孫バカ①
もうすぐでおばあちゃんの誕生日だから、
家族5人揃ってご飯に行った。
その前に、恒例のおじいちゃんのお墓参り。
みんなから、美化しすぎだよって言われるくらい
おじいちゃんのこと大好きだし、
いい思い出ばっかり。
嫌だなって思った唯一の記憶は、
ロンちゃん(犬)がおじいちゃんにすら懐いてなくて、
よく噛むし吠える犬だったから、
当時5歳とかで小さかった私は、
ロンちゃんが怖くて怖くて、
なのに、おじいちゃんケチだから、
ビーフジャーキーを半分に折って、お姉ちゃんと私であげなって言うの。
でもさ、手を食べられちゃうんじゃないかと思うから
ほんとに怖くて怖くて、
ロンちゃんと撮った写真があるんだけど、
絵に描いたような「くの字」でロンちゃんのこと避けてて
その記憶が、鮮明に残ってる。
遠くに住んでたから、
2年に1回とかしか会いに行けなかったんだけど、
おじいちゃん家に行くたび、帰り際にコピー用紙で走り書きの手紙を書いて、サンタさんみたいにベットに置いて帰るっていうのが私の習慣で。
おばあちゃんからはありがとうって電話が来るんだけど、おじいちゃんはなんとも思ってないと思ってた。
おじいちゃんが亡くなった時に知ったんだけど、
おじいちゃん、それを大事に何度も読んでたらしくて、
棺の中にどうしてもその手紙は入れて欲しいって言ってたらしくて、
少しボロボロになった手紙10通くらい、
棺に入れた中学生の時、
涙が止まらなくなったのを覚えてる。
そんなに大事にしてくれてたなら、
コピー用紙なんかじゃなくて、
お気に入りの便箋とかで書いたのにって
後悔した。
だから今でも、手紙書く時は出来るだけ便箋買うようにしてる。
アイスとファミレスが大好きなおじいちゃん。
ガンが見つかって余命1年って言われたのに、
タバコは隠れて吸うし、
亡くなる1週間前に免許更新しちゃうし、
3年以上も生きてくれた。
素敵でしょ?(孫バカ)
大人になって、おじいちゃんと話がしたいなって思う時が何度もある。
今ならおじいちゃんが大好きなサイゼリア、いくらでも連れていってあげるのに。
そんな気持ちを書きたいなと思った今日。
おじいちゃんが私たち家族を繋いでくれてるんだ〜
ケチなところと、甘いものが大好きなところと、
お酒が弱いところ。
他にもたくさん、おじいちゃんに似た。
もうすぐ命日だから、
お菓子たくさん持って、また会いに行くよ。
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