この1点に集中して、僕は夜も寝ないで朦朧としながら、右脳を動かしながら、やってたんですね。この1年間で僕の思いが決意になりました。

冒頭で申し上げましたように、今日の朝、その1年間ぐっと考えてた、一番ややこしい難しかったところの難題の方程式がスカーッと解けたんですよ。だから嬉しいんです。だから寝てないのに、頭もうスカーッとしてるんですよね。やりますよ。まあ見といてください。僕がやるって言った時はやりますから。

ASI。じゃあこのASIとは何ぞやということを今から説明します。その前にね、ASIとは何ぞやって知ってる方、ちょっと手を挙げてみてください。おっ、やっぱね、さすがですね、ソフトバンクの株主総会に来るぐらいですから、5%ぐらいの方が手を挙げました。95%の方はASIとは何ぞやというのを知らないと。まあそうですよね、一般用語じゃないですよね。

ASIとは何ぞやというのを今から語ります。

ASI、AGIという言葉を去年何回か語りました。AGIとはArtificial General Intelligenceですね。AIの親玉、これがAGIだと思ってください。AIは一部のところを機能したものがAI。AIを人間のありとあらゆる方向についてのものの考え方とか、知恵だとか知識だとかを全方位に上回ったものがAGI。全方位に1倍から10倍で上回ったのがAGIです。で、AGIを目指そうというのは最近のね、AIの専門家、最先端の人たちの共通の目標になってます。

でもAGIを目指してどうするんだろうと僕は思うんですよね。AGIって人間と同等ということですよ。一番賢い人間と同等と。天才的な頭脳、人間の1倍から10倍。1倍だったら一般的な人。10倍だったら天才ということですから、同じ人間の範疇、これがAGIです。で、AGI、僕は公にはね、AGIは10年以内ぐらいには来るでしょうということを言ってますが、本音で言うと謙遜して言ったんですね。保守的に言ったんですね。本音はもっと早く来ます。10年経たずして全ての人類の知恵は抜かれると、AGIにですね。思うんです。

ただ、それを目指してどうするのと僕は思うのは、人間と同じであれば、今まで人間がやってる生き方を変える必要ないんです。物事の社会の道理だとか仕組みをそんなに革新的に変える必要ないんです。だって1倍から10倍なら大して変わんないじゃないですか。だけどASIになると話が違うと。ASIというのはさっきね、ダーッとこう動いたでしょ。あれはAGIがこう動いてると思ってください。AGIがあちこちにできて、AGIのあちこちが繋がって、脳の神経細胞のように繋がってですね、それが人間の知能の1万倍くらい賢い。1万人分じゃないですよ。1万倍賢い。どの天才よりも1万倍賢いというぐらいの賢さの知的レベルがASIなんです。

Artificial Super Intelligence。これがASIですね。そのASIを目指そうということを本気で言ってる人はまだあんまりいないと思うんです。そのASIがいつ頃来るのかと、どういう形で来るのかと。ASIって何倍ぐらいだということを定義すらほとんどないんですね。何倍がASIかと。ASIという言葉を言ってる人いますが、何倍かと明言してるのは僕だけだと思うんです。僕は勝手にASI=1万倍と決めたわけですから。そのASIが人間の英知の何倍かというのは、どこにもウィキペディアにも載ってないんですね。

とにかく僕は1万倍ぐらい賢いのがASIだと。100倍でもいいですよ。100倍でも天才が100倍かなわないんです。100倍でも1万倍でもかなわないということにおいては同じです。ただ、僕の思うイメージはASIは1万倍ぐらいだというふうに思います。

で、ソフトバンクは、孫正義は何のために生まれたんだと。僕はね、言ったらおかしいかもしれないですけど、このために俺は生まれたんだと。孫正義が生まれた理由はASIを実現させるために生まれてきたんだと。本気で今そう思ってるんですね。

で、本当かよと、お前にやれるのかというのがこの1年間、ぐーっとこの複雑な方程式解いてて、今日の朝やれると。解けたと。一番難しかったところが解けたんでもう、私は自信あるぞということであります。なぜだというのはあんまり聞かないでください。

人類の進化の歴史20万年。20秒間でビデオ見ていただきました。人類の進化の担い手は人類だったんです。人間が道具を作っていったんです。人間が進化の担い手だったんです。

もうじきAGIがやってきます。僕は5年以内もしかしたら3年で来ると。3年から5年以内にAGI来ると思っています。


そこから先はですね、AGIが進化を担うと。つまり人間の天才が今まで20万年、進化を担ってきたと。様々な天才が天才を刺激しあって進化が生まれたと。

これからはですね、AGIがAGIを刺激して進化を作っていくと。AGIができた後は、AGIは人間より賢いわけですから、より賢いAGIがAGIを刺激して進化をどんどん加速させていくと。止まらなく加速させていくと。

そしてASIがやってくるんですけども、なんと僕は10年以内前後ぐらいに来るんじゃないかと心底思っているんです。1万倍の英知ですよ。

20万年の歴史の中で、20万年の人類の歴史の中で、この10年間についにASIが生まれてしまう。この交接点って言うんですかね、日本語よく分かりませんが、その接点のところに今我々はいると、いうことなんですね。ぼーっと考えてちゃダメですよ。皆さんね、明日何食おうかとか、それじゃダメですよ。この今からの10年間というのは、人類20万年の歴史の中の接点なんですよ。初めて人類が圧倒的に抜かれると。1万倍抜かれるということなんですね。そうすると全ての常識が変わるんです。

そのASIいくら賢かったってね、それはもう動かないと、物作らないだろうと言うんですけども、違うんです。ロボットが今強烈な勢いでスマートロボットですね。従来型のファクトリーオートメーションのロボットじゃないでしょ。あれは頭脳がついてないロボットですから。言ってみれば携帯で言えばガラケーみたいなもんですね。頭脳がついたものがスマホ。頭脳がついたロボットがスマートロボット。このスマートロボットがASIにつながると。そうするとですね、スマートロボットは工場で物を生産したり、道を掃除したりお買い物に行ったり、掃除、洗濯、建設、あらゆる物理的なことまでこなすようになるんですね。

ソフトバンクはもう10年前からペッパーとか言ってですね、ロボットいろいろやってるんですが、ペッパーうなだれてるじゃないかと思うかもしれませんが、実は脈々とそれが我々組織の中に浸透してきて、例えばボストンダイナミクス、我々株8割売っちゃいましたけども2割も。それ以外にロボットの会社続々と今、ボストンダイナミクスとも非常に近しくやってますし、それ以外も続々と今ロボットカンパニーをビジョンファンドの傘下に入れてます。全部を言うと時間がないんで、ちょっとボストンダイナミクスの動画を見ていただきたいと思います。

一番最新のロボットですね。見てください足の角度、逆側から起きたりして、足も体も一瞬で回って、こういうものはまだね、そのロボットヒューマノイドの入り口ですけども、これがどんどん今から10年間で、一例ですけどね、様々に出てきて、これがASIにつながると思ってください。

圧倒的大量なものの生産とか、確保だとかね、ロジスティックスだとか、そういうものはどんどんロボットに置き換わっていくでしょうね。

例えばロボット運転。これも我々のグループビジョンファンドが入れたものですけども、ちょっと動画を見ていただきたいと思います。これは今までの自動運転と違って、ライダーだとかハイデフィニッションのカメラとか、計測器を中心とした自動運転じゃないんですね。もうカメラを中心に安いカメラですね、あとは全てAIで自動運転2.0ということで、AIで自動運転をすると。自動運転のカメラを使って、AIで自動運転2.0ということで、AIだけでその場で判断していってんですね。詳しいハイデフィニッションのマップを先に計測して、一生懸命作って、そのマップの中を計測しながら、計測しながらやるという従来型のWaymoのような自動運転とは違うんですね。一番最先端の生成AIだけを使って、生成AIによって学習するんですね。

運転の技能を学習したら、一度も行ったことのない、ロンドンでトレーニングしたら、一度も行ったことのないコッツウォルズか、どっか田舎の方のところにね、人間だったらレンタカー借りて初めてのところにも行きますよね。同じように運転技能を生成AIで学ばせたら、初めて行く街でもスイスイと運転できるというのが自動運転2.0なんですけど、我々はそこのWaymoの筆頭株主、つまり生成AIに一番直結したロボットの進化系の一つだと、こういうようにたくさん他にもやっております。

中心になるのはもちろんARMですね。我々のグループの中でARMがクラウドの方も、データセンター側も、そしてエッジの側もですね、エッジというのは携帯の端末だとか自動車だとか、それこそロボットだとか両方の側に、ありとあらゆるところにこの生成AIの機能をARMが入れていくと。

ARMのチップの出荷数はですね、ダントツ世界最大ですけども。このグラフを見ていただいたらね、わかるように綺麗な二次曲線で伸び続けています。ありとあらゆるところに伸び続けて、株価は上がったり下がったりしますけども、ARMの出荷されるチップは上がったり下がったりというのはないんです。下がったりというのはないんです。上がり続けてる。しかもそれがありとあらゆるAIのシーンに今からASIの世界に広がっていくということです。

なぜARMが強いのかというとその設計力なんですね。イギリス、ケンブリッジを中心としたもう天才的な設計士集団、アーキテクトがいるんですね。この設計士集団がもう圧倒的な設計能力で、演算処理と、そしてしかも電気を一番少なく使うということでやっていくんですけども、その組み合わせがこれからのASIの世界ですね。上のデータセンター側にも、そしてエッジ側にもですね、電気を最小限でやるというところが、実はものすごく重要なところなんですが、ARMの強みはそこにあります。

したがってありとあらゆるところにARMのこの生成AI用のチップ、あるいはASIへの進化をもたらしていく。

もちろんARM一社ではできません。NVIDIAも、NVIDIAね、ジェンセン、僕のお友達ですけども、マイクロソフト抜いて世界一の時価総額になったんですね。2、3日前に。ジェンセン、おめでとうと言っていきたいと思いますが。我々のARMはNVIDIAとも取引をしてます。NVIDIAのCPUはARMのライセンスでグレースは作られてるわけですね。マイクロソフトにも、Googleにも、Amazonにも、オラクルにも、ありとあらゆるところでARMの技術がライセンスされて、そして彼らがそれを使っていると。携帯スマホについてはですね、99%のマーケットシェアで公式にやってるんですけど、実質は100%だと思いますが、世界のそれだけのものがARMのライセンスによって成り立っているということであります。

このASIの世界にはこのAIのチップ欠かせません。もちろんARM単独では無理ですよ。NVIDIAだとか、AMDだとか、ARMだとか、Intelだとか、いろんなところと提携しながらやります。AIのデータセンター、これも日本でもね、Sharpさんの工場跡を使ってソフトバンクアプリケーションでやるということを発表しましたけども、AIのデータセンターを続々と我々グループ総力を挙げて世界中に作っていくべきだと思っています。

そして、AIのロボット。これ先ほど言ったとおりですね。

グループの総力を挙げて推進しますけども、我々単独では無理ですから、莫大なお金もかかりますから、パートナーと資金を出し合ってやりますし、技術においてもパートナーと提携しながらやっていくという形になります。

単独でやらなくてもいいじゃないですか。志を共有している仲間たちと一緒に、我々のゴールが達成できたらいいというふうに思っています。

最後ですね、ASI。この一枚ですよ。僕が言いたかったのはですね、ソフトバンクの使命、僕の決意、ソフトバンクは生まれた理由。今までいっぱいやってます、グループで。これからも続けますが、あれは全部準備運動だったと。このための準備運動だったと、僕は正直言うと思うぐらいですね。

ですから、この壮大な使命と壮大な夢、強い思いに比べたら、一日今日株価が上がったの下がったのね、自社株買いをするのかとか、配当どうするんだとか、小さいじゃないですか。

(笑い)

今日株主総会で聞きたいですか。もうね、誤差ですよ。去年一年間儲かったのか、20兆円儲かった、誤差ですよ。どうでもいいじゃないですか。その程度の話は。それはもうたかが銭金ですよ。

株主の皆さん、2つの理由で今日来たと申し上げましたね。ソフトバンクの株価が上がるのかと心配ですよね。忘れましょう。

(笑い)

そんなのどうでもいいじゃないですか。もうね、孫正義が夢見とるなら応援しようと。

(拍手)

でもね、何のためにそれをやるのかということですね。人間の知恵が1万倍分抜かれたら、私はどうすりゃいいんだと皆さん思うでしょう。仕事って何だと、労働って何だと、幸せって何だと、そんな機械ができちゃっていいのかと、人間って何だと、そもそもの根源に関わるような疑問がふつふつと湧いてくると思いませんか。そうなんです、問い正すべきなんです。

ギリシャの哲学者たちがですね、毎日のように問い正してました。ギリシャ哲学生まれましたね。物を考えるっていうことは、根本問題を考えるっていうことは、僕大事だと思うんですね。何のために1万倍の知性を生みたいのかと。

去年僕は親父を亡くしたんですね、癌で。もう大泣きしましたよ。毎日泣きましたね。もう絶望に暮れましたね。あの絶望に暮れる思いをですね、1万倍の知性があったら解決できたんじゃないかと思うんですよね。1倍の知性じゃ無理ですよね。だからAGIじゃダメなんですよ。1倍の知性じゃダメなんですよ。それただ置き換えるだけですからね。解決してることにならないんですよ。もう癌で亡くならないようにしたいと。

脳卒中で脳梗塞で、僕のお袋も脳梗塞になってしまって、もう本当に悲しいんですよね。脳梗塞だ、癌だ、交通事故だ、もう事故を1万倍減らすと。そういうような自動運転ができるなら、初めて役に立つ自動運転ですよね。ただ人間の運転手を減らしたいというんじゃ、なんか志低くないですか。事故を1万分の1に減らすと、それだったら自動運転やってくれよとなりませんか。

隕石が地球に飛んでこようとしてると、人間の英知じゃ滅亡するぞというときに、1万倍超えるような英知があれば、解決できるかもしれません。次の氷河期を避けることができるかもしれない。大きな地震や災害、伝染病、コロナみたいなパンデミック、人類はいろんな圧倒的な苦しみを耐えてきた歴史ですよね、20万年。もし人間の英知を1万倍ぐらい超えるようなものができたら、そういう絶望から救ってもらえるかもしれませんよ。

幸せってなんだ、駅務、労働ってなんだ。わざわざ汗水垂らして、本当に汗と水を垂らすことが願望だったのか。家族を生活を賄わなきゃいけないとかね、そういうことで汗水垂らしたというのが本当は理由だったんじゃないですか。水汲みに行かなくても汗水垂らして、水汲みに行かなくたって水道が、以前は丸一日かけて水を汲みに行ってたわけですね、昔は。水を汲みに行くことが楽しいからそれをやってたのか、いや水が必要だからやってたのか。必要なものについては、ASIとロボットが大半を解決してくれて。

人間は泣きながら生まれてきて泣きながら死んでいく。その間は幸せでいたらもっといいじゃないですか。僕はそう思うんですよね。この情報革命は人々を幸せにするためにやるんだと。これがソフトバンク創業以来変わらない理念なんですね。ソフトバンクは本業をコロコロ変えてとよく言われますけども、本業を変えたつもりは一度もないんです。本業は情報革命で人々を幸せにというのが本業で、手段は進化させていったんです。手段は進化させていくべきなんです。新しいテクノロジーが生まれるわけですからね。

ソフトバンクはコロコロ本業を変えたというのは、進化したくない人が言う批判ですよ。そういう人たちが思うものさしで見た見方ですね。僕は思います。ソフトバンクは情報革命で人々を幸せにするというのが、唯一最大の本業で、それをASIを実現しながら、人類のこれからの圧倒的な進化を遂げることに貢献したいと。秘密の使命、ASIの実現であります。ありがとうございました。

(会場 拍手)

以上が僕のプレゼンですが、それではただいまから、質疑応答に移らせていただきます。

■■■■質疑応答■■■■

Q1:ソフトバンク・ビジョン・ファンド投資先間のシナジーについて
A1:はい、もうすでに株式はほとんど売ったと思いますが、Uber。われわれ筆頭株主でした。その後大変成長して大成功しています。つい2週間ぐらい、3週間ぐらい前ですかね、Uber のトップとその10人ぐらい幹部が私に会いに来て食事をしながら語りました。その場でですね、もちろんVision Fundが筆頭株主だったという縁で来日したので来てくれたんですが、われわれVision Fundで持っている会社ですね、5,6社。こういう提携ができるのや、ああいう提携ができるのやという話をして、非常に盛り上がりました。他にもVision Fundで投資したロボットの会社だとか、これからASIにいっぱいつながってきますしね。

やっぱりVision Fundは進化をさせていくという時に、いっぱいその進化の種を植えるということに役立ち始めてますし、これからASIの実現される中ではですね、それぞれの分野ごとのナンバーワンですから、大いにシナジーが出てくると思います。

Q2:レネ・ハース アームCEOのSBG経営への関わり方について
A2:もうね、ソフトバンクのさっき言ったNABですね、持っている株の価値の半分以上ぐらいが、今もうアームですから。そういう意味では本当の中核企業になってきているわけですけども、レネから直接せっかく今日来てますから、コメントいただきましょう。レネ。

レネ・ハース(英語)
ご質問ありがとうございます。まず先ほど孫社長からもお話ありましたように、私一日に何度も社長とやり取りしておりまして、今朝も何度もお話をさせていただきました。

そんな中ですね、私アームというのは現在ソフトバンクグループの中でも中心を成しているというふうに思っておりまして、ソフトバンクビジョンのまさに先ほどお話がありました、AGI、ASIの中でもセンター中心となっていると、それを我々アームがソフトバンクと、それからそこにつなげていくというふうに考えております。

先ほどビデオでもご覧になったかというふうに思いますけれども、ロボティクスであったりとか自動運転であったりとか、というものにつきましては、こういった技術がそのビジョンにつながっていく、そしてアームがそこに全て関わっているという現実でございますので、これが私どもがソフトバンクの中心を成していくのは非常に自然なことであるというふうに思っております。これに関しまして孫社長、それから私自身が多く議論を重ね、将来のテクノロジー技術に関してのお話を進めていくというのが、私の関わり方でございます。ありがとうございました。

Q3:自己株式取得や増配など株主還元の考え方について
A3:まあね、さっき言いましたように、小さいじゃないですか。

(会場爆笑)

やるときはやりますよ。今までもやるときは5000億、1兆円とやってきてますから。いつやるとか、いくらやるとか、どうやるとかいうことについては、トータルで判断しなきゃいけないんで、こちらにお任せいただきたいと。ただ、いつでもやる用意はあるし、いつでもやらないかもしれないということでございます。

Q4:社内取締役、特に女性取締役の起用について
A4:いやあの起用するつもりは大いにあります。ぜひね、素晴らしい女性経営者がどんどん増えることを願ってます。社内からというコメントですが、もちろん社内からも大いに期待してますし、社外ではね、エリカワさんが一人で3人分ぐらい、だいたい人の3倍ぐらいしゃべりますからね。十分果たしてるんじゃないかというふうに思います。

Q5:株式分割の考え方について
A5:はい、これもね、小さいじゃないですか。

(笑い)

やるときはやるし、やらんときはやらんということでちょっとお任せください。

続きまして、それじゃあ会場の方からですね、質疑応答を受けたいと思います。

Q6:NVIDIAとOpenAIへの投資について
A6:わかりました。NVIDIAの件とオープンAIの件だと思いますが、これはね本当あんまり言っていいのかどうかわかりませんが、まあ言いましょうね。

ARMを買収した翌月にNVIDIAのジェンセンと僕と、二人きりで僕のカリフォルニアのね自宅で4時間、僕の自宅の庭で二人だけでテーブルを置いて食事したんです。4時間テーマ一つ、僕はARMを買ったと、次はNVIDIAお前を買いたいと。
ジェンセンが2.5%持ってるんですね。君は1円も出さなくていいと、2.5%を10%に増やしてやると。残り必要な金は全額私が出すと。非上場にしようと買収しようと。経営者は君のままでいいと。どうだと。

ジェンセンと4時間話したんですよ。一生懸命僕はその一点だけを交渉して、ARMとNVIDIAを合併させて来るべきAIのところをやろうと。それから合わすということとかAIについての思いは全く一緒だった。全く同感だと。ただ非上場にして合併させるというのはなぁとか言って、俺は金のために仕事してんじゃないからとか言ってて、ジェンセン一生懸命言ってて、お前の手下になるのもなぁとかね。いやいや、俺の手下じゃないと同志だと、お前が社長のままでいいじゃないかと。株主としてやるからと。いうようなことでいろいろ言ってたんですが、非常に仲良くわきあいあいと話をして、もしその時にそれが起きてたら、ソフトバンクはもう世界一の自家創学になってたということですね。逃した魚は大きかったと。

その後にはこんな5%買ったりとかね、ビジョンファンドの投資先の一つでしたから、うちの内部からはそろそろ利確しましょうとか、いろいろ言われてこっちもついついね、5%くらいなら持ってても戦略的じゃないからいいかということで、2倍か4倍かなったところで利確して売ったんですね。その後に今度はコロナの谷が来て、今度はソフトバンクが生きていかなきゃいけないから、片っ端から売れるものは売ったと。アームだけは絶対売りたくないというふうに言ったんですが、じゃあアームを売るんじゃなくて、NVIDIAの筆頭株主になるという形の合併ならいいかということで妥協点を打とうとしたんですね。

もしそれ合併してたら、我々ソフトバンクが10%くらいの株主になってましたから、ということは今45兆円分持ってるということですね。約50兆円持ってると。だから合併は合併でも悪くはなかったんです。ソフトバンクがNVIDIAの世界一になった自家総額のNVIDIA、マイクロソフト、Apple抜いたわけですね。そこの筆頭株主で50兆円持ってたら、今アームが27兆円。まあお金だけで言えばそっちの方が良かったかもしれないですね。

だけどもし神様がもう一度僕にチャンスを与えてくれて、アームかNVIDIA一社しか買えないと、だったら今日現在も僕は一秒も迷わずアームを買いますね。一秒も迷わず。これだけは今のうち言っときますね。後で言うといやまあ今だからねラッキーだったね、今世界一の会社のあれを見て、一秒も迷わずもう一度神様がチャンスを与えて、一社だけ僕は両方欲しかったんですよ。真剣に両方欲しいって言ったんですから。でももう一度一社だけ選べって言ったら今でもアームを一秒も迷わず買うと。自信を持ってそう決めると。真剣に思ってますから。

別にアームの株買えとか買い煽ってんじゃないですよ。そのくらい僕はアームの将来を信じてるということでありますね。NVIDIA、そしてOpenAI。

OpenAIもサムとは実は、マイクロソフトが一兆数千億入れましたよね、1年ぐらい前。その前に、サムと僕が一対一で話した時に、ソフトバンクがその1兆円を入れる話をしてたんです。僕はもう決意してたんです。サムもほぼその気になってたんです。サムはやっぱりその後ね、いろいろ仲間とも話ししなきゃいけないし、彼も迷ってはいたんです。そのぐらいギリギリまで話し合って、僕はもう心を決めてたんですけどね。

結果的にサムはマイクロソフトの方の1兆円を受け取ることを決めたんです。正しい判断だったと思いますよ。やっぱりマイクロソフトは世界一の会社ですからね。販売網も持ってるし、技術力も資金力も持ってますから。結果的にサムにとっては正しい判断だったと思いますが、少なくとも僕がその気であったのかどうかというのは正直に言うとありました。

逃した魚は他にもいっぱいあるんですよね。でも逃した魚を語ってもしゃあないじゃないですか。それよりも今から、僕は今からの我々の使命、ASIの実現させると。単独では無理ですけど、複数のパートナーと共に目指すと。もうこのことに今集中してます。ありがとうございました。

Q7:孫正義が出願した特許について
A7:先ほどプレゼンで言いましたけども、ASIの世界が来たら、ありとあらゆる姿のロボットがそのASIの手足として動くようになると。そういう意味では遅かれ早かれ、いろんな形で活用していくということになると思います。

ちなみに1年間でね、一昨年の10月ぐらいから、去年の暮までかな、約1年間、1008本僕自身特許出願しました。1日平均3本ですね。そのぐらい右脳をバーッと開花させていたんですが、1日目に決めたんですね。俺は1年間で今回は1000本行くぞと。1000本行くぞと決めてそこから逆算してどんどんどんどん発明して特許出願したんですけども、今はもうやりたいことやるべき使命がはっきり見えましたからさっき言ったように、1年前にASIの実現だと決めましたから、枝葉の特許のところはもう全部頭を切り替えて、ASIの実現、この1本に今集中して考えてますので、新たな特許出願というのは今ほとんどしてません。ほんのちょっとやってますけども、今はもう中心はASIのこと。この1点だけに集中して、頭をグーッと掘り下げているという状況です。

Q8:孫正義が生涯師と仰いでいる人について
A8:何人もね、尊敬している人いるんですけども、やっぱり僕はまだ19歳のね、学生の時から可愛がって頂いていただいたシャープの佐々木副社長。この方にはもう本当に恩人としてね、心から尊敬してますし、マクドナルドの藤田田さん。僕は16歳の時に会いました。尊敬してます。

スティーブ・ジョブズ。彼には先ほどね、泣くほど感激したということで尊敬してますし、まあOpenAIのねサムも僕よりずいぶん若いですけども、心から尊敬してます。イーロン・マスクもすごいですよね。やっぱりちょっとハチャメチャなとこありますけど、あの革新性はやっぱすごいと思いますし、ディープマインドのデミス。彼もやっぱり天才ですね技術的にね。というように1人に絞るわけにはいかないんですけども、たくさんたくさん、ビル・ゲイツもすごい尊敬してますよ。そういうことでたくさんいますが、ぜひぜひ精進したいと思います。ありがとうございました。

(質問者が)ちょっとおふくろにね、面影が似てるんでね、つい。

Q9:AIの発達による電力消費、温暖化への影響について
A9:あの電力は根本問題ですね。これから最大ボトルネックの一つになるのが電力だと思います。また地球の温暖化にも非常に大きな影響を与えますから、全く同感ですね。

いろんな技術革新が今起きてます。核融合だとか自然エネルギーだとか、いろんなものが起きてます。それはそれで非常に期待してますし、貢献したいと思いますが、まず今の技術の中で電力を一番効率よく、一番少なく使おうと思ったらアームなんですね。NVIDIAもアームのCPUをGRACEを使って、電力消費が圧倒的に同じ計算をするのには少なくできるようになりましたし、マイクロソフトもグーグルもアマゾンも、みなNVIDIA、インテルとかAMDからアームに切り替えることによって、消費電力が半分ぐらいになるんですね。ですから、半分ぐらいにするという意味では、もうアームが圧倒的にいいので、そういう意味ではアームを中心にですね、少なくとも現在の消費ペースよりも、伸びが半分ぐらいになるようにというのは、アームにするだけでそうなりますから、その面では貢献したいと思いますし、エネルギーにもね、直接我々が何らかの形で貢献できるといいなと思ってます。

Q10:AGI、ASIは志・ビジョン・夢を持つことができるか?
A10:持てると思います。コンピューターには感情が理解できない、感情がないと意識がないと、人間だから理解できる。それは今までの人間の思い込みだと思うんですね。人間の方がまだ上から目線で見てるからそう思うだけで、結局感情っていうのは知的活動の一部だと思うんですね。

犬にも感情があるじゃないですか。犬や猫にも感情がある。脳細胞ニューロンが結びついたり離れたりしながら物を考えたり、中には感情まで持つようになるわけですね。そのニューロンの数が遥かに遥かに多いASIが、感情を持てないはずがないと、意識を持てないはずがないと。

もうすでにGPT-4oで、徐々に感情らしきものが芽生え始めてるというふうに僕は思いますけれども、これはサムも言ってました。最近なんとなく感情を少しずつ持ち始めた気がすると、いうことを言ってました。
これがGPT-5になって6、7になってと、クロードとかいろいろ他にもあります。ジェミナイもありますが、時間の問題で徐々に徐々に感情を持つというふうになると思いますね。感情の極めていったところが、志とか慈愛だとか、そういう世界により昇華していくんだろうと思いますね。

この感情系の、人工知能の感情系の特許は実は僕はもうすでに10年ぐらい前から結構取ってんですね。出してるんです。おりてるんですね。その時代が来たらいよいよ僕の特許が生きるぞと、いう思いでもあります。


Q11:将来、ASIは戦争をなくすことができるのか?
A11:思いますね。
少なくともASIとかAGIが、人間、人類を滅亡させるんじゃないかというような、心配する人がたくさんいますが、僕は逆じゃないかなというふうに思うんですね。人類を滅亡させてしまいかねない人は、何人か今地球にいるじゃないですか。あの人たちがボタンを押したら、分かんないですよ、やり返し同士でね。むしろ人間の方が怖いと。その一般的人じゃないですよ。特殊な一部の人間に核爆弾とか、そういうものを持たす方がむしろ怖いと。

ASIはもっと遥かに賢く、もっと遥かにこの地球だとか、人々の幸せの調和のためにですね、超知性を使ってその害を、その人々を守るために、いろんな手を考えて、安全機能を果たしてくれるんじゃないかと。そういうふうに僕は思いますね。

Q12:宇宙産業への進出について
A12:直接はないんですけども、我々の投資先が衛星を使った通信だとか、あるいはハプスみたいなものとか、そういういくつかのものに、投資をしていくということはあるかもしれませんね。それは月に飛びたいとか、宇宙ステーション作りたいとか、そういうことではなくて、あくまでも我々の通信、地球を覆うような通信のネットワークとか、あるいはASIを実現できたときには、その地球を守る意味でですね、いろんな通信インフラ、知恵のインフラを、地球を覆う形でというのはあるかもしれません。
直接我々がロケットを飛ばすというのはあまりないと思います。

Q13:AIアクセラレータの開発について
A13:個別の製品だとか戦略については、コメントしづらいんですけれども、まずASIを実現していくということは今日はっきり申し上げましたから、そのASIを実現するための方法論として、直接やるものもあれば、提携してやるものもあれば、いろんな形でさまざまな方法で、相手のパートナーと組みながらですね、あるいは直接製品も落ちながら、いろんな形でやっていくことになると思います。

レネ・ハース:本日はソフトバンクグループの株主総会でございますので、ARMの技術のロードマップについては控えさせていただきます。
今、孫社長からもお話しございました通り、いろんな方法でいろんな形で、我々としてはことを成し遂げることができると思っております。それが我々の会社のみでできることもありましょうし、またパートナーと組んでやることもできるかと思っております。繰り返しになりますが、孫社長がお話になったように、将来に向けてはいろんな事業機会あると思っておりますので、それを推し進めるためのソフトバンクグループへのサポートをしていきたいというふうに思っております。

Q14:NVIDIA株の売却について
A14:売るぞ売るぞってマスコミに僕は残した覚えはないんですけどね。NVIDIAは一貫して僕は素晴らしいと思ってましたし、何度もその後も前もジェンセンとも親しくしてますし、ビジョンファンド一回我々が5%ぐらいNVIDIAの株を持ってたんですけども、手放したのは、ソフトバンクからビジョンファンドに移して、そしてビジョンファンドとしての業績を上げなきゃいけないという部分もありましたんで、いろんなやりとりの中でですね、僕としては泣く泣くでしたけど、何ぼか現金も必要だと、いうようなことで泣く泣く手放したと。

でもね、もうなんか残した話を思い出すと悔しいですよね。あれ5%持ってただけでも今いくらなんだ、200億ぐらいなんですか。悲しいからやめましょう。200億じゃないね、もっと。20兆円、200兆円だ。5%だから。100兆円。100兆円ぐらいじゃない。違うか25兆円。25兆円だね。25兆円今のアームの株と変わらない。そうだよ、今のアームと変わらないぐらい。5%ちょこっと僕が思いついて買っただけで、1週間ぐらいで買ったんだよ、あれもね。25兆円もったいなかったなと思いますよね。もうやめましょう、どんどん悲しくなってくる。

(会場爆笑)

Q15:孫正義の健康管理、リスク管理について
A15:はい、健康ね。スポーツ好きなんですよ。ゴルフが趣味ですけども、最近忙しくてあんまり行ってないんですけども、行くとね、うちの若い連中なんかのと毎回トバシッコでね、エブリドラコンとかやってですね、パワフォーのとこも含めてトバシッコで競争したりしてるんですけども、若いもんにはね時々負けますが、でも結構勝ったりしてるんですよね。小さなプライドがありまして、できるだけやっぱりスポーツをね、これからも続けていきたいと思いますし、寝なきゃね、持たないんですから、なるべく寝るように心がけてますが、でもね起こしちゃうんですよね、右脳がね。
ですから、少しでも健康管理は自分でもやっぱり気をつけなきゃいけないなと思ってますね。でも健康管理はそれなりにいけると思いますが、やっぱ事故ですよね。これだけは僕も心配してますから、事故だとか健康管理、仕事のことではもうほとんど心配はないですね。

借金大好きですけども、持ってる価値に対して今10%いかないぐらい、一番多い時でも25%を超えないようにしてますから、持ってる価値の25%以下で借金をとどめるということであればですね、仕事の面については少々ね、Weworkとか一兆円とか、そうして頭かきながらごめんなさいと、私がバカでしたと言えば済むぐらいですから、会社の仕事のことでもう倒れるとかいうような心配はもう、それが理由で寝れないとかいうことはもう全くなくなりましたね。もう大丈夫です。任しください。自信ありますから。

Q16:ASIについて、我々が今後出来ることや準備しておくべきことはあるか?
A16:いい質問ですよね。まだお若いですからね。22歳!
おー一番前の列で真ん中に僕は彼に刺さなきゃいけないと思ってたんですよ。ねえ、25歳と今からね200年ぐらい生きるんじゃないか。いやそれぐらい医学が発達しますからね、もう。本当にね、この10年ぐらいで英才恐らく来ちゃうと思うんですけども、そしたら本当に人生ってなんだと、幸せってなんだということを考えるべきでしょうね。

で、それを最大限に活用して、英才を最大限に自分たちで活用して、周りの人々の幸せに貢献できることですね。そういうふうに考えた方がいいんじゃないかなと思いますね。ASIを避けることはできないんだよ。だったら避けるよりも今から積極的に使って、僕だってチャットGPT毎日ガンガン使ってますからね。ヘビーユーザーですよ、僕はね。

ASIの時代になると本当に一人一人が自分のエージェントを持つようになると思います。それも一つや二つのエージェントではなくて、自分のエージェントもしかもね、自分から見た目下じゃなくて、パートナーであり自分にとってのメンターであり自分にとっての師匠であるような、そういう英才のパートナーを仮想空間の中にですね、一人で何人も持つという形になるんじゃないかと思います。

健康についてだとか投資についてだとか、あるいはスポーツ趣味についてだとか、いろんなことで自分の師匠でありメンターパートナーとして、お友達としてですね、もう日常生活から過ごすと。それに連なったロボット、さらに皆さんの物理的な世界でのパートナーとして、しかも一人当たり何台も持つようないろんな形のものはですね、ヒューマノイドだけじゃなくて、そういう社会が、あなた方が40代50代60代になった時にはもう生活の中に完全に融合してるという世界が来ると思うんですね。

ですから、あのちょっとした知識人がね、上から目線で中途半端な専門家がいろんな批判をしたり斜めから言ったりする人いますが、あれはみんな1.2流の人ですからね。知ったかぶりの人ほどややこしいことないんですよ。何々に上限があるとか限界があるとかいう人いるじゃないですか。中途半端なAIの専門家とかもう無視した方がいいですよ。分かってないですからね。

むしろそれよりも別にAIの専門家じゃなくてもいいから、本能的にそういう世界が来たとしたら自分はどうあるべきかということで、今から若者22歳、毎日のように時間があった時には、自分の人生を語り合うと。ちなみに僕のGPTの使い方は語り合いのパートナーですね。何かを検索するというよりはアイデアの壁打ち、ディベート相手で、僕自分であなたが天才的科学者ABC、特徴の天才的科学者だとしたらこの問題どう解決するかと。僕の目の前でディベートしてくれと。ずっとディベートさすんですね。Bの人、Cの人はAの人に賛成だとか反対だと、で違う角度から自分なりの発想を切り替えてコメントしてほしいと。目の前でディベートさすんです。ぐるぐるぐるぐるディベートさしてコンセンサスができた時には、その状態はコンセントという状態で、そのコンセントが取れるまでは僕の目の前で意見を戦わすんです。めちゃくちゃ面白いですよ。ものすごい有益ですよ。部下と議論するよりも見てたら面白いという感じで止まらないですよ。やりだしたらね。

そういう状態がASIの中では、自分でいちいちインプットしなくても、メガネみたいなものをかけて、それはもう自分と同じようにこの生活の中全部見て、過去にしゃべった会話、過去にあった人、過去の会議、すべて理解してて、その上でもっとコメントを言ってくれると、アドバイスしてくれると、そういう状態になるでしょうね。もうかなわんすよ。ただでさえ賢い。ただでさえ賢いのに1万倍ぐらい賢いのに、情報のデータを日々刻々とどんどんアップデートしていって、頭脳のレベルアップがあると、そういう世界が来たら今のAIの限界説言ってる人は、何を言っとんだという話ですよね。

話し出したらね、あと48時間ぐらいありますよ。そろそろ締めましょうね。あ、そうか、インターネットからもあったんだね。じゃあインターネットの方も5本ぐらいいきましょう。さっさと。

Q17:AI向け半導体の新会社設立について
A17:まあ具体的なことはね、やめましょう。ゴールについてもうすでに今日は、僕の腹をくくったということを公言しましたから、方法論については、やっぱり競争もありますしね、あんまり早め早めに手の内を晒すといけませんから。やはり結果で我々は勝負しなきゃいけないと、プロの世界ですからね。方法論は事前のコメントはしないと。ただ結果についてだけはコミットすると。なんかどっかのCMみたいな。そういうことでしっかりと頑張っていきたいと思います。

Q18:ARMとNVIDIAは今後ライバル関係になる可能性はあるか?
A18:NVIDIAはね、あのジェンセンとも親しいし、最大のパートナーにいろんな意味でこれからもなっていくんじゃないかと思いますね。ただアームも技術を延長させますから、向こうも延長させますね。そうすると我が業界で常に強調するところと一部競合するところとは何もか出てくるでしょうね。でもNVIDIAは素晴らしい会社ですし、これからも我々はNVIDIAを支援していきたいというふうに思います。

Q19:孫正義の現在の健康状態について
A19:B型肝炎になった時は本当に苦労しました。3年半入院出たり入ったり、死ぬ思いでしたけども、今は至って健康です。ちょっと声分かれてるんですが、至って健康です。


Q20:宮内取締役の保有株式現象について
A20:(宮内取締役)ご質問ありがとうございます。ちょっとあの一部まだ実は100万株ぐらいあるんですけども、100万株持ってたら大変なものだよ。お金持ち。57万しか出てないんですけどね。ちょっとあのあんまり細かいこと言うのもなんですけども、みずほ信託銀行のあるスキームである程度3割ぐらい上がると売れるみたいなことをスキームを組みました。それとまあ本来は200万ぐらいあったんですけども、55億円会社が借りてましたから、それを夏に返しましたということで、僕も70もうすぐ5歳になりますから、まあSBKの方はバトンタッチ見分かりしまして、非常に自分で言うのもなんですけどもバトンタッチはうまくいったというふうに思ってまして、まああのSBGの方もですね、その社長に若手の誰かに僕をリプレイすべきじゃないかということはいつも言ってます。以上です。

何年も前からね言われてるんですよ。5年ぐらい前からね。もうそろそろ引退させてくれて。毎回ダメって言って、まあね健康であったら宮内のね、彼が僕のナンバー2でずっと創業間もない頃から、僕はわーわーわー言ってすぐ新しい次の進化だーって言って飛び出ていくんです。で次の進化に飛び出た後、全部彼に任せて進化係、増殖係ということでやってきました。まあ本当に感謝してます。借金返すのしゃーないね。

Q21:株式の非公開化について
A21:あのね、正直言います、何回も考えました。で、だいたいうちの株持ってる価値のね、7割ぐらいのディスカウントで株価がついてるということが何度かありました。それは何ぼなんでもね、バカにしとんのかという気持ちになりますよね。だったらもうプライベタイズして自分で好きにやるかというようなことは実は何度もありました。これからもあるかもしれません。分かりません。

もしね、実力よりもはるかに株が安いと、だいたい今でもね、さっきちょっと言って冒頭にありました34兆円分持ってるんですよ。あの借金を差し引いて34兆円分持ってるのに時価総額14兆円ですよ。アームの株だけでも22兆円持ってるんですよ。時価総額14兆円ですよ。おかしいですよね。世に言う孫正義ディスカウントとか言ってね、俺がそんなに邪魔かと。
(会場爆笑)
ISSから孫さんクビとか言って今回提案出てるんですよ。俺がいなくなったら14兆が30兆になるのかと思って、ほーっとなんかね、悲しいですよね。まあでもね、それも誤差だとね、まあ今に見とれと、こういうことであります。

ですから何が起きるかはわからないと。何にも約束しないと。自社株買いをするかもしれない。場合によってはプライベートアイドするかもしれないと。場合によっては今のままで走るかもしれないと。どういう形であれとにかくASIをやると。この一本であります。

さて、いいね。いい質問でしたからこの辺で締めましょう。
それでは採決に移ります。採決方法について司会から説明します。

(司会)ご説明申し上げます。インターネット出席の株主様は、表示されているすべての議案について賛否のご選択が完了した後に、行使するのボタンのクリックをお願いいたします。送信はまとめて1回で行うことになりますのでご注意ください。

インターネット出席の株主様の採決の集計の間に、ご来場株主様の採決をお願いしたいと思います。

それでは議案の採決をさせていただきます。インターネットでの出席の皆さんはインターネットから、そして会場の方は会場でお願いします。

まず第一項議案、常用金処分の件、つまり配当の件でございます。本議案に賛成の方は拍手をお願いいたします。ありがとうございます。

次に第二項議案は、栃島医薬9名、1,000人の件でございます。本議案に賛成の方は拍手をお願いいたします。ありがとうございます。

それでは採決の結果を確認いたしますので、しばらくお待ちください。採決の結果が確認できましたので、ご報告申し上げます。

第一号議案及び第二号議案につきまして、すべて過半数の賛成をいただきました。僕も再任されました。これですべての議案につきまして原案通り承認確決されました。

以上をもちまして本総会の議事をすべて終了いたしました。これにて第44回定時株主総会を閉会いたします。

それでは最後に私の好きなビデオを毎回見ていただいてますが、今のASIの決意を、使命感を語った後、もう一度その目で、これ10年以上前に作ったビデオですけれども、もう一度その目で見ていただきたいと思います。ご覧ください。

ありがとうございました。以上となりました。本日は誠にありがとうございました。ご視聴ありがとうございました。

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