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ソフトバンクグループ 2023年3月期 第1四半期決算 投資家向け説明会

皆様、大変お待たせいたしました。ただいまより、ソフトバンクグループ株式会社、2023年3月期第1四半期決算説明会を開始いたします。

それではまず、本日の出席者をご紹介させていただきます。皆様から向かって左手より、ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長執行役員の孫でございます。取締役専務執行役員CFOの後藤でございます。常務執行役員経理統括の君和田でございます。

本日の説明会の模様はインターネットによるライブ中継を実施しております。どうぞよろしくお願いいたします。それでは早速、孫より、ソフトバンクグループの連結決算概要および事業概要につきましてご説明申し上げます。それではお願いいたします。

ソフトバンクの孫でございます。よろしくお願いいたします。今、世の中は大変混沌としておりますが、そのような状況の中で今日の決算発表、ソフトバンク、大きな赤字でございます。その決算発表の中身をこれから説明申し上げたいと、このように思います。


まずこの絵を見ていただきたいと思いますが、私の今の心境は非常にざっくばらん、正直に申し上げて、この絵のこれは徳川家康が三方ヶ原で武田信玄の軍勢に大負けに負けて、命からがら逃げてきたと敗戦をして逃げてきたと。


その当時の背景としてはですね同盟軍でありました織田信長との同盟への義理をしっかり果たすために、自分たちよりも遥かに強大なな敵でありました武田信玄の軍と戦ったと。

部下の家臣はですね、ほとんどが、この戦負けるから城で守りを固めて籠城した方がいいというふうに進言したところ、彼は、それでは武士の沽券に関わるということでわざわざ城を出て武田軍と戦って完全に負けて命からがら逃げてきたと。

そのときの状況を反省して、彼は自分のこの惨めな姿をですね、覚えておきたいと反省したいということで、この絵を書かせたと『顰像』(しかみぞう)ということで書かせたということであります。

私もソフトバンク創業以来ですね、これだけ大きな赤字を四半期で2回連続と、連前四半期、そして今回の四半期、連続して3兆円近い赤字を追う出しました合計6兆円もの赤字を、この6ヶ月間で出したと。このことをですね、しっかりと反省し、戒めとして覚えておきたいとそういうようなことで今日は我々の実態がどういう状況であるかということを赤裸々に語りたいと反省を込めて語りたいというふうに思います。

私はこれまで社会人になってですね、一度も上司を持ったことがありません部下から上がってくる報告ですね、内容の悪いときに、それを言い訳たくさん言ってですね、実態よりも悪くないように表現するということは大変良くないことだと、より怒りが増すと、そういう報告を聞くとですね、いうことをたくさん経験しております。

ですから、このように実態が悪いときにですね、この実態が悪いということを正直に正面から説明すべきだと、このように思っておりますので、今日は実態がよくないということを、そのまま素直に正直に報告をしたいと、このように思っております。


今言いましたように今期この四半期でですね、3兆円の赤字であります。前の四半期で2兆円の赤字ですから、合計で先ほど6兆円と言いました合計で、5兆円の赤字ですね。


その前の年に5兆円の利益を出しておりましたから、その利益に相当する部分それを全て吐き出したという形になります。大きな利益を出したときにはですね、やや有頂天になる自分があったなということ今となればですね、大変恥ずかしく、反省しておるという状況であります。赤字の要因は大きく分けて二つです。一つは世界的な株安、もう一つは急速な円安であったということであります。この間にですねこの3ヶ月の間に、ナスダックは22%下がりました。

我々ビジョンファンドで持っている上場株こちらは同じこの期間に31%下がりました。ですから、ナスダックよりもより大きく、我々が持っているビジョンファンドの銘柄で上場した株は上場株として毎日値が出ますので、その前日出てる値を我々ビジョンファンドが持ってる株のインデックスという形で表しますと、同じ期間、ナスダックが22%下がっているのに対して我々は31%下がったということであります。



四半期ごとで見ますとですね去年1年前ですね。1年前に大きく利益を出したときに比べまして、この2四半期ですね、それぞれ約3兆円の赤字をビジョンファンドで、出しました。累計で見ますとですね累計ではまだ赤字ではありません。ビジョンファンドが、今まで投資してきた金額で上げた利益、この2こぶラクダのように、こぶが二つ上に出てるとこあります一つ目の小さな瘤の他のとこですね。これはビジョンファンド1のところでありましたビジョンファンド1が下がりました。


下がったのは、当時でいうWeWorkだとか、ウーバーの不審なIPOだとか、そういうようなことをいろいろと反省しておったわけですが、それがその後、価値を増やすことができました。ビジョンファンド2はこの1の底のところで、我々自らの手がね投資を続けたわけですが、これがちょうど1年前はですね、大きく利益を増やしましたが、この6ヶ月間でこの上げた利益を全て吐き出したというのがこの6ヶ月でありました。


7兆円あったビジョンファンドの利益がほぼゼロになったということであります。それをもう少し詳細見ますとこのブルーのところがですね、ビジョンファンド1の価値であります。



ビジョンファンド1は一度少し利益が出て、下がって、もう一度上がってと。今ビジョンファンド1あのブルーのところがまだ少し残ってるのは、ビジョンファンド1の銘柄、上場したものはですね、それなりに利益確定ということで売却をしております。


それなりの高い株価がついておったときに、売却をして利益確定をしてるので、救われていたと、まだ救われている部分があったということであります。利益確定してない部分については、その利益の含み益は飛んでしまったということであります。

このピンクのところが、ビジョンファンド2であります。ビジョンファンド2はまだほとんどが未上場の株式であります。ですから、ビジョンファンド2の未上場の株式を、お大半未上場ですがこの株式を現在の市場に合わせて内部的に評価損を立ててると。

この評価損を立てた結果ですね、このピンクの部分は赤字になっておると。それから、グリーンのところがラテンファンドであります。ラテンファンドも今ビジョンファンドに統合をいたしました。このラテンの部分もですね、若干利益を上げてた部分が今回、全て評価損を立てて、赤字になったということであります。

ですから、そのビジョンファンド2についてですね、あるいは1の未上場株について十分に評価損を立ててるのかということでは、我々なりにちゃんと真面目に内部評価をし、評価損を立てた結果、このように、ビジョンファンド2もラテンも大赤字になっておるということであります。

もう少し詳細を見ていただきたいと思います。左側、これが今年の3月の状況であります。評価益を価値を増やしておった部分が6.7兆円、会社数にして161社ですね。価値を下げてる会社が171社で、価値が下がったのが3.6兆円と、

6.7兆円の価値が増えて3.6兆円の価値が減ったと、差し引き3.4兆円の、まだ含み益があったということであります。一番、売却益を立てておりますが、含み益でありましたこの3ヶ月後のこの6月末の決算ですけども、価値を増やしている会社が119社ですね、119社。

価値を減らしてる会社が277社であります。価値を増やしたのが5.1兆円、価値を減らしたのが5兆円ということですから累計で見てですね、累計で見て、差し引き利益は、3ヶ月前は3兆円の利益が、含み益があったのが、この3ヶ月で、その出てた利益を全て失ってしまったということであります。

価値を減らした会社の方が多いということであります。もう少し詳細を見ていただきたいと思います。第1四半期のこの6月末の決算ですね。価値を増やしたのは、上場株を中心に若干ありました。でも価値を減らした会社がですね、

こちらの上場株で、35社。こちらは1.7兆円の価値を減らしたと。それから、未上場の会社、先ほどビジョンファンド2を中心にですね、未上場の会社ではありますけれども、我々が類似してる会社で上場してる会社。上場している類似会社を株価が下がってるのに、合わせてですね、我々が類似してる会社に合わせて評価損を立てるべきであろうと、いうことで評価損を立てたのが約1兆円あると。それから、業績がですね、我々が投資したときの、相手の会社が立って行っていた事業計画よりも、事業実態が悪くなったと。

いうことで、自らその評価損を立てたというのが、2500億円。ということで、上場してる会社もそれから未上場の会社もあるいは業績が振るわないからということで、我々が自ら評価損を立てたというものを含めてですね、約3兆円の価値減と、いうことであります。

ですから、業績は悪かったと。ただ、我々がですね、ちゃんと評価損を立ててるのかどうかということで言えば、ちゃんと真面目にですね、未上場の会社も、我々なりのルールに基づいてですね、評価損をしっかりと立てておるというのが我々の状況だというふうに思います。

次に為替です。この3ヶ月間で為替がですね、急速に円安が進みました。この円安は我々の会計上ですね、約半分の借入がドル建てであります残り半分は円建ての借り入れであります。

円建ての借入は円で借りて円で返すわけですから、損益には影響がありません。しかしドル建てで借りてる部分については、我々の日本で上場してる我々の会社、円建て際の会社としてはですね、国内の会社として外貨建ての純負債は円ベースで増加した返済すべき額が増加すると、円ベースで換算するとですね、そのような会計になります。

そうするとその部分が約8200億円の純利益で赤字であったということであります。ビジョンファンド約3兆円の税前の損、これが税引きで表しますと、2.3兆円の大赤字、そして為替差損で8200億円合計で3兆円を超える赤字になったということであります。

時価総額約9兆円の会社がですね、3ヶ月で3兆円の赤字を出したわけですから、その規模としてもバランスとしてもですね、今回創業以来最大の赤字を出したと。いうことを真摯に反省すべきだというふうに考えております。

これをここまでが会計上のところですけれども、我々が最も重要だと常々申し上げてるのは二つの指標があります。一つはネットアセットバリュー時価純資産ですね。もう一つは、LTVこれはローンto Valueということで、

我々が保有している株式への価値に対してですね、純負債がどのぐらいあるかという比率ですね、この二つの指標が一番大事だということをかねてから申し上げております。まずこのナブですけども、このナブをですね、時価純資産これをドルベースで見ると、この3ヶ月で16Billion減りました。

3ヶ月で1兆数千億、約2兆円。約2兆円、この3ヶ月で、ナブの価値が減りました。151Billionが135ミリオンになったと。約10%ちょっと減ったということであります。しかし、円ベースで見るとどうだったかというと、円ベースでは18.5兆対18.5兆ということで、先ほどから申しております会計上の損は3兆円だということですが、ナブは、円ベースで見ると18.5兆対18.5兆でありました。

なお減ってないのかというと、円ベースで見ると、実は横ばいであったということであります。それをもう少し内訳を見ていただきますと、先ほどドルベースでは減ってるということを申しましたが、為替の円安の結果ですね、ナブベースで見ると救われた部分が2.2兆円であります。

ですから、円安はソフトバンクにとって良かったのか悪かったのかというと、会計上で言うと、8200億、赤字の要因であったと、これは十分負債に対するドルベースのじゅ負債に対する評価ということで、下がることになりました赤字が8200億、しかし、円建てのナブで見るとですね、ドル安の結果、2.2兆円、為替はむしろいい方向に影響を与えてくれたということであります。

さて皆さんがですね、会計上の利益をより重要視するか、内部をより重要視するかというのは、いろんな取り方があろうかと思います。私はナブの方が重要だと思っておりますが、今回は為替に、そういう意味では助けられたという状況であります。

我々はですね毎日このナブの状況を速報ベースでチェックしておりますが、悪い決算のときには、正直に悪いということをはっきり申し上げるというのが僕のポリシーですから今日現在、これは6月末はこれですが、けれども今日現在はここから約1兆円さらに悪くなっております。

18.5兆が17.5兆円ぐらいの状況になっておりますので、併せてご報告を申し上げたいと、直近の状況はこれよりももう一段良くない状況であると。いうことであります。このナブがより重要だというふうに私は申し上げておりますが、この内部においてもですね、ピークのところから見るとこの3ヶ月で横ばいでしたけれども、ピークから見るとですね、かなり減ってると、10兆円ぐらい減っておるということであります。

その内訳はですね、この色で見ていただくとよりわかりやすいと思いますけれども、アリババ、ですね、アリババが、このオレンジ色であります。このアリババのオレンジ色が一番ピークのときはですね、アリババが一株300ドルを超えるような時期がありました。

今日現在は約90ドル前後ですね。ですから3分の1になってると。ですから我々がナブが増えたのも、ナブが減ったのもですね、アリババが一番大きな要因であったと、先ほどからビジョンファンドの事も申し上げておりますが、ビジョンファンドは累計で見ると、プラマイゼロと、

一時の利益を含み益を増やしておりましたが、累計で見ると、ビジョンファンドはプラマイゼロです。しかしこのピークから大きく差がピークまでどんどん伸びたのも、アリババのおかげですし、ピークから下がったのも、アリババが一番大きく影響を与えたということであります。

これが、このオレンジ色の部分ですね。ですからオレンジ色の部分がなければ、それなりのペースで推移しておるわけですけれども、上がるのも下がるのも一番大きく影響を与えたのは、アリババであったということをこれ、このグラフを見てご理解いただけると思います。

このように決算非常に悪かったわけですが、唯一良かった点を私の方から申し上げるとすると、LTVが改善したということであります。このLTVがですね、ローンToバリューですけども、我々の純負債の比率ですね。

持ってる資産に対する純資産の10歳の比率が25%未満になるように、普段は運営していきたいと、異常時でも35パーを超えないようにというふうに、運営していくと。いうことをかねてから、我々の内部財務規律として掲げてる指標だということを申しました。

これだけ株式市場が悪いわけですから、LTVがですね25を大きく超えてるんではないかというふうに多くの人が思っておられたと思いますが、我々が自らの手でコントロールできるのはこのLTVのとこですね。株式市場は簡単にはコントロールできない。

簡単にというか、全くコントロールできないですね。我々が下手な投資をすると、価値は下がるということですが、自らコントロールできるのはこのLTVのとこであります。ここは非常に約束してる通りですね。NTVを改善させることができました。

14.5%になりました。つまり半年前、以上前からですね、守りに入りますということを宣言し、守りを徹底しておるわけですが、もう一つの財務規律としては、25%未満のLTVと手元現金ですね、手元現金手元流動性をこれから先2年分の社債の返済すべき財源、2年分の予定返済財源、これを常に手元にですね、流手元流動性として現金あるいは現金同等物を積み上げておくという、財務規律があります。

これに対してそれの倍以上現金を手元に厚く持ってると、つまり守りを固めるということを、しっかりと約束通り実行しているということであります。

LTVは下がったわけですが、これもですね、そんなに自慢で言えるレベルではありませんで、保有株式の価値がですね、32兆円から21兆円と、この約1年間でですね、10兆円減ってるわけですね。財産が10兆円減ったと。

それに合わせて、準負債もですね、同じく減らしていったということであります。5兆円あった純負債をですね、3兆円まで減らしたと。いうことであります5分の3に減らしたと。結果、LTVは改善したということであります。手元に現金を厚くして、純有利子負債を減らしたと。

これは保有してる財産が、約10兆円、32兆円が20兆円に減ってるわけですから、その減った勢いよりも、よりもさらにですね、我々の純負債を減らしたので、14.5%というふうに、ローンToバリューは減ったということであります。これが我々の実態を正直に表したという状況であります。

よろしいでしょうか。ここまで理解できますでしょうか?そして次にですね、ビジョンファンドがあります。ソフトバンクが実質的な投資会社になったと。いうことで、我々はビジョンファンドを中心に行っております。

このビジョンファンド、こういうような状況の中でですね、473社のAIを中心としたユニコーンをですね、我々ビジョンファンドで持つことができました。これは我々の将来に対する重要な財産だと。いうふうに思ってます。

この473社の中からですね、将来のアリババ、あるいはアームに相当する会社がですね、1社、2社、3社。出てくること私は信じてます。でもこれはわかりませんね、やってみないとわかりません。しかし、こういうような状況の中でですね、我々は、この、既に持っている473社。

この中から素晴らしいAIの将来を担うような会社が出てくるということを信じて毎日しっかりと彼らを支援しているということであります。こういうような状況の中でですね、私は非常に反省することをばかり多いわけですけれども、このAIの将来を切り開いていくような、起業家たちと、

ミーティングをするZoomで毎日のようにしておりますけれども、彼らから新しい技術、新しいビジネスモデル、その話を聞くたびにですね、すごいと。この会社こそがですね、これからの人類の未来を変えてくれると。

こういうように期待できる会社が、たくさんあります。ですから、我々はですね、そのことを信じてこれからもしっかりとやっていきたいというふうに思います。ビジョンファンド1の先ほど1回目のピークがあって底になったと、そのときに、彼のビジョンをなかなか信じてもらえなくて、ビジョンファンド2ををスタートするにおいてですね、

自分たちの手金だけでビジョンファンド2は始めたわけですけれども、より大きなリスクをですね、自分たちで背負ってでもですね、我々の信じるビジョンを、追い求めていったわけです。

このどのように追い求めていったのかというとですね、ビジョンファンド2手金での投資というのが、約1年前、ですね、3ヶ月で2兆円を超えるような投資を行っております。その次の四半期でも、1兆数千億の投資を行ってます。またさらにその次の四半期でも、1兆円規模の投資を行っていると、つまり9ヶ月でですね、5兆円近い投資を行ったと。

5兆円近い投資をこの9ヶ月間で去年は行ったということですね。これがビジョンファンド2に大きく投資をされたと一部ラテンの方にも投資をしておりますけれども、このように大変積極的にですね、ビジョンファンド2においては積極果敢に投資を行いました。

この大積極果敢な投資がですね、先ほど言いましたようにビジョンファンド2でも、大幅な赤字を計上すると、大半はですね、我々の内部評価損を自ら保守的に建てるということで建てた評価損ですけれども、当然これはすべき評価損だということで考えておりますので、これはこれでやるべきこととして行ったというふうに考えております。

ただ、この9ヶ月ぐらい前半年9ヶ月ぐらい前からですね、我々は守りを徹すると、守りに徹するということを申し上げました。その守りに徹するという状況の中でですね、この6ヶ月間ですね、特に新たな投資については、厳選して投資をするということを、6ヶ月前に発表させていただきました。実際にこの6ヶ月間はこのブルーのところですね。

この6ヶ月間で約6兆円の赤字を、評価損を出したわけですから当然だと思いますけれども、新たな投資については、ビジョンファンド2、徹底的に今、厳選して減らしております。もちろん株式市場が大きく傷んでるときですから、今こそ買いではないのかとこういう声もあります。

私も内心、一部そういうような気持ちに駆られるとこもあります。ただ、冒頭に出した徳川家康の、反省しているし『顰像』(しかみぞう)のこの絵のところにありましたようにですね、『顰像』(しかみぞう)の絵ですね。しかめ面した顔、あの、大いに反省する部分。

ビジョンは、高い志を持ってます。信じるところは一切変わっておりません。しかしですね、その大きなビジョン大義名分を一方的に追い求めるとですね、全滅の危険があるわけですね。やはり我々は全滅だけは絶対に避けなきゃいけないと。

こういうふうに思ってます。だからこそ自らですね、25%のローンToバリューを超えないようにと、2年分のお手元現金をしっかり持っておくと、こういうようなところを我々としては内規で財務基盤の守りのための内規を決めてるわけですね。

そこを、株式市場が今、大きく下がってるから今こそ投資したいというはやる気持ちはあるんですけども、それをそのままやってしまうとですね、取り返しのつかない、取り返しのつかない痛手を負うということになってはいけません。

それを絶対しないために、自ら言い聞かせてですね、はやる気持ちを抑えて、新たな投資は今徹底的に抑えてるという状況であります。その結果ですね、我々は、ビジョンファンドの運営についても大幅なコストダウンを図るべきだというふうに考えています。

ビジョンは微動だにしないんですけども、信じるところは変わらないんですけども、泣く泣くですね、我々は、ビジョンファンドの運営組織においてもコストダウン、人員の削減も含めてですね、行わなければならないというふうに覚悟を決めておるとこです。新規投資もさらに厳選した状況をもうしばらく続けるべきだと。

今やるべきは、既に投資してる473社、この473社もあるわけですから、新たに投資しなくてもですね、ここに金の卵がたくさんあるということを信じながらですね、そこをしっかりと育てていくと。いうこと、今はやるべきだというふうに考えております。

アームです。アームはここ最近ですね。もうなんかアームの前向きな話ばっかりで、アームの上場に向けた発表会かと、こういうふうにも批判を受けております。今日は、反省がメインの発表会ですから、あえてアームのそういう前向きな話、積極的な僕の信じるところは、ローキーで押さえて、説明をしたいと思いますが、一応順調に推移してると。

順調に推移してるというとこだけ話を添えたいと思います。最後に自己株式の取得枠について説明を申し上げたいというふうに思います。既に9ヶ月前にですね、自己株式の取得を1兆円発表しております。この自己株式の取得の1兆円の枠に対しては約70%をこの9ヶ月で達成しました。

これもですね1兆円やるやる詐欺ではないかとたまに言われますが、思い起こしてほしいのは、我々が自社株買いを行うということを発表して今まで発表した枠はですね、全て満額、その自社株買いを実行しております。

ただ、今回ですね、自社株買いの枠の買い取りについてはですね、前提条件付きで9ヶ月前に発表しました。それは財務方針、先ほどから言ってるローンToバリューを25%超えないことと、そして2年分の償還資金をですね、現金でしっかり手元に持っておくと、そういうような内部規律をしっかり守りながらですね、財務規律を守りながらやるんだと。

これは今のこういうような混沌とした状況ですから、残り3ヶ月で残った3割の枠をですね、必ず買い切れるというふうに断定できるものではありません。もしかしたら未消化に終わるかもしれません。未消化で終わってもですね、この1兆円は、時期として残り3ヶ月で買えない場合でもですね、さらにその次の時期で必ず買うと、こういうことを方針として、今日改めて申し上げたいと。

そこで今日から数えて、新たに今から12ヶ月の間にですね、4000億の自社株買いを枠を新たに設定すると、従って今走ってる自社株買いの枠のですね、残り3000億これは買えば買ったで、それプラス4000なりますが、それが買えなくて、未消化で終わったとしてもですね、今から12ヶ月のうちに4000億を新たに枠を設定して、その既に発表している1兆円の枠は仮に時期がずれたとしても必ず実行するということを、方針として申し上げたい。

ただしこの4000億もですね、但し書きがついてるのは同じくこれも第1優先は財務方針。LTVで25%未満を平常時で行うと、非常時でも35パー、そして2年分の償還資金をお手元に持っておくと、そういうようなことを守りながらですね、

それが守れる場合は、4000億を12ヶ月以内に買うと、守れないときがあるとすれば、財務規律を優先したからだということであります。ということで、今、我々が財務規律をしっかりと、遵守しながら行える新たな自社株買いの枠の設定という意味では、我々の身丈に合わせてですね、4000億の自己株式の取得枠の設定を新たに今日発表させていただきたいと、こういうことであります。

以上が私の今日の決算説明であります。よろしくお願いします。

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それではただいまより、質疑応答の時間とさせていただきます。

会場にお越しの方から先にご質問を頂戴したいと存じます。係りの者がマイクをお持ちいたしますので、まず会社名とお名前からお願いいたします。オンラインでご参加いただいている方は、あらかじめお送りしておりますメールに記載の方法でZoomウェビナーへアクセスいただき、手を上げるボタンを押し、お名前を呼ばれるまでしばらくお待ちください。

また、ご質問を取り下げる方は手を下ろすボタンを押していただきますようお願いいたします。なるべく多くの方からのご質問を頂戴したいと存じますので、ご質問はお1人二つまでとさせていただきます。それでは、会場のご質問の方から、挙手にてお願いいたします。

はい。そちらの前の方。東洋経済の中川と申します。二つありまして一つ反省という言葉を何度も口にされたかと思いますけれども、これまでの投資に関して、その選定手法だったり、投資の手法だったり具体的にその社長が反省をしているということを、どんなものなのか、お聞かせください。

もう1点がアリババ株の先渡し売買契約っていう金額がこの3ヶ月でも1兆円ほど増えていたかと思います。これはあくまでアリババ株を担保に入れた借り入れだと思いますけど実際のその売却なども含めてですね、アリババ株の今後の保有方針についてお聞かせください。以上です。

はい。反省すべき点は、もう数え上げればきりがないぐらいあるんですけれども、ファンド1のときはですね、大変大振りをしておりました。UberだとかDiDiだとか、WeWorkだとか、一つの案件でですね、1兆円近いような投資を行ったと、そういうような大振りをするような、大ぶりで三振みたいなものがたくさんありました。

特に私の思い入れによって大振りしたという案件が多かったのでそれで失敗した案件が多かったのでそれを反省して、ビジョンファンド2においてはですね、より組織的により細切れに確実なヒットを出したいと、大振りはやめて、一件当たりの投資金額の単価を1チケットの単価をですね、小さめにいこうと、満塁ホームランを狙うんじゃなくて、満塁にもなってなかったんですけど単発の大ぶりホームランを狙うんではなくてですね、1塁打二塁打のヒットを確実に出していきたいということで、着実に当てていこうと。

なおかつ私の個人の思い入れにあまり頼らないようにですね、専門分野専門分野の担当を地域別、テーマ別に分けてですね、しっかりと組織を作って、デューデリジェンスにおいてもですね、しっかりとその手法を固めてと、これなら安心だと非常に自信を持ってファンド2を投資を行いました。

ですから21年度はですね、先ほど申しましたように、9ヶ月で5兆円ぐらいの投資をファンド2に行ったということであります。いけると思ったんですね。また実際に5兆円ぐらい利益を出しましたから、1年ちょっと前はですね、本当にいけると信じてやや有頂天になったと。

有頂天になって、1個1個の振りは、小さく振ったけど、たくさんいっぱい打席に立って、たくさん降りまくったと。結果大きな評価損を今回、出してしまったということであります。

もちろん、あの市場の環境が悪かったとか、戦争があったからとか、コロナがあったからとか、いろんなことは言い訳の材料として使えるかもしれませんけども、やっぱりそれは言い訳だろうと。

反省すべき点はですね、我々がもう少ししっかりと厳選してねちゃんとした投資を行っていれば、これほどの痛手は負わなかったと。また、市場全体がですねユニコーンのバリエーションの単価が一番高くなりすぎてたのが21年だったんではないかというふうに思います。

一つはコロナの影響、皆心配したわけですが、何かコロナ乗り越えられそうだねということで特にオンライン関係の銘柄はですね、むしろオンライン比率が上がったと。いうことで、逆に株価は上がっていったわけですね。ですからユニコーンの未上場のユニコーンも高いマルチプルで買っても、それは正当化されるというふうに我々は思い込んでしまったと。

だから、高い値札のものを1件1件は小口だけど、たくさん揃えてしまったと。やっぱり投資はですね、高いものを買うと下がる確率が高まりますからそういう意味では、今となって振り返ってみれば、自分たちの中で、やっぱり評価に対してはバブル状態があったんではないかというふうに反省しておるところであります。

全て私の指揮官としての責任だと、さっき組織的になったということを言いましたが、その組織全体を指揮したのは私ですし、私が全ての案件に投資委員会の中心的な立場で意思決定に参加しておりますから、私が全て反省すべき点だと他の誰の責任でもないというふうに思っております。

2点目のアリババ取引についてはですね、様々なデリバティブを使った形での取引で資金調達をしております。

その資金調達を行った結果がですね、先ほど手元現金をより厚く持つことができたというところの財源になっておるということですね。これは、アリババの今後の株価だとかあるいは我々の財務状況、そういうものを見ながらですね、今後の運営は考えていきたいと、こういうふうに思っています。以上二つについてお答えしました。よろしいですか。

他にこちらの前の方どうぞ。その後はその後ろの方に行きます。共同通信の中島と申します。2問伺います。まず1点目なんですが、今回の決算、孫社長先ほどからお話を聞いてますと、反省するということで厳しいあの自己評価をおっしゃっていました。一方でこのAIによるこの情報革命の未来というのは引き続き信じておられるというそういう立場だと思うんですが、孫社長から見られまして、この冬の時代というのはいつまで続くというふうに見ておられるんでしょうか?

足元のようにこの新規投資厳選した状態いつまで続けられるというふうに見ておられますか。これまず一点目ですよろしくお願いします。

はい。冬がですねどのぐらい続くのかというのはわかりません。もしかしたら3ヶ月かもしれませんし3年かもしれないと。ウクライナ、ロシアの状況がいつ平和になるのか。最近、台湾、中国の状況が大変、きな臭い状況といいますかね。心配しなきゃいけないような状況に危機感が高まっておりますコロナもまだ完全に収まっていないという状況ですね。

そういうような状況に合わせて、インフレが世界中で続いてます。このインフレが続くということは、インフレを抑えるためには金利が世界中に中央銀行がですね、上げなきゃいけないという動きが続いてます。そのような状況では、株式市場というのは、一般的にですね、大きく売り込まれるという形になります。

それが我々にとってはまさに冬の時代だと投資を行っていく立場の我々にとっては冬の時代だということになります。今こそ買うとき買い時ではないかというふうに私も思いますし多くの人が思うかもしれませんけれども、しかしですね、今、上場株は毎日値洗いが行われるわけですね。

しかし未上場株というのは、前日値洗いが行われないと、いうことは未上場の会社のユニコーンの経営者たちはですね、前回行った資金調達の金額の会社価値と比べてですね、業績が伸びてるから、今回それよりも高い値で資金調達バリエーションでできるんじゃないかというふうに思っている経営者がまだたくさんいると、あるいは前回のラウンドよりも下がった値段でですね資金調達するのは嫌だという経営者がたくさんいます。

従って、未上場株の方が割高な状況になってるというのが、今のユニコーンたちの値段の状況だと。彼らも上場してしまえばですね、株式市場で売り込まれますから、初めて目が覚めると、実際にビジョンファンドの我々の会社もですね、上場前までは大変鼻息荒く、自分たちのカレッジがこんだけあると、100だ、200だと言ってるのがですね、

上場してみると50とか30とか、プシュッと減ってしまったということで今意気消沈してるという状況がたくさんあります。我々もそれで上場、ビジョンファンドで上場した株がですね、先ほど説明したように大きく値が下がってるわけですが、残念ながらユニコーンの未上場の経営者たちは、そのような形でまだ自分の会社の価値を下げて値段を下げて受け入れてくれないと。

だから、投資機会がますます減ってるということでもあります。そういうことで、我々としては、微上場株が上場株のマルチプルよりも、むしろ安いという状況になるまでは、未上場株への投資ができないということで、上場株も冬の時代ですけども、未上場株のユニコーンはもっと更なる冬の時代が少し長く続くということだろうというふうに認識してます。

ありがとうございます。2点目なんですが先ほどファンド運営のコストを大幅に削減するとおっしゃいました。人員削減についても言及されていましたがこれは規模感としてはどのぐらいの人員削減を想定されているのでしょうか?このファンド運営といいますと、優秀な人材の確保に多額の報酬がかかるというそういう実態があると思うんですが、そのあたりコストを抑えながらファンド運営のクオリティを高めていくというその辺りの兼ね合いというのはど実施していかれるお考えでしょうか?

残念ながらですね、泣く泣くではありますけれども、投資の金額が大幅に減ってるわけですから、投資をするハンティング部隊というのは、ハンティングするための財源が絞られるということで、そうするとですね、ハンターたちが多すぎるということになりますね。

またバックヤードを担う人間も多すぎるということになりますので、大幅にビジョンファンドの人員も減らさざるを得ないと、コストダウンしなきゃいけない、またビジョンファンド以外もですね、我々は全社的にですね、創業以来最大の赤字がこの6ヶ月間続いているわけですから、全社的にあらゆるコストダウン、聖域のないコストダウンを図らなければならないと。こういうふうに考えてます。

規模について今日は、その規模については言及いたしませんけども、大幅に全社的に全グループ的にですね、ご相談を図らなければならないとこういうふうに考えております。

もちろんソフトバンクKKだとかヤフーだとか、別途独立して上場している彼らは、彼らが判断すべきことですけども、投資を中心としたソフトバンクグループの方は、大幅にコストダウンをしなければならないと、こういうふうに考えてます。

ありがとうございました。

はい。後ろの後ろのスーツの方、その後その後ろの方へ行きましょう。

はい。ブルームバーグの日向といいます。本日はご説明ありがとうございました。まず1点目は今言及されたコスト削減について、2点目はガバナンスについてお聞きしたいと思います。

孫社長がビジョンファンドで人員削減を行うというようなお考えを、会見で示されたのは初めてだと思いますが、今シニアジュニア、両方フロントバックでということでしたが、地域で言いますとヨーロッパ、アジア、中国、日本、米国とどういったリージョンが対象になるのでしょうか?

またその中にはマネージングパートナーですとか、シニアなレベルも含まれるのでしょうか?今現在、ビジョンファンドは400数十人、いらっしゃるというふうに理解していますが、先ほど大幅ということを、ビジョンファンドの削減について言及されたと思いますが、ある程度の規模感、これをお示しいただくことは可能でしょうか?

はい。規模についてはですね今我々も内部的に話し合いを始めてるとこでありまして、まだ規模は明確になっておりませんけれどもこれは聖域のない形でですね、世界的に見直していかなければいけないと、こういうふうに考えてます。

まず守りを徹する。守りに徹するという方針を9ヶ月ぐらい前から発表しておりますけれどもそこのところをですねしっかりと今回実行していきたいと。財務規律のところで、ローンToValueだとか、手元現金というところを先に守りを固めたわけですけれども、次に行うべき守りの部分はコスト削減と、運営コストの様々な削減と、これを徹底してやるべきだというふうに考えてます。

地域は、世界的に行うべきだと。例外のない形でですね、シニアのジュニアもフロントもバックも含めて、ご相談をこれから議論していくべきだと、こういうふうに思ってます。

今のフォローアップですが、それでは4件実績が出ました日本におきましても、約10名以下のスタッフがいると思いますがそこも聖域なく対象に入るという理解でよろしいでしょうか?

はい。具体的にどこだと、どこが何人ということは申しませんけれども、聖域のない形でですね、コストダウンを図っていかなければいけないと、こういうふうに考えてます。

コストダウンの規模についてもコメントは難しいという?

今これからしっかりと議論していきたいというふうに考えてます。

はい。2点目ガバナンスについてですが、昨今、マネジメントレベルでの人材流出が散見されます。
佐護副社長、マルセロ・クラウレ副社長お二方が抜けられた後ラジーブ・ミスラさんに関しても、一部その職責に変更があったというふうに理解しております。ステークホルダーから見てソフトバンクのマネジメントがどの人がどんなことをやってるのかというのをしっかりと伝えることは重要かと思います。

ラジーブ・ミスラさんに関して、今どのような職責を持って、どのような変更が昨今あったのか、近年のですね、人材の流出の受け止めも併せてご感想と職責、ミスラさんのこれについてご説明いただけますでしょうか?

はい。ラージはですね、ビジョンファンド1のCEOであるということは今後も続きます。これは外部の投資家がいてですね、彼はキーマンの1人になっております。彼と私がキーマンで外部の投資家との契約の中にもラジーブがキーマンの1人として残るということが入っております。

ですから、ラジーブもそこの自分の責任については強く認識しておりますので、ビジョンファンド1の新たな新規の投資はもう基本的には終わっております。ただ一部、フォロー投資が既に投資した先に対する追加投資への機会がたまにあります。

少額ですけれども、そのフォロー投資と既に投資しているけれども、未上場の会社については引き続き、この面倒見ていかなければいけません。また上場してる会社もですね、ビジョンファンド1で上場してる会社もその売却を中心としたExit、これについてもしっかりとマネージをしていかなければなりません。その部分についてはラジーブはビジョンファンド1のCEOとして継続して行うことになります。

ファンド2についてはですね、私が大変反省しているということを申しましたが、私が中心になって、またマネージングパートナーが10名前後いますから彼らと一緒になってですね、ファンド2をしっかりと、これからもを運営していくということになります。

ただファンド2もですね、新たな投資については先ほど説明した通り、かなり今厳選しておりますので、ファンド2においては、既に投資してるところを中心にしっかりマネージ。またフォローだとかマネージするし、新規の案件についてはですね、かなり厳選して、行っていくということで、今いるマネジメント、あるいはそっから削減した状況であったとしてもですね、運営そのものはしっかりとやっていくことができるというふうに感じております。

今の補足をいただきたいのですが、そうしますと、ミスラさんはビジョンファンド2については、これまでは、関与をされてましたが今後はコミットされないという?

ビジョンファンド2についても、ある程度関わって、継続して関わっていく部分が出ると思います。ただ、彼がビジョンファンド2のCEOという形で関与する状況にはない。私が、ビジョンファンド2のCEOとして責任を持って継続すると。
ラジーブはサポート役ということで継続したいという部分はあります。

そうしますとこれまで決算短信等に書かれていましたビジョンファンド2への経営者のコミットメント、今のところ孫社長だけですが、今後またご報告できますということで、3四半期ぐらいご説明があったのですが、これについて今回の決算短信には説明がなかったかに見えましたが、今後も孫社長社長のみがコミットされるということで、他の経営者の方々はお金を入れたりすることはないという理解を持ってよろしいんでしょうか?

そうですね。私が中心になってそこを行っていく形になります。

はい。ありがとうございました。

はい、どうぞ。その後ろの方でしたねその後はこちらの待機者。

読売新聞の市川と申します。1点目が既存の投資先についてお伺いいたします。400数十社あるということでまずはこちらを当面は信じるフェーズであるということでした。信じる以外に具体的な策ですね。例えば現状尊社長が感じている彼らの課題。

彼ら自身も人材不足などあると思いますが、それを投資主体のSBGとして何かサポートできることはあるのか、もしくは新規投資のない形で新たにもう少し特定の投資先についてはハンズオンでオーバルアップしていくとかですね少し新しいお考えがあれば教えてください。

はい。基本的にビジョンファンド2による小口の投資が475社のうちの大半ですね、ビジョンファンド1は確か90社ぐらいでしたから残りの約400社近くはファンド2とラテンでそのほとんどが小口ですね。ですから持ち株比率としても5%から15%ぐらいがほとんどです。

ですから我々がその会社を経営しているという状況ではなくて、あくまでも少数株主として、その会社の成長をを側面的に支援しているという状況であります。だから我々がハンズオンでですね、その会社をさらに成長させるとか、あるいは立て直すとか、そういう立場にあるというよりは、我々が間接的にですね、いろいろアドバイスするとかシナジーを促すような提案をするとか、そういうことはあろうかと思いますが、我々が何かハンズオンでやるという状況ではなくて、むしろ経営者の起業家の彼らが自ら積極的に伸ばすところを、我々が少なくとも今までは資金を資金面、あるいは経験値、あるいはシナジーということで支援してきましたが、これからは新たな資金をどんどん突っ込むというよりは、それ以外の部分でですね、できるだけ経験値、あるいはシナジーの部分で応援していくということになろうかと思います。

しかもこれだけ数が多くなるとですね、私が直接というよりは、我々の担当がそれぞれの会社と、日頃から接してる部分をより密接に行うと。

今までは新規の投資案件を追いかけるのに忙しかったんですけど、これから既に持ってる475社を中心に様々にサポートしたり、支援したりということだろうというふうに思っております。

もう一点関連してなんですが、今日どうしても少し寂しい話が多いのでポジティブな話を伺いたいという側面もあってのご質問あるんですが、側面支援ということで海外のユニコーンを日本に輸入してグループのKKなんかを生かしてやっていくという方針元々ありましたけども、改めてKKやZを持っている強みであるとか、それを今後生かすような状況が何かこう考えてることであり得るのか、あれば教えてください。

はい。それはたくさんあります。これやっぱり475社もあればですね、先ほどバリエーションが高いとかいうことはありましたが、ほとんどの会社が年率50%以上の伸び率だというのは間違いないですね。50パーから100パー年率伸びて、大変な伸び盛りの会社だらけです。

これらの会社の中には、優れたビジネスモデル、優れたテクノロジー持ってる会社がたくさんあります。そういう意味では我々、日本でのソフトバンクKKだとか、あるいはヤフーだとか、LINEだとか、PayPayだとか、

彼らにとっては宝の山といいますかね、いろんな技術だとか提携相手としては宝の山だというふうに考えております。ですからそういう意味では、ポジティブな関係というのはたくさん作れるんではないかと。こういうふうに思ってます。こちらの方どうぞ。

産経新聞大坪と申しますが、最後のお話とも一点目は似たような感じになるんですけど、ポジティブな関係をたくさん作れるですとか、あと今の470数社の中で今後どういったその分野、の寄具体的にこういった分野がまだ期待できそうみたいなことを具体的にお伺いできますでしょうかそこが一点目です。

はい。中にはですね、本当にこの会社がAIを使ってる会社と言えるのかというような疑わしいという会社が10パー20パーありますけれども、8割9割は、やっぱりAIが生まれたからこそできた新しいビジネスモデルだと。AIを活用してるから素晴らしいユニコーンだという会社がやっぱり8割9割あります。

これらの会社はですね分野としては本当に幅広くフィンテックもあれば、あるいは、メディカル教育、様々なですね分野、皆これ、エキサイティングな分野だけなんですね。それぞれ一つ一つは、今は小粒ですけれども、ちょうどインターネットの始まったばかりの頃、当時小粒だった会社が今、まさにGAFAのような状況になってるわけですね。

ですからそういう意味では今から5年10年経ってみれば、あのときええガンガン投資してたのが、結果よかったねというふうに思える会社が、いくつか出てくると必ず出てくると私は信じております。

ありがとうございます。すいません、もう1点がちょっとちょっと突飛といいますか的外れというか変なこと聞くことになるかもしれなくて申し訳ないんですけど、これだけのちょっと今回赤字を出されたということで、別に不祥事ではないのでちょっと経営責任という問題ではないと思ったんですが、孫さんの報酬返上的なものというのは全く考えられないものなんでしょうか?

報酬といっても私は他の役員のどの役員よりも報酬がそもそも少なくてですねグループ合わせて1億円ぐらいですけれども、その1億円の額もですね、これ全額寄付をしてるという状況ですね。ですから僕は報酬を減らしても寄付が減るというだけでありまして、僕の手元に直接それを得てるわけではありませんで。

なぜ1億円かというとですね一応1億を超えると、開示義務になりますから1億でちゃんと開示をしておこうという意味合いもあってちょうど1億円ぐらいの報酬を得てるんですけども、1億以下だとですね、なんか全然報酬ないみたいな、一体いくらだと。

何かまたいかがわしいことしてんじゃないかと、こういうふうにも邪推されてもいけませんし、また、寄付の財源としてもですね、1億円、今まで寄付をしておりますので、それを保ってるという状況ですね。

経営の責任は非常に感じてますよ。非常に感じてますけれども、その年俸の部分を直接減らしてもですね、それは会社全体の中から言えばあまり大きなことではないんじゃないかというふうに思います。他にいかがでしょうか?はい。この後の方ですね。

すいません日経ビジネスの三田と申します2点お願いします。一点ちょっと各論になっちゃうんですけれども、今回投資先EXITされたということで資料にKAホールディングスがありましたけども、これはなぜでしょうかというか、何かファンダメンタル的に不動産市況とかっていうのが、それほど深刻なのかどうかってその辺の認識をお伺いできればと言うのが一つ。

Aホールディングス?

KEホールディングスですね、

KEホールディングスですね。

あの貝殻(Beike)については、既に上場してるユニコーンですね、我々のビジョンファンドで投資してるユニコーンで、上場して、ロックアップ期間が過ぎたら、徐々に売却するというのを広くいろんな銘柄で行っています。

広くいろんな銘柄で行ってるうちの一つが、貝殻(Beike)だったということだと思います。これは確かウーバーも我々ほぼ全部EXITしてたんじゃないかと思いますが、そういう上場してしばらく経ったら我々は利益確定すると、いうものをたくさん銘柄持ってますが、そのうちの一つだということです。

ありがとうございます。もう一つがですね先ほど来出ている人員削減の件なんですけども、これまず必要性はそういう現状認識からされてるっていうことなんですけども、何て言うか、もったいないというか、こちらの印象としてもったいないというか、せっかく昨年までエコシステムができたということで、そのなんすかね、ノウハウだとか、ネットワークだとかっていうのを築かれてきたと思うんですけどもここでこう大きくナタを振ってしまうと、また、いくつかわかりませんけど再開するときのエネルギーがまた大きくなっちゃうんじゃないかと思うんですけどもその辺の御判断について、あの、なんすかね、培ったものが失われてしまいそうしませんかということに対してどうお考えでしょうか、お願いします。

いや、おっしゃる通りなんですね。おっしゃる通りだから、悩みが多くて、悩みが何か頭髪にどんどん出ておるという状況なんですけど、せっかく作った組織、人材また彼らとの絆もありますから、これは、非常につらい思いですし、でも、これだけ半年でですね、6兆円近い赤字をビジョンファンドで出してるわけですから。

ビジョンファンドだけじゃなくて全社的にですね、聖域のないコストダウンをしていかないと、いけないとこういうふうに認識しているということで、その規模だとか、方法については、これから詰めていきますけど今日はまず大方針について開示をしておきたかったということであります。

はい。だいぶ時間になりましたけどこちらで最後でよろしいでしょうかね。はい。僕は何時間やってもいいんですけどだいぶ長時間になりましたのでこちら最後で終わりにしたいと思います。

日経新聞の和田と申します。2点ございまして、フォートレスインベストメントグループの売却報道が出ていますが、売却の意向が事実かというのと、当社のグループ内での位置づけについて改めて教えてください。それが一点目です。

はい。フォートレスについては売却をしたいという気持ちを持っております。理由は、もう今日1日、先ほどから申し上げてるのが理由ですね。フォートレスについても、売却をしたいと。その相手についてはこれからですね、最終的に詰めていくと、今若干、もう既に話し合いを始めているところはありますがそれについて、売却を買い取りをしたいという希望のあるところについては、我々は心を開いて話を聞く用意があると。

理由は先ほどから申してる通りに、守りを固めるということのために、そういうことの話は、受け入れる用意があるということです。

ありがとうございます。もう1点アリババ株についてなんですが、第1クォーターでアリババ株を活用した資金調達をかなり大規模にされてますけども、まだ活用していない分がどれぐらいあるのか、まだまだアリババ株を活用して、資金調達する余地があるのか教えてください。

はい。その辺についてはまだいろいろと検討しておるところなので、その辺についてまた方針が固まったら、より詳しく報告をしていきたいと。いうふうに考えてます。はい会場からは以上でZoomの方から1人希望質問の希望が来てるということですのでこちらの方を最後にZoomの方の質問をお受けしたいと思います。はい。

それではオンラインのご質問者へと移らせていただきます。音声のハウリングやループを避けるため、ご質問いただく方はZoomウェビナー以外のライブ配信への接続はお切りいただきますようにお願いいたします。それではお待ちいただいているおひと方、いらっしゃるかと思いますが私の声届いておりますでしょうか?

はい、日経BPの大和田です。聞こえますでしょうか?はい。あの孫さん、3日後に誕生日ということで、ちょっと早いんですがおめでとうございます。65歳に入るということですけれども、志変わらずというお話もありましたが改めて経営への意欲についてお聞かせいただけますか。

経営に対する意欲はですね先ほどの経営責任どうですかという質問もありましたが、責任は感じておりますけれども経営に対する意欲はますます高まっているということでありまして。

もちろん僕が病気をしたとか、意欲が減ってしまったということであれば、私が多くの株主にご迷惑をかけるわけいかないし、社員にも迷惑かけるわけにいかないんで、その時になれば、潔く引退したいと思いますが、今はやる気いっぱいであると。

迷惑だと言われてもやる気いっぱいだということであります志ビジョンについても一切変わっていないというのが実態であります。

ありがとうございました。

はい。では、Zoomからの質問は以上となります。

はい。長時間ありがとうございました今日はなんか暗い話で、申し訳ありませんでした。でも、正直に隠さずに今の状況をご報告申し上げました。ありがとうございました。

以上をもちまして、ソフトバンクグループ株式会社、2023年3月期第1四半期決算説明会を終了とさせていただきます。ありがとうございました。本日の説明会の模様は後ほど、当社ホームページでオンデマンド配信させていただきますので、どうぞご覧ください。

本日はお忙しいところ、ソフトバンクグループ株式会社、2023年3月期第1四半期決算説明会にご参加いただき、厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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