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日本未上陸!米国のユニークなサブスク5選!!

こんにちは!テテマーチ、ニューヨーク情報局のりゅりゅです。

noteマガジン「ニューヨークアンテナ」ではNY現地で仕入れた最新マーケティング・サービス情報を紹介しています。ぜひ登録して下さいね!

今、米国で止まらない勢いを見せいている流行、それは「サブスクリプション」
日本では雑誌、食材、健康グッズなどのサブスクは目にすることはありますが、どちらかというと「古いサービス」というイメージがあるかと思います。
しかしこちらでは誰もが1つや2つは登録しているのではないかというより老若男女関係無しの大ブームとなっています。
そこで今回、まだ日本では目にすることのできないユニークなサブスクをご紹介いたします!

映画館に行き放題?!シネマサブスクリプション

(出典:https://www.instagram.com/moviepass)

NYではかなりメジャーで、今では数々のライバル社同士が顧客争奪戦を行っているのがシアターチケットのサブスクサービスです。毎月定額を支払うことにより映画館で映画を鑑賞できるシステムで、割安なのでたった1回鑑賞するだけですでにお得である場合も多いのが特徴です。日本でも映画館のメンバーシップなどを利用して映画を月に何本か鑑賞できるサービスが存在しますが、よっぽど映画ファンで無い限りはお得にならないようなものばかりなのが現状です。
まず例として私が現地の友人達に教えてもらい昨年登録したのが『movie pass』です。サービス内容は常に変化しているので一概には言えませんが、2019年3月現在では$9.95/月で1日1本通常の2D作品のみ鑑賞可能というプランを提供しています。NYで映画館のチケットは1本$16~18が相場なので、1本鑑賞してもすでに元をとれる仕組みになっています。

(出典:https://www.amctheatres.com/ )
もう一つ、競争相手として有名な『AMC Stubs A-List』はAMCシアターで利用できるサービスです。$19.95で1週間に最大3本、3DやIMAXなどすべてのタイプの映画を鑑賞可能です。価格は『movie pass』の2倍になりますが、2D以外も鑑賞できるという点で高い人気を得ています。

日本でもNYでも映画館のチケットがかなり高めの価格設定になっているため、若者の映画館離れが進んでいるといわれていますが、このコスパの非常に良いサービスが若者の加入も促し映画館の人気を維持するのに役立っているようです。

では、どうやって売り上げを出しているのか?という仕掛けについて。一瞬トリッキーなので、いくらなんでも採算が合わないのでは、と感じる方も多いかと思いますが、例えとして先ほど紹介したAMCシアターのサブスクサービスで考えてみます。

まずはターゲットについてですが、映画館利用者のうちコアな映画ファン、すなわち毎月1本以上は必ず映画館に足を運ぶ人の割合はかなり低いです。そしてサブスクのターゲットはそのコアなファンではなく、毎月は観ないけれど話題の作品上映時には映画館に行く、という一般的な映画ファンです。利用者の大多数がこちら側な訳であり、そのターゲットがサブスクに登録すれば、一個人に対して年に数回の売り上げ(なおかつ毎回AMC系列の映画館を必ず利用するとは限らない)だったものが、月に1回~2回分のAMC映画館の固定の売り上げになるのです。

通常、映画館の売り上げのバランスは有名・話題作の有無によってかなりバラつきがある状態ですが、固定の売り上げを増やすことによって単純な利益の増加だけでなく、不安定な売り上げのバランスを一定に保つ効果があります。


次に重要なポイントは館内で販売されている飲食物です。サブスクにより来場者数が増えるということは、館内で販売している物販の利用者数も当然増える可能性が高まります。そのため、ポップコーンやコーラなどの物販の売り上げを増やすために、映画館によっては外部からの飲食物持ち込みを厳しく取り締まっている店舗もあります。私の実体験では、スタッフがカバンの中までチェックし、中にはポケットにしまっていたクッキーでさえも来場前に食べるか捨てるかの選択を余儀なくされている人を見かけました。映画のチケットそのものだけでなく、いかに飲食サービスなども売り上げに繋がっているかがわかります。

このようにして一見トリッキーなサブスクのビジネスも成立しているのです。

毎月アンダーウェアをお届け?!下着サブスクリプション

下着サブスクリプションはその名の通り毎月自動的に下着が届くサービスです。サブスクリプション総合サイトで下着関連で探してみるとなんと何十件もヒット。


(出典:https://www.splendies.com/)
例えば『Splendies』では自分のサイズとスタイルを選択すると毎月3枚のアンダーウェアが届くというものです。継続期間により価格は変動しますが、期間に縛りのないもので$13.99からなのでごく普通に店舗で下着を1枚購入することよりも安く感じます。

(出典:https://www.pantydrop.me/)

『Panty Drop』は分かりやすい名前のせいか知名度が高めです。3ヶ月毎に3枚のアンダーウェアセットが届くプランは$35/月と前述のものよりも高めですが、もう少しラグジュアリーな商品イメージを売りにしているようです。

下着を定期的に買うという発想はあまりありませんでしたが、考えてみれば下着もある意味消耗品なのでかなり便利だと思います。

毎月違うネクタイを楽しめる!ネクタイサブスクリプション

上記のアンダーウェアのサブスクでは女性向けと男性向け、どちらもあるものの女性ものが圧倒的にメジャーです。それに対して男性向け商品では、ネクタイのサブスクの注目度が高いようです。特にスーツを着用するオフィスでは、毎日変わりばえのしないネクタイに退屈感を覚えやすいので、毎月新しいネクタイを見につけられるというのは、なかなか新鮮でよさそうです。


(出典:https://www.instagram.com/spiffsterclub/ )
『Spiffster』では、コットンやウールのごく一般的な形状のネクタイが毎月1本$10で受け取れるプランや、$16.95でシルク素材を選択できるものなど様々なプランを提供しています。本数や素材により価格は変わりますがかなりコスパの良いサービスとなっていて非常に利用しやすくなっています。

パフューム試し放題?!香水サブスクリプション

香水のサブスクサービスはNYの地下鉄で一時大々的に宣伝されていたので、現地では誰もが一度は目にしたことのあるであろうサービスです。その『Scentbird』は「結婚する前に香水たちとデートしよう」という歌い文句と共に多くの広告を展開したことにより一気に有名になりました。


(出典:https://www.instagram.com/scentbird/ )

こちらのサービスは$14.95で毎月1本のフレグランス(8ml)が届けられるサービスで、ラインナップはなんと450種類以上。有名ブランドの香水を毎月継続して試すことができるので、自分との相性や周りの反応を見つつベストな香水を選ぶことができます。


(出典:https://www.instagram.com/scent.box/ )
非常に似たサービスを提供しているのが『Scent Box』こちらも毎月8mlのフレグランスを受け取れるサービスでなんと850種類以上の中から選ぶことができます。またいつでも無料で交換が可能なので、使用後に万が一気に入らない場合はすぐに交換できます。

季節のワインを堪能し放題?ワインサブスクリプション

食材のサブスク部門では、健康食品や野菜、お菓子などが主流ではありますが、近頃続々と注目を集めているのがワインのサブスクです。中でも『VINEBOX』はシーズンごとに、旬のワイン9種類のボックスを3ヶ月毎$72で提供しています。旬のワインといっても全てお任せで送られてくるわけではなく、いくつかのチャートに回答していき自分の趣向が反映されるようになっているので味の心配もいらなそうです。


(出典:https://www.instagram.com/getvinebox/
毎月ボトルワインを楽しめるものから、小ぶりサイズのボトルセットを試せるものまで、プランや提供する会社によって様々ですが、家族や友人たちと一緒に楽しめるものなので購読に手が伸びやすいアイテムだと思います。またワインの他にもビールやカクテルのサブスクもよく見かけます。

映画のようなサービスと違い、商品のデリバリー関連のサブスクでは、その商品を通してブランドの新たなファンを増やすことが一番の目的であるため、このようにして少しレベルの高い試供品を配る、といった感覚でサブスクを成り立たせています。

今やサブスクの時代

このように必需品からお酒のような嗜好品まで何でも購読できてしまい、それが大きなブームとなっている今、直接お店に行って色々と悩むのではなく、家にいながらにして自動的に送られてくる商品を継続的に楽しむのが最新スタイルなのでしょうか。

実際に色々と検索してみると、もはやサブスクのサービスで提供されていないアイテムは無いのではないかというくらい、ありとあらゆる商品がサブスク化されています。


(出典:https://www.instagram.com/mysubscriptionaddiction/?hl=ja )

アメリカでこんなにもサブスクが流行した理由を簡単に考察してみると、EC利用率が大きく関わっています。日本でもオンラインであらゆる商品を購入できる時代ではあるものの、やはりアメリカでのEC利用率には劣ります。AmazonやUber Eatsのようなサービスを、日本と比べてアメリカでは日常の中で圧倒的に頻繁に利用しているように感じます。

また別の理由として、アメリカでの共働き増加に伴い、夫婦共に忙しい中で店舗に足を運んだり、オンラインショップで商品を選択する時間を省くため、サブスクに頼るという家庭も増加していると言われています。

他にもたくさんの理由が考えられ、クレジットカードやpaypalのようなオンラインのペイメントサービスが日本よりもずっと浸透しているという点もあげられます。

これからさらに新しいジャンルのサブスクが登場していくであろう中、このサブスクブームは米国だけでなく他国にも広がること間違いなしです。どんなアイテムがどんなターゲット層にウケるのか、サブスクによる商品の宣伝効果はいかなるものか、目まぐるしく成長しているサブスク業界は要チェックです。


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\テテマーチ ニューヨーク情報局/ 
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