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Capri Holdings(CPRI)2025/Q3決算発表(2025/2/5)
1.売上と収益
・EPS 予想 0.657 → 結果 0.45 ✖
・売上 予想 1.26B → 結果 1.26B 〇
・次期EPS 予想 → 新ガイダンス
・次期売上 予想 → 新ガイダンス
2.企業情報
1.基本情報
企業名:Capri Holdings Limited(カプリ・ホールディングス・リミテッド)
ティッカーシンボル:CPRI(NYSE: New York Stock Exchange)
設立年:2002年(旧社名:Michael Kors Holdings Limited)
本社所在地:
90 Whitfield Street, 2nd Floor, London, United Kingdom, W1T 4EZ法人設立国:イギリス領バージン諸島
業種:ファッション・アパレル(高級ブランドの企画・製造・販売)
主なブランド:
Michael Kors(マイケル・コース)
Versace(ヴェルサーチェ)
Jimmy Choo(ジミー・チュウ)
CEO(最高経営責任者):John D. Idol(ジョン・D・アイドル)
2.事業概要
Capri Holdings Ltdは、高級ブランドを展開するグローバルなファッション企業です。特に、アパレル、アクセサリー、靴、時計、ジュエリー、アイウェア、香水などの分野で展開し、世界中の小売店、百貨店、直営店舗、eコマースを通じて販売を行っています。
(1)ブランド別事業内容
Michael Kors(マイケル・コース)
主力ブランドであり、特にハンドバッグ、アクセサリー、時計が人気
ミドル~ハイエンドの価格帯で展開
直営店舗、百貨店、オンラインショップを通じて販売
Versace(ヴェルサーチェ)
高級ファッションブランドとして世界的に認知される
アパレル、アクセサリー、フレグランスなどを展開
ラグジュアリー市場に特化
Jimmy Choo(ジミー・チュウ)
高級靴・バッグ・アクセサリーを展開するブランド
特にセレブリティやハイエンド顧客向けのラグジュアリーシューズが人気
最近ではメンズシューズやスポーツウェアラインも強化
(2)販売チャネル
直営店舗
百貨店(ホールセール)
eコマース(公式オンラインストア、Amazon、他小売パートナー)
ライセンス事業(アイウェア、香水、時計などのライセンス販売)
3.財務情報(2025年第3四半期時点)
売上高:12億6,100万ドル(前年同期比▲11.6%)
純損失:5億4,700万ドル(前年同期は1億500万ドルの純利益)
自己資本比率:18.1%
現金及び現金同等物:3億5,600万ドル
4.経営戦略と課題
(1)経営戦略
高級ブランドの強化:VersaceやJimmy Chooのラグジュアリー路線の強化
デジタル戦略の推進:eコマースとデジタルマーケティングの拡大
地域別戦略:
アメリカ市場:主力ブランドの販売を維持
欧州市場:VersaceやJimmy Chooのプレゼンスを強化
アジア市場:中国を含む新興国市場での成長を目指す
(2)課題
売上の減少:消費者のラグジュアリー商品離れの影響
のれんの減損:VersaceとJimmy Chooでの大幅減損
競争環境:LVMH、Kering、Tapestryなどの強力な競合が存在
5.M&A(合併・買収)と経営の変遷
2018年:Michael Kors Holdings Ltdが「Capri Holdings Ltd」に社名変更
2017年:Jimmy Chooを約12億ドルで買収
2018年:Versaceを約21億ドルで買収
2023年8月:Tapestry, Inc.(Coach, Kate Spade, Stuart Weitzmanを展開)との合併計画を発表(全額現金買収、84億ドル規模)
2024年11月:米国連邦取引委員会(FTC)による反トラスト規制の影響でTapestryとの合併を正式に解消
6.競合他社
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)
世界最大のラグジュアリーコングロマリット(Louis Vuitton, Dior, Fendi, Celineなど)
Kering(ケリング)
Gucci, Saint Laurent, Balenciagaなどを保有
Tapestry, Inc.(タペストリー)
Coach, Kate Spade, Stuart Weitzmanなどのブランドを展開
7.今後の展望
ブランド再生と成長戦略
VersaceやJimmy Chooの成長が課題
Michael Korsのプレミアムブランド化
グローバル市場の回復
消費者の高級品需要の回復に期待
デジタル戦略の強化
eコマースの売上拡大とD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)モデルの強化
Capri Holdings Ltdは、Michael Korsを中心に高級ブランド市場でのプレゼンスを確立してきました。しかし、近年は売上の減少やブランドのれんの減損など厳しい状況にあり、Tapestryとの合併失敗も影響しています。今後は、コスト削減とブランド戦略の見直しが求められます。
3.決算概要(FORM10-Q)
1.損益計算書(Consolidated Statements of Operations)
(1)売上高と利益
総売上高:12億6,100万ドル(前年同期比▲11.6%)
売上総利益率:64.4%(前年同期の65.0%と比べて若干低下)
営業損失:5億9,000万ドル(前年同期の1億2,200万ドルの営業利益から大幅悪化)
営業利益率:▲46.8%(前年同期の8.5%から大幅に悪化)
純損失:5億4,700万ドル(前年同期の純利益1億500万ドルから大幅悪化)
1株当たり純損益(EPS):▲4.61ドル(前年同期の0.88ドル)
(2)セグメント別収益
Versace:売上1億9,300万ドル(前年同期比▲15%)、営業損失2,100万ドル
Jimmy Choo:売上1億5,900万ドル(前年同期比▲4%)、営業損失600万ドル
Michael Kors:売上9億900万ドル(前年同期比▲12%)、営業利益1億4,700万ドル
(3)経費の変化
販売管理費(SG&A):6億8,000万ドル(前年同期比▲9.2%)
減価償却費および償却費:4,900万ドル(前年同期4,600万ドル)
資産減損費:6億7,500万ドル(前年同期600万ドル)
Jimmy Choo Wholesale、Versace Retail・Wholesale部門ののれん及び無形資産の減損
リストラ関連費用:プラス200万ドル(前年同期は▲500万ドル)
2.貸借対照表(Consolidated Balance Sheets)
(1)資産の状況
総資産:59億500万ドル(前年同期66億8,900万ドル)
現金及び現金同等物:3億5,600万ドル(前年同期1億9,900万ドル)
売掛金:2億7,500万ドル(前年同期3億3,200万ドル)
棚卸資産:8億9,200万ドル(前年同期8億6,200万ドル)
のれん:6億6,700万ドル(前年同期11億600万ドル)
(2)負債の状況
総負債:48億3,400万ドル(前年同期50億8,900万ドル)
短期負債:2,500万ドル(前年同期4億6,200万ドル)
長期負債:14億5,400万ドル(前年同期12億6,100万ドル)
未払賃金・関連費用:1億1,400万ドル(前年同期1億700万ドル)
(3)株主資本
自己資本:10億7,100万ドル(前年同期15億9,900万ドル)
自己資本比率:18.1%(前年同期23.9%)
3.キャッシュフロー計算書(Consolidated Statements of Cash Flows)
(1)営業キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフロー:4億4,200万ドル(前年同期2億6,500万ドル)
減価償却費・償却費:1億4,500万ドル(前年同期1億3,900万ドル)
資産減損費:7億1,800万ドル(前年同期2,600万ドル)
(2)投資キャッシュフロー
設備投資:1億100万ドル(前年同期1億3,900万ドル)
企業買収関連費用:900万ドル(前年同期なし)
ヘッジ取引関連決済:4,200万ドル
(3)財務キャッシュフロー
借入:18億4,900万ドル(前年同期13億900万ドル)
借入返済:20億5,500万ドル(前年同期13億1,900万ドル)
株式買戻し:400万ドル(前年同期1億700万ドル)
4.特記すべき事項
(1)事業環境と戦略
売上の減少:全ブランドで前年同期比売上減少
コスト削減:販売管理費と企業コストの削減努力
のれん減損:VersaceとJimmy Chooののれん及び無形資産の大幅減損
(2)財務的課題
赤字転落:前年同期の営業利益から大幅な営業損失へ転落
資産減損:高額な減損処理による損益悪化
自己資本の減少:のれんの減損により株主資本が減少
(3)今後の展望
リストラ効果の期待:コスト削減と事業再編の効果に期待
ブランド戦略の見直し:ブランドごとの再編や店舗戦略の見直し
市場環境の変化:消費者動向と景気動向が今後の業績に影響
まとめ
Capri Holdings Ltdの2025年第3四半期は、売上減少と資産減損の影響で大幅な赤字となりました。特に、VersaceとJimmy Chooのブランドでの業績不振が目立ち、のれんの減損が財務に大きな影響を与えています。今後は、リストラとコスト削減の効果を期待しつつ、ブランド戦略の見直しが必要となるでしょう。
4.決算発表資料(抜粋)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803608-k2QLdvazfJ6xHMYlwKnACZUe.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803643-1CsqnSHZxU4PKieL76w2Mf3O.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803643-VaHMUqDGwuky3JsfOrxmBKW8.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803643-39EisHScZCjkNlTGt4oevDL1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803643-YNM3C94WhD8QJA06syjuoe7X.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803643-5Dotl6Qj02wFSu8HhfBLqiWJ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803643-SEB6gRkZ5Nu1loixy4bVIHcz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803644-ugnd73b5eVlD4pW1Xh2t8Raf.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803644-U68LF4wXtyjCsaPG3JhK2Sdi.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738803644-k6z2e4s1WTlYQc5XRGf0N8uo.jpg?width=1200)
5.カンファレンスコール要約
■決算発表マインドマップ
![](https://assets.st-note.com/img/1738815825-UcwFeCxVOabupNBqTASs6kjG.jpg?width=1200)
■業績概要:
総売上高は13億ドル(前年比-12%)
営業利益率は6%(前年12.1%)
純利益は5,400万ドル(1株当たり45セント)
在庫は前年比13%減の8億9,200万ドル
■ブランド別業績:
1.ヴェルサーチ(売上高-15%)
ラグジュアリー戦略への転換を進めるも、一部で価格帯設定のミス
VIC(重要顧客)は二桁成長を達成
今後、950-1,250ドル帯の商品を強化
2.ジミー・チュウ(売上高-4%)
グローバルな需要減速の影響
アクセサリー比率を現在の23%から30-35%へ拡大目標
カジュアルフットウェアが好調
3.マイケル・コース(売上高-12%)
価格設定の見直しを実施
シグネチャー商品の構成比を40%まで回復させる計画
店舗数を全世界で約650店舗まで最適化
■今後の見通し:
2025年度第4四半期:売上高20%減の9億7,500万ドルを予想
2026年度:
売上高約41億ドル
営業利益約1億5,000万ドル
約70店舗の閉鎖を計画
約150店舗の改装を実施予定
■主要な戦略的施策:
1.価格戦略の見直し
各ブランドの価格帯を適正化
フルプライス販売率の向上を目指す
2.店舗戦略
不採算店舗の閉鎖を継続
マイケル・コースを中心とした店舗改装プログラムの実施
3.デジタル強化
eコマースとデータ分析への投資継続
マーケティング費用は売上高の7-8%を維持
4.コスト削減
2026年度に約2億ドルのコスト削減を計画
サプライチェーンの効率化や人員最適化を実施
■今後の展望:
2026年度は業績の安定化を目指す
2027年度からの成長回復を予想
2月19日の投資家向け説明会で詳細な成長戦略を発表予定
なお、合併解消後の事業戦略に注力しており、現時点でブランド売却などの予定はないことも明確にされました。
6.各種成長性
1)純資産成長率
2)四半期売上高推移
7.AIによる分析
① ポジティブニュース
コスト削減の取り組み:同社は、経費削減や効率化を進めており、これらの取り組みが将来的な利益改善に寄与する可能性があります。
② ネガティブニュース
売上予想の下方修正:Capri Holdingsは、2025年度および2026年度の売上予想を市場予想を下回る水準に設定しました。特に、アメリカとアジアにおける高級品需要の回復が遅れていることが影響しています。
第3四半期の利益未達:2025年第3四半期の調整後1株当たり利益が45セントとなり、市場予想の66セントを大きく下回りました。
地域別売上の減少:Michael Korsブランドの売上は、アメリカで10%、アジアで27%の減少を記録しました。
合併計画の頓挫:Coachの親会社であるTapestryとの84億ドル規模の合併計画が、米国連邦取引委員会(FTC)の反対により中止となりました。
③ アナリストの評価と将来予測
アナリストは、Capri Holdingsの現状を厳しく評価しています。特に、主要ブランドであるMichael Korsの売上減少が続いており、商品の新鮮さや魅力の欠如が指摘されています。2026年度のMichael Korsの売上予想は27.5億ドルとされ、市場予想の30.8億ドルを下回っています。
また、グローバルな高級品市場全体が2024年に2%の売上減少を経験しており、中国の不動産危機などが影響しています。このような市場環境の中、Capri Holdingsの売上回復は遅れると予想されています。
さらに、Tapestryとの合併中止により、規模の経済やシナジー効果を活用した成長戦略が頓挫し、独自での成長戦略の再構築が求められています。アナリストは、同社がブランドの魅力向上、新製品の投入、デジタル戦略の強化などを通じて、消費者の関心を再び引きつける必要があると指摘しています。
財務面では、602百万ドルの非現金減損費用により、第3四半期に547百万ドルの純損失を計上しました。このような状況から、アナリストは同社の財務健全性や資本構造の見直しが必要であると考えています。
総じて、Capri Holdingsは現在、厳しい経営環境に直面しており、ブランド戦略の再構築や市場動向への迅速な対応が求められています。アナリストは、これらの課題に対する同社の対応を注視しており、今後の業績回復には慎重な見方を示しています。
8.カンファレンスコール詳細
ご参加の皆様、Capri Holdings Limited 2025年度第3四半期決算説明会へようこそ。現在、参加者の皆様は聴講モードとなっています。正式なプレゼンテーション後に質疑応答の時間を設けております。オペレーターのサポートが必要な場合は、電話機のキーパッド上で「*0」を押してください。このカンファレンスは録音されていることをご了承ください。それでは、IR担当副社長のジェニファー・デイビスをご紹介いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
おはようございます。本日はCapri Holdings Limited 2025年度第3四半期決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。本日は、会長兼最高経営責任者のジョン・アイドル、最高財務責任者兼最高執行責任者のトム・エドワーズが同席しております。まず初めに、本日のコールで述べられる特定の発言は、将来の見通しに関する記述であり、リスクと不確実性の影響を受け、実際の結果が予想と異なる可能性があることをご了承ください。これらのリスクと不確実性については、本日のプレスリリースと当社のSEC提出書類に記載されており、当社のウェブサイトでご覧いただけます。投資家の皆様は、本日のコールで行われた発言が後日も有効であると想定しないようお願いいたします。また、当社は本日のコールで議論された情報を更新する義務を負いません。
特に断りのない限り、本日のコールでの財務情報はすべて非GAAPベースで表示されます。これらの非GAAP指標には、減損費用、リストラクチャリング費用およびその他の費用、ERP導入費用、Capri変革費用、およびTapestry Inc.との解消された合併に関連する費用は含まれていません。対応するGAAP指標および関連する調整については、本日当社ウェブサイト(capriholdings.com)に掲載された最新の決算発表をご確認ください。
それでは、会長兼最高経営責任者のジョン・アイドル氏にお願いいたします。
ジェニファー、ありがとうございます。皆様、おはようございます。全体として、当四半期の事業は引き続き厳しい状況にあり、当社の業績に失望しております。合併契約の解消以降、当社は戦略的イニシアチブと長期成長計画を見直してまいりました。2月19日に開催予定の投資家向け説明会で、現在の販売動向を改善し、将来の成長を促進するための戦略の詳細をご説明させていただく予定です。ただし、まだ実行の初期段階にあるため、短期的な業績は引き続き厳しい状況が続くと予想されます。
2025年に入り、当社は今後の道筋に楽観的な見方をしています。過去1年半は、将来の展望を形作る貴重な洞察を得ることができました。今後を見据えると、2026年度を通じて業績は改善し、2027年度以降の成長への回帰を見込んでいます。
それでは、第3四半期の業績について詳しくご説明いたします。
売上高は12%減少しました。これは、世界的なファッション・ラグジュアリー商品に対する需要の軟化が影響し、特に中国での落ち込みが顕著でした。また、店舗最適化プログラムや卸売チャネルの継続的な縮小の影響も受けました。同時に、特にヴェルサーチとマイケル・コースにおいて、ブランドの再ポジショニングの取り組みにおいて多くのミスを犯し、業績にマイナスの影響を与えました。
第3四半期のブランド別売上高動向について説明いたします。
まずヴェルサーチですが、売上高は前年比15%減少しました。これは、ファッション・ラグジュアリー商品に対する世界的な需要減少の影響を受けたためです。加えて、2023年秋から、クワイエットラグジュアリーのトレンドに合わせて、ラグジュアリーと職人技をより重視するブランドの再ポジショニングを開始しました。再ポジショニングの取り組みの多くの側面について、満足のいく結果が得られています。VIC(Very Important Customer)の顧客層は、より洗練された商品に好意的な反応を示し、二桁成長を達成しました。また、高級化戦略の一環として、2024年春夏コレクションから店舗でのシーズン末値下げ率を引き下げました。これには、アクセサリーの値下げの廃止や、フルプライス店舗全体での値引き率の抑制が含まれます。これは短期的にはヴェルサーチの売上高に影響を与えましたが、フルプライスチャネルのAUR(平均単価)は中単位数台の増加となり、より健全で持続可能な将来の成長に向けた基盤を整えることができました。
一方で、再ポジショニングの取り組みにおいて、いくつかのミスも犯しました。商品の高級化を進める中で、ヴェルサーチらしい個性的なステートメントアイテムを削減しすぎたと考えています。また、エントリーレベルの価格帯の商品も大幅に削減しました。これは小売販売に影響を与えましたが、卸売事業にはより大きな影響がありました。今後は、楽しさとエレガントなスタイリングの理想的なバランスを実現するため、ヴェルサーチの商品にさらなるエネルギーを注入することに注力してまいります。2026年度を通じて、このような商品を店舗に投入していく予定です。さらに、価格帯の見直しを行った結果、より幅広いラグジュアリー消費者層に訴求する商品の展開を拡大していきます。これらのイニシアチブは、消費者とのエンゲージメントを高め、フルプライスでの販売率を向上させることに寄与するでしょう。
ホリデーシーズンでは、アクセサリーやスニーカーなど、限定的な商品グループに影響を与えることができました。例えば、11月には、より幅広いラグジュアリー消費者層に訴求するプレイフルな新しいバッグスタイルを発売し、自社小売チャネルで女性用アクセサリーの売上が好転しました。
ヴェルサーチブランドの強さを示すもう一つの重要な指標は、アイウェアとフレグランス事業の成功です。アイウェアは引き続き成長を続けています。ラミー賞を受賞した歌手・作詞作曲家のサブリナ・カーペンターとNBAバスケットボール選手のアレクサンダー・ツァーが、新しいビギーアイウェアキャンペーンに登場し、強い消費者需要を生み出しました。フレグランス事業も引き続き力強い成長を続けています。第3四半期の業績は、チャニング・テイタムをキャンペーンの顔とした最新のエロス エナジー メンズフレグランスの非常に成功した発売に牽引されました。
ブランド認知度と消費者エンゲージメントに関して、ヴェルサーチは秋冬キャンペーンを通じて高い認知度とエンゲージメントを維持しました。このキャンペーンは、洗練されたエネルギーを表現したものでした。ロサンゼルスのシャトーマーモントホテルの象徴的な廊下や客室を背景に、コレクションの贅沢で力強いファッション性を強調しました。ホリデーシーズンのコミュニケーションは、新しいタグバッグの発売を含むギフト商品に焦点を当てました。これらの活動は、ヴェルサーチのグローバル消費者データベースの前年比15%増加に貢献しました。
当社は、この素晴らしいブランドの可能性を最大限に引き出すための主要な基盤とイニシアチブを整えていると考えています。ヴェルサーチの成長回帰に向けて、以下の点に注力しています:
強力なブランド認知度を活用し、消費者エンゲージメントを促進
商品展開を拡大し、より多くのエネルギーを注入し、アスピレーショナルなラグジュアリー消費者との再エンゲージメントを図る
店舗生産性の向上
卸売事業の成長回復
ジミー・チュウに移ります。売上高は前年比4%減少しました。これは、ファッション・ラグジュアリー商品に対する世界的な需要の減速の影響を受けたためです。当社の商品戦略は、引き続きアクセサリーのさらなる開発とジミー・チュウのカジュアルフットウェアの展開拡大に焦点を当てています。アクセサリーに関しては、現在の約23%から30~35%まで構成比を拡大できると引き続き考えています。ボンボンファミリーの最新アイテムであるシンチバッグは好調な実績を上げています。第3四半期の女性用アクセサリーは好調で、小売チャネルでの売上高は前年比高単位数台の伸びとなりました。また、カジュアルアソートメントの拡大にも好反応をいただいています。第3四半期のカジュアルフットウェアの売上高は、小売チャネルで前年比低二桁の増加となりました。
ブランド認知度と消費者エンゲージメントに目を向けると、10月にジミー・チュウは日本のアニメシリーズ「セーラームーン」とのカプセルコレクション第2弾を発売しました。アクセサリーとフットウェアの厳選されたコレクションは、例外的な販売率を達成しました。また、ソーシャルメディアで大きな反響を呼び、約1,200万インプレッションを獲得しました。
冬季には、ジミー・チュウのキャンペーンがホリデーシーズンの活気と祝祭的な雰囲気を体現しました。パリのラ・カルメンでロケを行い、豪華なインテリアが質感豊かな冬のコレクションのための華やかな舞台を提供しました。また、ジミー・チュウはキム・コットレル主演のプレイフルなソーシャルファースト動画シリーズを公開しました。「セックス・アンド・ザ・シティ」からのブランドの文化的遺産に言及したこのキャンペーンは、マディソン・アベニューの新しいフラッグシップブティックのオープンに対する認知度を高め、400万回以上の視聴を達成しました。当社のマーケティング施策は、引き続きグラマーへの注力を裏付けており、これはジミー・チュウのグローバル消費者データベースの前年比12%増加に貢献しました。
今後を見据えると、ジミー・チュウの可能性を最大限に引き出すために必要な基盤要素と戦略を整えていると確信しています。成長を加速させるため、以下の点に注力しています:
新規および既存の顧客の双方とのエンゲージメントを高め、活性化させる
アクセサリーとカジュアルフットウェアでの商品展開を拡大する
店舗生産性を向上させる
卸売事業を安定化させる
次にマイケル・コースに移ります。売上高は前年比12%減少しました。これは、世界的なファッション・ラグジュアリー商品に対する需要の軟化によるものです。また、店舗最適化プログラムや卸売チャネルの継続的な縮小の影響も受けました。
2023年秋から、包括的な変革計画の実施を開始しました。この計画の一環として、より若い層への訴求を目指し、価格帯を急激に引き上げようとし、コア消費者にとって過度にファッション性を強めすぎた一方で、シグネチャー商品の提供を大幅に削減しました。しかし、データ分析と消費者フィードバックから、この計画は牽引力を得られず、コア消費者を遠ざける結果となったことが示されました。
今後は、マイケル・コースブランドのヘリテージに再注力し、価格帯を歴史的な水準に合わせて調整し、より均衡の取れた商品構成を実現するため、コアおよびシグネチャーの品揃えを再構築していきます。これらのイニシアチブは、フルプライスでの販売率とAURを向上させるために実施されています。
リードタイムを考慮すると、秋とホリデーシーズンの商品は前回の計画の戦略を反映したものでした。ホリデー商品に若干の調整を加えましたが、最も大きな変更は春から始まり、2025年秋にはより顕著になる予定です。
ホリデーシーズンでは、主要なバッグスタイルの価格を戦略的に調整し、歴史的な水準により近い価格帯に設定しました。これにより、これらのスタイルのフルプライスでの販売率が向上しました。
マイケル・コースブランドの強さを示す重要な指標であるアイウェアとフレグランスに目を向けると、アイウェアは引き続き成長を続けています。また、マイケル・コースの新しいシグネチャーフレグランスの発売により、フレグランス事業も力強い成長を見せました。これは、Euro Italiaとの初めてのフレグランスで、ラグジュアリーと解放感を喚起する女性用および男性用フレグランスを導入するものです。この発売の結果は当社の期待を上回るものでした。
ブランド認知度と消費者エンゲージメントに関して、マイケル・コースは引き続き、データベースの前年比11%増加が示すように、消費者に強く響く力強いブランドであり続けています。今後、スタイリッシュな世界旅行を祝福する、マイケル・コースブランドのヘリテージと再びつながるダイナミックな新しいマーケティングプランを発表することを楽しみにしています。当社のキャンペーンは、世界中の高級リゾート地を紹介し、新しいビジョンである「スタイリッシュな世界旅行」を祝福することで、さらなる高級化を図っています。今月後半に発売予定の春のキャンペーンは、イビザで撮影され、イギリスの女優であり歌手のスキ・ウォーターハウスが出演し、マイケル・コースのジェットセットライフスタイルの本質を表現しています。
マイケル・コースには強力なヘリテージがあり、この強固な基盤の上に構築していくことを楽しみにしています。データ分析と消費者フィードバックから得られた洞察により、時間をかけてブランドを成長軌道に戻すための適切な戦略が進行中であると確信しています。
今後は以下の点に注力してまいります:
ジェットセットのヘリテージを現代化するダイナミックな新しいマーケティングプランの実施
ファッション性と定番商品のバランスの最適化
より高いフルプライス販売率を実現する魅力的な価値を持つ商品の創造
店舗最適化・改装プログラムを通じた店舗生産性の向上
卸売事業の安定化
結論として、私は以下の理由からCapriの将来に楽観的な見方をしています。
第一に、当社はヴェルサーチ、ジミー・チュウ、マイケル・コースという3つの素晴らしいファッション・ラグジュアリーブランドを有しています。当社のブランドは世界的に認知され、消費者の心に深く響いています。
第二に、グローバルに1,200の高級小売店舗と強力なデジタルプラットフォームを組み合わせた、強固な販売網を基盤として持っています。これは将来に向けた強力な枠組みとなっています。
さらに、広範な卸売ネットワークは、当社が自社店舗を持たない地域で消費者にリーチするための重要なチャネルとして機能しています。
第三に、当社のイニシアチブを成功裏に実行するための経営陣、デザイン人材、そして献身的な従業員からなるグローバルな労働力を有しています。
第四に、Capriは今後の投資家向け説明会でご説明する戦略を実行するための財務力を有しています。
それでは、業績と今後の見通しについて詳しくご説明するため、トムに発言を譲りたいと思います。
ジョン、ありがとうございます。皆様、おはようございます。全体として、当四半期の事業は引き続き厳しい状況にあり、当社の業績に失望しております。この業績は当社の3つの象徴的なラグジュアリーブランドの真の可能性を反映していないことを認識しています。業績は、ファッション・ラグジュアリー市場全体の減速に加え、ヴェルサーチとマイケル・コースで以前実施した戦略的イニシアチブが期待通りの成果を上げられなかったことの影響を受けました。合併契約の解消以降、当社は戦略的イニシアチブと長期成長計画を見直してきました。今後の計画の詳細については、今後の投資家向け説明会でご説明させていただく予定です。
第3四半期の業績について詳しくご説明いたします。
総売上高は13億ドルで、前年比12%の減少となりました。チャネル別では、総小売売上高は低二桁の減少、eコマースは高単位数台の減少となりました。店舗最適化プログラムの影響により、小売売上高は低単位数台のマイナスとなりました。卸売チャネルでは、全体的な市場の軟化と卸売エクスポージャーを削減する以前のイニシアチブにより、売上高は低二桁の減少となりました。
地域別の売上高実績を見ると、米州は11%減少、EMEAは9%減少、アジアは20%減少となりました。
ブランド別の売上高実績について見ていきます。
ヴェルサーチは、前年比15%の減少となりました。グローバル小売売上高は低二桁の減少、卸売は二桁の減少となりました。地域別では、米州の総売上高は21%減少、EMEAは13%減少、アジアは11%減少となりました。
ジミー・チュウは、前年比4%の減少となりました。グローバル小売売上高は前年とほぼ横ばい、卸売は中二桁の減少となりました。地域別では、米州の総売上高は10%減少、EMEAは9%増加、アジアは17%減少となりました。
マイケル・コースは、前年比12%の減少となりました。グローバル小売売上高は低二桁の減少、卸売は高単位数台の減少となりました。地域別では、米州は10%減少、EMEAは13%減少、アジアは27%減少となりました。
次に、総利益率の実績について見ていきます。
総利益率は64.4%で、前年比60ベーシスポイントの低下となりました。この低下は、主にグループ全体でのフルプライス販売率の低下によるものです。営業費用は、コスト削減プログラムの効果が引き続き実現し、2,000万ドル減少しました。売上高に対する営業費用率は、主に売上高減少に伴う費用のデレバレッジにより、前年の53.0%に対し58.4%となりました。
総営業利益率は、前年の12.1%に対し6.0%となりました。
ブランド別では:
ヴェルサーチの営業利益率は、前年のマイナス6.2%に対しマイナス10.9%
ジミー・チュウの営業利益率は、前年のプラス2.4%に対しマイナス3.8%
マイケル・コースの営業利益率は、前年の21.2%に対し16.2%
すべてのブランドでの低下は、主に売上高減少に伴う費用のデレバレッジによるものです。
当四半期の税率は、主にグローバルな収益の構成比の変化と、前年第3四半期に計上したイタリアの一時的な税金引当金の影響により、前年の17.9%に対し9.8%となりました。
純利益は5,400万ドル、または希薄化後1株当たり45セントとなりました。これには2,300万ドル、または1株当たり19セントの為替差損が含まれています。
Capri Holdingsの調整後非GAAP損益計算書の結果の確認が完了しましたので、ヴェルサーチとジミー・チュウに関連するブランド無形資産およびのれんの減損について簡単にコメントさせていただきます。これらの非現金会計調整は、より控えめな売上高および利益成長率の予想の結果によるものです。当社は引き続き、ヴェルサーチとジミー・チュウの長期的な成長機会を信じています。
次に、貸借対照表についてご説明いたします。
当四半期末の現金残高は3億5,600万ドル、負債は14億8,000万ドルで、純負債は11億2,000万ドルとなりました。当社の強固な貸借対照表とフリーキャッシュフローの創出により、戦略的イニシアチブを実行するためのリソースを確保しています。
在庫については、継続的な慎重な在庫管理により、当四半期末は前年比13%減の8億9,200万ドルとなりました。
次に、ガイダンスについてご説明いたします。
第4四半期については、現在の販売動向を改善し、将来の成長を促進するための新しい戦略的イニシアチブの実行の初期段階にあります。第4四半期の売上高は20%減の9億7,500万ドルを見込んでいます。これには、約2,500万ドルの為替のマイナス影響と、店舗最適化プログラムに関連する店舗閉鎖による約1,500万ドルの影響が含まれています。
小売については、第4四半期の売上高は中二桁の減少を予想しています。為替と店舗閉鎖の影響を除くと、第4四半期の小売売上高は第3四半期と同程度の減少率を予想しています。卸売チャネルでは、約30%の減少を予想しています。第4四半期は四半期ベースでの卸売減少率が最大となる見込みで、チャネル安定化への取り組みが成果を上げるにつれて減少率は緩和されると予想しています。
ブランド別では以下を予想しています:
ヴェルサーチの売上高は約2億ドル。為替のマイナス影響は約700万ドルを見込む
ジミー・チュウの売上高は約1億2,500万ドル。為替のマイナス影響は約500万ドルを見込む
マイケル・コースの売上高は約6億5,000万ドル。為替のマイナス影響は約1,300万ドルを見込む
総利益率については、第4四半期は前年とほぼ横ばいを予想しています。
営業費用については、第4四半期に約5,000万ドルの減少を見込んでおり、通期では1億ドル以上の減少となる見込みです。この削減は、主に店舗閉鎖、グローバルな人員削減、オフィスの統合、およびサプライチェーンとバックオフィスにわたるその他の効率化施策を含むコスト削減イニシアチブによるものです。
その結果、第4四半期は2,500万ドルの営業損失を予想しています。
ブランド別では以下を予想しています:
ヴェルサーチの営業利益率は高単位数台のマイナス
ジミー・チュウの営業利益率は高単位数台のマイナス
マイケル・コースの営業利益率は中単位数台のプラス
第4四半期の見通しに基づき、2025年度通期の売上高は約44億ドル、営業利益は約1億ドルを予想しています。
2026年度は、売上高が安定化し始め、利益率が拡大すると予想しています。現時点での予備的な見通しでは、総売上高を約41億ドルと予想しています。これには、為替レートの変動による約1億ドルのマイナス影響と、計画されている店舗閉鎖による約6,000万ドルの影響が含まれています。これらの2つの要因を除くと、小売売上高は2025年度とほぼ横ばいを予想しています。卸売売上高は、為替の影響を除くと低二桁または高単位数台の減少を見込んでおり、これは2025年度からの大幅な改善となります。
このチャネルの消費者ニーズにより適した商品提供に合わせていくには時間がかかります。しかし、当社の全ファッション・ラグジュアリーブランドの2025年秋コレクションをパートナーに提示しており、商品デザインと価格設定の変更について好意的な反応を得ています。年間の進捗については、戦略的イニシアチブが成果を上げるにつれて、段階的な改善を予想しています。
ブランド別では以下を予想しています:
ヴェルサーチの売上高は約8億ドル。為替のマイナス影響は約2,500万ドルを見込む
ジミー・チュウの売上高は約5億5,000万ドル。為替のマイナス影響は約1,500万ドルを見込む
マイケル・コースの売上高は約27億5,000万ドル。為替のマイナス影響は約6,000万ドルを見込む
総利益率については、2026年度は年間を通じて勢いが増すにつれて、緩やかな拡大を予想しています。
営業費用については、主に1億5,000万ドルの新たなコスト削減イニシアチブにより、約2億ドルの減少を見込んでいます。不採算店舗の追加閉鎖、サプライチェーンの効率化、バックオフィスの運営コスト削減、および新しい人員最適化計画の実施に向けた取り組みを進めています。
その結果、2026年度の営業利益は約1億5,000万ドルを予想しています。
ブランド別では以下を予想しています:
ヴェルサーチの営業利益率はほぼブレークイーブン
ジミー・チュウの営業利益率は若干の低下
マイケル・コースの営業利益率は低二桁
2027年度を見据えると、戦略が完全に整うことで、売上高の成長への回帰を予想しています。また、緩やかな総利益率の拡大と追加のコスト削減イニシアチブによる費用レバレッジにより、営業利益率の継続的な拡大も予想しています。
結論として、戦略的イニシアチブを実行する中で、ヴェルサーチ、ジミー・チュウ、マイケル・コースの長期的な成長可能性について引き続き楽観的な見方をしています。当社の力強いブランドは永続的な価値と実証された回復力を持ち、時間をかけて力強い売上高と利益の成長を実現する能力があることを確信しています。2月19日の投資家向け説明会で、成長戦略の詳細についてご説明させていただくことを楽しみにしています。
それでは、質疑応答に移らせていただきます。
ありがとうございます。これより質疑応答を行います。ご質問がある方は、電話機のキーパッド上で「*1」を押してください。確認音が鳴り、質問の順番待ちに入ったことをお知らせします。質問を取り消す場合は「*2」を押してください。スピーカーフォンをご使用の方は、*キーを押す前に受話器を取る必要がある場合があります。質問者を集計しますので、しばらくお待ちください。
ありがとうございます。最初の質問は、BMOキャピタル・マーケッツのシメオン・シーゲル様からです。どうぞ、ご質問ください。
シーゲル氏:ありがとうございます。皆様、おはようございます。我々の質問を受けることを喜んでいらっしゃると思いますが、再びお話しできることは大変うれしく思います。ジョン、現在の競争環境と価格設定環境について、2年前と比べてどのようにお考えでしょうか?何か変化したことはありますか?また、卸売での販売と実売に関して、特筆すべき乖離はありますか?そしてトム、第4四半期の総利益率のガイダンスが横ばいとのことですが、来年度の総利益率についてのお考えと、2025年度と2026年度のガイダンスにおける純負債の見通しについてお聞かせください。
アイドル氏:おはようございます。シメオン、おはようございます。本日、皆様とお話しできることを楽しみにしています。今後の戦略についてより明確な見通しを持っており、2月19日にそれをご説明できることを楽しみにしています。本日ご説明したガイダンスに加えて、当社が売上高の成長と、これらのブランドがどのように機能すべきかをより代表するような収益性レベルに回帰する際の追加的な将来のガイダンスについてもお話しさせていただく予定です。
競争環境については、まずヴェルサーチとジミー・チュウの状況からお話しします。欧州の競合他社グループにおいて、価格設定の面で特に大きな変化はないと考えています。明らかに、中国における大幅な減速の影響を受けており、まだ回復の兆しは見えていません。来年後半に回復するという議論は多くありますが、当社は改善は段階的になると考えており、特に当社の会計年度において、中国では依然として大幅な減少が続くと予想しています。
マイケル・コースについては、よりアメリカの競合他社に近い状況ですが、こちらも価格設定の面で特に大きな変化はありません。消費者は非常に選択的になっており、これは特に過去6ヶ月間で本当に学んだことです。マイケル・コースのビジネスを見ると、残念ながらAURは低下しています。前回のコールでもお話ししたように、過去24ヶ月以上にわたって価格を大幅に引き上げ、これはCOVID後は成功しましたが、その後、消費者はより選択的になり、残念ながら、彼女がブランドを購入する価格帯まで値下げせざるを得ませんでした。実際、彼女がマイケル・コースブランドに対して設定する価格と価値評価について理解が深まっています。
私の冒頭の発言でも述べましたように、いくつかのハンドバッググループの価格を歴史的な水準により近い価格帯に設定したところ、非常に強い反応があり、望ましいフルプライスでの販売率が見られました。したがって、結論として、価格設定の面で特に大きな変化はないと考えています。消費者は非常に選択的であり、ヴェルサーチとジミー・チュウでも同様の状況が見られます。
その事業では、さまざまな理由で、アスピレーショナルな消費者層を一部失ったと考えています。その一つの理由は、その消費者層向けの商品が十分になかったことです。そこで、グループ全体を見渡すと、戦略的な価格設定アーキテクチャと呼んでいるものがあり、特にヴェルサーチではよりバランスの取れたものになります。ジミー・チュウはほぼ現状のままで、若干の調整を加える程度です。マイケル・コースでは大きな変更があり、これが将来のフルプライスでの販売率と売上高の成長を促進すると考えています。卸売については、トムにお話しいただきます。
エドワーズ氏:第4四半期の総利益率については、さまざまなプラス要因とマイナス要因があります。ジョンが言及したように、ヴェルサーチの店舗での値引き削減やその他の収益の質を高める取り組みによる効果が見られます。一方で、依然として前回の戦略で仕入れた商品があり、その価格を調整する必要があるため、相殺される部分があります。そのため、四半期の利益率は横ばいを予想しています。
2026年度を見据えると、利益率の改善、特に緩やかな総利益率の改善を予想しています。これは、新しい戦略と新しい価格設定アーキテクチャに基づいて商品を仕入れていくにつれて実現していくでしょう。春から始まり、秋とホリデーシーズンではより顕著になるにつれて、より高いフルプライスでの販売率とAURが実現し、それが高い総利益率を支えることになります。そのため、段階的な改善を予想しており、年間を通じて緩やかな総利益率の改善を見込んでいます。
シメオン、卸売に関する質問にお答えしていませんでした。少しお時間をいただいて、その点についてお答えさせていただきます。当社の卸売事業は、実際に3つの要因の影響を受けています。
まず第一に、特にヴェルサーチとマイケル・コースで価格を引き上げ、戦略を変更しました。これが卸売事業に大きな影響を与え、顧客は事業を発展・成長させる戦略として適切ではないと感じました。
第二に、ご存知の通り、特にマイケル・コースでは販売品質を向上させるために販売拠点を削減しており、これにより今年度は約2億ドルの減少となりました。これが小売事業に還流することを期待していましたが、そうはなりませんでした。ただし、このイニシアチブは継続しており、現在進行中の春シーズンの終わりまでには完了する予定です。
そして、トムの冒頭の発言でもお話ししたように、卸売顧客に商品ラインを提示しており、まず第一に商品、第二に価格設定アーキテクチャについて、当社が取った方向性に非常に満足していただいています。卸売の減少率は鈍化し、実際に来年度の下半期には横ばいまたは若干の増加に転じると予想しています。すでにパートナーとその戦略の計画について協力を始めており、良好な進捗が見られています。彼らが、当社が位置付けたヴェルサーチの機会とマイケル・コースの機会の両方に注目してくれているのは喜ばしいことです。
ありがとうございます、シメオン。また、負債についての質問にもお答えさせていただきます。第3四半期については、純負債が11億ドルと、期末予想を下回りました。依然として、通常の時期のキャッシュフローと運転資本の動きにより、春の在庫を仕入れるため、期末は約12億ドルと、以前お伝えした水準を予想しています。
2026年度については、当社のビジネスは非常に強固で、力強いフリーキャッシュフローの創出を予想しています。2026年度末の負債は減少し、現時点では約2億ドル程度と予想していますが、これは戦略に投資し、データ分析への投資やマイケル・コースの店舗改装プログラムの開始など、事業を推進するための十分な現金を確保しています。これらが当然最優先事項ですが、その後も負債の削減を継続していく予定です。
シーゲル氏:ありがとうございます。2週間後にお会いしましょう。
司会:ありがとうございます。次の質問は、グッゲンハイム・パートナーズのボブ・デュルベル様からです。どうぞ、ご質問ください。
デュルベル氏:はい、おはようございます。価格設定と戦略的価格設定イニシアチブについて、もう少しお聞かせください。特にコースとヴェルサーチについて、AUR(平均単価)やASP(平均販売価格)の変更や引き下げのレベルについて、また、コースのマーケティングプランについてお聞きしたのですが、コースに関して大きな支出レベルの変更があるのか、それとも既存の予算の再配分なのかをお教えください。ありがとうございます。
アイドル氏:ボブ、おはようございます。ご質問ありがとうございます。まずマーケティングから始めさせていただきます。冒頭の発言でもお話ししたように、当社は変革計画と呼ばれるものに取り組んでいました。その意図は良かったのですが、戦略はコアな顧客層に受け入れられず、また、新たにリーチしようとした顧客層にも受け入れられませんでした。
消費者インサイト、データ分析を検討した結果、また外部調査も実施した結果、これがマイケル・コースの象徴するものだと顧客が考えているものが明らかになりました。実際、誰もが「ジェットセット」というコンセプトに立ち返るべきだと指摘し、当社がマーケティングで提携している非常に大手の企業からも、ブランド全体で3番目か4番目に検索されている用語であるというデータがありました。
そこで、すべてのデータと、以前の戦略に対する顧客の反応を検討した後、当社のヘリテージであるジェットセットを本当に祝福することに立ち返ることにしました。「スタイリッシュな世界旅行」という新しいマントラがあり、2月19日にそのすべての取り組みをご紹介する予定です。また、これについて消費者調査も実施しており、感想は非常にポジティブで、すべてを現代的なレンズを通して見ています。
マーケティング支出に関しては、過去とは異なるものになると思いますが、本日はその詳細には触れず、2月19日に、このジェットセットと世界旅行のヘリテージに再注力する戦略をどのように実施していくかについて、詳しくご説明させていただきます。
価格設定については、価格を急激に引き上げすぎたこと、そして消費者が最終的に特定の価格帯を望んでいたことが明らかになり、そのため、その価格帯まで値引きせざるを得なくなり、これが明らかにブランドイメージと、顧客が当社の商品をどのように認識しているかにマイナスの影響を与えました。
そこで、2つの点を検討しました。まず、過去の価格設定を見直し、次に実際の販売価格を検討しました。マイケル・コースのAURは高単位数台の減少となりましたが、来年度は横ばいまたは成長に転じると考えています。これは直感に反するように聞こえるかもしれませんが、実際には特定の価格を引き下げ、明らかにグッド・ベター・ベストの戦略の中で、グッドとベターの部分により多くの商品を提供し、より高いフルプライスでの販売率を実現することで、値引きを抑制できると考えています。
このプロセスは現在進行中であり、特に定価商品の一部の値引き抑制について、若干のマイナスの影響があるでしょう。しかし、これが正しい方向性だと考えており、最終的にはより高い総利益率につながると考えています。より高いフルプライスでの販売率を実現できると考えており、また、前述した初期の成果が見られる2つのバッグを例に挙げさせていただきます。
1つは、Nolitaソフトショルダーバッグで、価格は398ドルですが、販売率は非常に好調です。また、ここ数週間で発売したばかりのLeylaというサッチェルバッグは258ドルで、消費者から非常に好意的な反応を得ています。これが適切な価格と価値の関係であり、重要なのは消費者が反応しているということです。
また、1点付け加えさせていただきたいのは、当社ではよくハンドバッグなどについて話題になりますが、強力なレディ・トゥ・ウェア事業も展開しており、この分野では価格を30~40%引き上げましたが、これを30~40%引き下げる予定です。この変更の約65%は春シーズンで実施され、秋シーズンには完全に実施される予定です。
おそらくご存じの通り、消費者はハンドバッグやフットウェアよりも頻繁にレディ・トゥ・ウェアを購入します。マイケルは消費者が望むようなスタイルを持っていると考えていますので、レディ・トゥ・ウェアに注力して店舗活動を促進していく予定です。店舗のスペース配分を変更するのではなく、価格を変更し、より歴史的な水準に戻すことを意味します。ありがとうございます。
司会:ありがとうございます。次の質問は、ウェルズ・ファーゴのアイク・ブラチョウ様からです。どうぞ、ご質問ください。
ブラチョウ氏:おはようございます。皆様、再びお話しできることを嬉しく思います。まずトムへの質問、そしてジョンへの質問があります。過去数四半期の売上高の推移は若干不安定で、第4四半期のガイダンスを見ても明らかにチャネルのダイナミクスがあります。来年度の推移については、すべてが線形的に改善していくのか、それともまだ不安定さが予想されるのか、お聞かせください。
そして、ジョンへの質問ですが、数ヶ月間、メディアでヴェルサーチやチュウの売却に関する憶測が報じられていますが、この点についてコメントいただけますか?ポートフォリオについてどのようにお考えで、どのように展望されているのか、共有できることがあればお聞かせください。ありがとうございます。
エドワーズ氏:アイク、こんにちは。まず2026年度の売上高の推移についてですが、先ほど申し上げたように、為替と店舗閉鎖の影響を除くと、小売はほぼ横ばいから若干のプラスを予想しています。戦略が実行に移され、適切な商品を適切な価格で仕入れていくにつれて、年間を通じて売上高は段階的に改善すると予想しています。
卸売については、依然として販売拠点の削減の影響が残っており、また春、そしてより重要な来年の秋冬に向けて販売を拡大していく必要があるため、年初はマイナスからスタートし、年後半にかけて改善すると予想しています。
また、アイクに補足させていただきますと、今年度の第4四半期について、会社全体での売上高減少の最大の要因は、パーセンテージベースで見ると実際には卸売です。これが、卸売での非常に大きな減少の最後になると考えています。卸売チャネルのパートナーと協力し、その関係の一部に影響を与えることができ、予約の増加というアイデアは第1四半期に一部実現し、来年度の第2四半期、第3四半期、第4四半期には本日お話しした戦略の多くを実行できるようになるため、大きく加速すると予想しています。これは3つのブランドすべてに当てはまります。
アイドル氏:資産に関しては、まず第一に、当社は上場会社であり、常に株主価値を考えています。ジミー・チュウとヴェルサーチという2つの非常に価値の高い資産があることは承知しています。皆様と同様、市場での様々な憶測を目にしています。前回のコールでもお話ししたように、これらの資産に興味を持つ可能性のある関係者の話は常に聞く用意があります。
しかし、現時点ではそれが当社の戦略ではありません。現在の戦略は3つの事業を構築することです。3つの素晴らしい資産があり、一部または全体に興味を持つ方々とは常に対話をする用意がありますが、現在はそれが焦点ではありません。現在の焦点は、2月19日に皆様とお会いし、3つの素晴らしいファッション・ラグジュアリーブランドの成長戦略をご説明することです。ありがとうございます。
司会:時間の都合上、参加者の皆様には質問を1つに限らせていただくようお願いいたします。次の質問は、ゴールドマン・サックスのブルック・ローチ様からです。どうぞ、ご質問ください。
ローチ氏:おはようございます。ご質問の機会をいただき、ありがとうございます。ジョン、為替と店舗閉鎖の影響を除いた小売が横ばいからわずかなプラスに改善するという予想について、詳しくお聞かせください。そこに組み込まれている前提条件、実施される最も重要な戦略とそのタイミング、トラフィック増加の想定、そして既に見通しの立っている商品の本質的な改善に対するマーケティングプランの影響についてお考えをお聞かせください。ありがとうございます。
アイドル氏:ブルック、おはようございます。ご質問ありがとうございます。まず第一に、当社にとって最も重要なのは常に素晴らしい商品です。3つのブランドすべてで、商品イノベーションに関して当社のチームが準備したものに非常に期待しています。特に現在市場に出ている秋商品について、当社の小売バイヤーチームが見て、非常に好意的な反応を示しています。
したがって、消費者を魅了するために何をすべきかについて、かなり良い理解があると考えています。完璧ではないかもしれませんが、1年前の今の時点と比べてはるかに良い状況にあると感じています。
第二に、マーケティングイニシアチブについて、まずマイケル・コースについてお話しすると、社内での多くの取り組みと外部調査を行い、当社のヘリテージを活用し、現代的なレンズを通して見ることで、消費者のブランドとの関わり方に大きな変化をもたらすと考えています。
とはいえ、3つのラグジュアリーブランドすべてでデータベースが非常に力強く成長していることをご覧になっていると思います。顧客の関心は非常に高く、データベースの成長は当社から購入している人々によるものです。これを非常に良い先行指標と見ています。
また、多くのブランドで見られる高単位数台のトラフィック減少について、北米ではそれほどでもありませんが、アジアなどではより顕著です。来年度はこれが横ばいになると予想しており、これはマーケティングイニシアチブと、人々を店舗やeコマースサイトに誘導する方法によって実現されると考えています。2月19日には、各CEOとマーケティングチームも出席して、より具体的な詳細をご説明させていただく予定です。
そして最後に、特にヴェルサーチとマイケル・コースでの価格設定アーキテクチャに関するいくつかのイニシアチブについて、良い例を1つご紹介します。ヴェルサーチでは、タグバッグと呼ばれる新しいバッグを発売し、初期の反応は非常に好調です。よりヤングな雰囲気で、価格帯は950ドルから1,250ドルの範囲です。依然としてラグジュアリーな価格帯ですが、ラグジュアリーのより入門的な価格帯であり、これは以前には欠けていたバランスポイントであり、現在は非常に良い反応を得ています。また、ガラクシアという新しいスニーカーをヴェルサーチで導入し、550ドルで販売していますが、この商品は素晴らしいスタートを切っています。1,000ドルのスニーカーも引き続き展開しますが、おそらくこれまでのアスピレーショナルな消費者向けのエントリーレベルの一部が欠けていたと思われます。
ラインナップでのウェイト付けの問題があり、最後に、ヴェルサーチの男性向け商品で、シルクシャツの価格設定に関する非常に大きな戦略的な動きがあります。これは男性向け事業の非常に重要な部分であり、実際に実売価格と目標販売価格を比較した結果、多くの場合、1,500ユーロから950ユーロに引き下げることになります。これにより、フルプライスでの販売が改善し、総利益率が向上すると考えています。
興味深いことに、この取り組みの初期段階で、第3四半期のヴェルサーチのAURは実際に上昇しました。これは、値引きを抑制し、一部のエントリー価格帯の商品に関する取り組みの結果だと考えています。この効果は消費者との間でも徐々に見られ始めると考えています。
最後に、特にマイケル・コース事業について指摘したいのは、シグネチャー商品を削減する戦略があったという点です。これはマイケル・コース事業の非常に重要な部分でしたが、春シーズンの後半から非常に強い状態に戻れると考えています。シグネチャーの構成比を40%まで回復させることができると考えており、これにより、多くのロイヤル顧客や観光客などが店舗に来店するようになります。これと、その周りのマーケティングプログラムにより、消費者のマイケル・コースブランドの体験が本当に向上すると考えています。
ブルック、そこに到達するのに役立つと考えている要素が多くありますが、2025年度の業績不振の後の比較的低いベースからのスタートとなります。したがって、当社の期待は控えめであり、達成可能だと考えています。ありがとうございます、ブルック。
司会:ありがとうございます。次の質問は、TDコーウェンのオリバー・チェン様からです。どうぞ、ご質問ください。
チェン氏:ジョン、先ほどコールでクワイエットラグジュアリーについて言及されましたが、コアとシグネチャー、そしてマイケル・コースブランドでのファッション展開について、どのような方向性をお考えなのかお聞かせください。また、アウトレットとフルプライスの区分けについてのお考えもお聞かせください。ありがとうございます。
アイドル氏:はい、まずヴェルサーチについてその質問にお答えしたいと思います。冒頭の発言でも述べたように、約2年前からヴェルサーチブランドの再ポジショニングを本格的に開始し、ラグジュアリーと職人技、ジャンニとドナテラが会社を設立した当時のルーツにより注力する決定を下しました。ロサンゼルスでのファッションショーで大きなステートメントを打ち出し、その戦略を深く信じています。
ヴェルサーチ事業のクリーンアップを進めており、次回のコールで、このブランドを純粋なラグジュアリーブランドとして位置付け、最高級のファッション・ラグジュアリーと競争するための追加の取り組みについて発表する予定です。頭を下げて取り組んでいますが、その戦略を堅持していきます。
ジミー・チュウとヴェルサーチの両事業において、フルプライスとアウトレットの構成は非常にバランスが取れていると考えています。フルプライスセンターでは最高級のラグジュアリーブランドと並び、アウトレットセンターでも競合他社と同様の位置付けにあります。両社とも約220店舗を展開しており、これが適切な店舗網だと考えています。最終的には300店舗程度まで拡大する可能性もありますが、現在の店舗網を着実に維持していく方針です。
クワイエットラグジュアリーのトレンドは依然として続いており、この取り組みで非常に好調なブランドがあることは間違いありません。当社がヴェルサーチを買収した当時の位置付けから、より控えめな方向に転換しました。VIC(Very Important Customer)の指標は特に良好で、コールでもお話ししたように20%以上増加しており、店舗内で大きな動きを生み出しています。
したがって、正しい方向に進んでいることがわかっています。特に富裕な顧客が当社の商品に注目しており、これを正しく行えば、以前はできていなかったことですが、アスピレーショナルな顧客向けのイニシアチブを再開することで、来年度を通じてヴェルサーチに大きな変化が見られると考えています。次回のコールでは、ヴェルサーチで実施している他のポジショニングの取り組みについてご説明し、当社の取り組みをより良くご理解いただけると思います。
そして、マイケル・コースについては、歴史的なスタイルとルックを本当に見ると、その時代に適したグラマーと商品に基づいていました。会社の変革は特にZ世代の顧客をターゲットとし、そちらにより強く傾斜しすぎた結果、残念ながらコアな顧客を遠ざけることになりました。
しかし、今後数週間で店舗に入荷する商品と、プレスリリースでスキ・ウォーターハウスの写真をご覧になったマーケティングキャンペーンを見ると、マイケル・コースを、非常にシックでグラマラスな、おそらくそれほどの輝きはないかもしれませんが、投資家向け説明会でお話しする「際立つスタイル」に基づいたものに戻そうとしていることがわかります。
マイケルは40年以上にわたって信じられないほどの才能を発揮し、ファッションの観点から消費者に提供できるものが多くありますが、マイケルは常に最もシックな視点でそれを提供します。18ヶ月ほどの間にそれを失ってしまった可能性がありますが、それは戻ってきており、非常に強く戻ってくると思います。マイケルは非常に積極的に関与しており、この会社をどこに導きたいかについて素晴らしいビジョンを持っています。
これはすべてのチャネルで見られることになると思います。また、お話ししたように、店舗網を縮小しており、最終的な目標は世界で約650店舗まで削減することです。これは一部の競合他社よりも小規模な展開となり、卸売の展開も実際にはかなり近い規模で、分布の面でも非常に似通ったものとなるでしょう。
もし当社が過度に展開しているのではないかという懸念があったとしても、それはもはや問題ではないと考えています。フルプライスとアウトレットの適切なバランスを取っており、最後に、前回のコールでもお話ししたように、今後24ヶ月かけて約150店舗を改装する予定です。これは主にフルプライス店舗が対象となります。このプロジェクトは文字通り現在開始しており、新しい店舗コンセプトにも期待しています。これについても2月19日の投資家向け説明会で詳しくお話しさせていただきます。ありがとうございます、オリバー。
司会:ありがとうございます。次の質問は、シティグループのポール・レシュウェイ様からです。どうぞ、ご質問ください。
レシュウェイ氏:皆様、トム、来年度の設備投資の予想額をお聞かせください。そしてジョン、高いレベルでの質問ですが、合併期間中にその混乱と不確実性が、現在見られている状況にどの程度影響したのか興味があります。何か制約はありましたか?実行したかったが実行できなかった施策はありましたか?それらはどのようなものだったのでしょうか?その一部が現在実施されているのでしょうか?また最後に、まだ埋める必要がある経営陣の大きな空白はありますか?お聞かせください。
アイドル氏:ポール、おはようございます。ご質問ありがとうございます。まず合併について、具体的なコメントはそれほどありませんが、経営陣にとって非常に注意を逸らすものでした。前回のコールと今回のコールでお話ししたように、経営陣は潜在的な合併に向けた準備に多くの時間とエネルギー、努力を費やしました。そのため、長期的な戦略に取り組む時間が十分になかったと言えます。
また、会社がどの時点でどこに向かうのかという不確実性から、どの戦略に取り組むべきかについて若干の混乱もあったと思います。しかし、それは明らかに過去のものとなり、上級経営陣全員が非常に積極的に取り組んでおり、事業を推進すると考えられる戦略を迅速に策定してくれたことに感謝しています。
ジミー・チュウは常に、どこに向かい、どのようにそこに到達するかについて比較的明確でした。現在は、もう少し多くの結婚式が行われ、人々がより多くのハイヒールを履く機会があればと願っていますが、そのトレンドは私たちの方向に向かっていると感じています。
先ほどお話ししたように、ヴェルサーチの戦略については、特に収益の質に関するイニシアチブなど、正しい道筋にあることを確信しています。これはブルックの質問に関連しますが、そのほとんどは今年の暦年末までに一巡し、一部は秋シーズンの初めには一巡するでしょう。
消費者がヴェルサーチの特定のフルプライスの課題を理解し、そのレベルの値引きが見られなくなると、効果が表れ始めると考えています。そして最後に、マイケル・コースでは本当に最大の戦略変更が必要で、合併の終了により、その変更をより確信を持って、大胆に、迅速に実行し、データ分析と消費者インサイトを活用し、マイケルのビジョンを活用する自信が得られました。
お話しした小さな初期の成果、一部のハンドバッグでの牽引力や卸売顧客の反応が先行指標となるのであれば、実施した施策について良い手応えを感じています。
最後に、リーダーシップについては、実際に合併期間中にほとんど人材を失うことはありませんでした。再度、当社のグローバルチームに感謝申し上げなければなりません。彼らは当社に献身的であり、特に2027年度の売上高成長への回帰、そして2026年度には営業利益の成長に向けて前進する中で、彼らが秘訣の一部となることを願っています。設備投資についてはトムにお任せします。
エドワーズ氏:ポール、今年度、2025年度の設備投資は約1億2,500万ドルを予想しており、これはシステムと限定的な店舗出店に充てられます。来年度も同程度を見込んでおり、これはマイケル・コースの店舗改装プログラムの開始、非常に限定的な店舗出店を支援します。今年は100店舗以上を閉鎖し、来年度は約70店舗の閉鎖を予定しています。また、eコマースやデータ分析などの分野にも投資を行う予定です。したがって、前年比でほぼ同水準となります。
レシュウェイ氏:ありがとうございます。皆様、がんばってください。
司会:ありがとうございます。次の質問は、テルシー・アドバイザリー・グループのダナ・テルシー様からです。どうぞ、ご質問ください。
テルシー氏:おはようございます。皆様、店舗の変更について考える際、アウトレットとフルプライスの出店や閉鎖についてどのようにお考えでしょうか。また、ジョン、投資するマーケティング支出について、ブランド別にどのようにお考えでしょうか?また、事業の進展を判断する際に注目している新規顧客獲得に関する他の指標はありますか?ありがとうございます。
アイドル氏:おはようございます、ダナ。店舗からお話しさせていただきます。トムが設備投資について正しく指摘した通り、当社は引き続き社内のテクノロジーの更新に投資を続けます。特に過去数年間、eコマースとデータ分析の能力に数億ドルを投資してきました。
したがって、非常に良い位置にあり、実際に過去2年半から3年間にわたって会社に導入してきた努力と技術の量により、今後は割合としてより少ない支出で済むと考えています。その点については良好な状況にあります。
第二に、来年は約75店舗を閉鎖する予定です。その大部分がフルプライス店舗となり、その大部分がマイケル・コースのフルプライス店舗となります。フルプライスとアウトレット店舗の間で非常に良いバランスが取れていると考えています。新規のアウトレット店舗は出店していないため、現在の流通網と店舗数は今後数年間横ばいで推移すると予想されます。
グループ全体で、冒頭の発言とトムの発言でお話ししたように、店舗閉鎖の大部分が来年度末までに完了すれば、残る店舗網の密度と生産性に本当に注目していきます。設備投資の大部分は実際に店舗改装に向けられることになります。まだ初期段階ですが、新しい店舗コンセプトと、そこで見られる初期の結果に期待を寄せています。これらについてはプレゼンテーションでご覧いただけます。
したがって、過去3年間にIT技術への多額の投資を行ってきた一方で、今後はより多くの投資が特にマイケル・コースの店舗網の設備投資に向けられることになります。ヴェルサーチの店舗網はほぼ90%が改装済みで、ジミー・チュウもほぼ同様です。そのため、本当にマイケル・コースの店舗網に投資の大部分を振り向けることになります。
最後に、マーケティング支出については、ブランドによって売上高の7~8%程度を投じており、特定のイニシアチブの結果次第でそれ以上になることもあります。ダナ、その部分のイニシアチブについては投資家向け説明会まで取っておきたいと思います。競合他社とはあまり共有したくない、非常に興味深い戦術がいくつかありますが、可能な限り率直にお話しさせていただきます。過去1年とは異なるレンズを通してマーケティングを見ていることは確かです。
テルシー氏:ありがとうございます、ダナ。
アイドル氏:本日のコールにご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。2月19日に、より長期的な戦略と、会社を売上高と営業利益の成長に回帰させる際のより長期的なガイダンスについてお話しできることを楽しみにしています。ありがとうございました。
司会:これをもちまして、本日のカンファレンスを終了いたします。ご参加ありがとうございました。これにて回線を切断させていただきます。良い一日をお過ごしください。
ご注意:このコンテンツは生成AIなどを利用して作成しています。その為、正確でない可能性がありますので必ずご自身で事実確認をお願いいたしいます。