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ヒスイより薬石!新潟県ヒスイ海岸(糸魚川海岸)でビーチコーミング

こんにちは、用事のついでと称し、この秋、ヒスイ海岸で石拾いしてきた方のにょろんです。

もしツウな人から、 「おいおい日本にヒスイ海岸って、二か所あるでしょ。新潟と富山、行ったのはどっち?」 ってきかれたら、こたえはどっちも。

にょろんは北陸方面にまったく詳しくないため、今回の旅まで知らなかったのですが、 日本でヒスイ海岸と呼ばれているのは、新潟県の糸魚川海岸と富山県の境海岸の二か所。 その距離は電車で4駅、わずか30分という近さなのです。

今回、にょろんが石拾いに行ったのは、ヒスイ海岸と呼ばれる糸魚川海岸と、境海岸、そしてついでに雨晴海岸の3か所。 今日はその第一回目、新潟県のヒスイ海岸こと、糸魚川海岸をお送りします。

実はヒスイ海岸にヒスイを拾いに行きたがったのは、にょろんではなく同居の石好きのそのようなアレ。 にょろんのほうはというと、ヒスイどころか石にまったく詳しくない鉱石ビギナー。 そんな石シロウトがひょいと行って運よくヒスイが拾えちゃったりするものなのかなぁ? と、行く前から半信半疑だったんです。

果たして実際行ってみた結果はというと、これです。

薬石

案の定ヒスイはさっぱりわからぬ! でも薬石はハッキリわかる!!!!  


2021年9月17日「ヒスイ海岸(糸魚川海岸)」の干潮時刻

にょろんがヒスイ海岸(糸魚川海岸)にビーチコーミングにいったのは、2021年9月17日の朝10時半ごろ。 その日の糸魚川海岸の干潮時刻は、朝の5時と夕方の7時。

というわけで、満潮時刻にまったく関係ない時間についたのですが、浜幅はそこそこありました。 糸魚川海岸は100キロ以上続くロングビーチ。 おそらく満潮時刻に行っても、浜がすべて海に沈むということはない…かんじの浜に見えました。

といいつつも、やっぱりせっかくいくなら浜が広いに越したことはない!ということで糸魚川付近の干潮・満潮の時間を貼っておきます。


糸魚川駅からヒスイ海岸までのコインロッカー・トイレ・コンビニ情報

糸魚川駅です。

コンビニ

改札を出てすぐにセブンイレブンがあります。 ヒスイ海岸の近くにもセブンイレブンがありますが、浜から海岸沿いの大通りを横断(というか大通りをトンネルでくぐって横断)する必要があるので、コンビニに寄りたい方は糸魚川駅のセブンをお勧めします。

パネル

トイレは北口、南口のどっちにもあります。 が、しかし! コインロッカーは北口のみ!

ロッカー

ブラック焼きそば気になるな…などといいながら、導線に従って階段をおりると

ロッカー

どん!!!と鎮座するヒスイ原石の横に、コインロッカーがあります。

おみやげ売り場

(ちょっとピンボケですみません…) コインロッカーの横にはおみやげ売り場もあるので、時間がないけどお土産を調達したいというときにはお勧めです。  

ヒスイ海岸に行くならジオパル(アルプス口観光案内所)で買える「石ころ探索キット」がおススメ!

海に向かう前に駅の中を行ったり来たりになりますが、せっかくヒスイ海岸に石拾いに行くなら、ぜひ向かう前にゲットしたいのがこのアイテム!

パネル

北口で荷物をコインロッカーに預けた後、向かうは、反対の南口。

ジオパル

階段を下りて1階のジオパルに入ります。

ジオパル

すると、広いホールのなかに、展示パネルや鉄道模型やらがあるんですが、お目当てはこの観光案内所。

ひろっこ

狙いはこの、石ころ探索キット「ひろっこ」と、「ひろっこ」購入で無料で借りられるスコップとくまでのセット「はまっこ」です!

いやいや、我々ドシロウトがいきなりヒスイ海岸に行ったところで、どれがヒスイかわかるわけないじゃないですかー。 そんなにょろんと同じくヒスイシロウトの方にこのキットはおススメです。

ひろっこ

だってほら、こんなふうに、拾った石をしまっておくケースの中に、ヒスイを探すコツを記載した“ひみつブック”ヒスイ海岸で拾える石の見本の紙

ひろっこ

それに磁石、カードルーペ、ライトなどヒスイ探しに必要なアイテムが入ってるんです。 これはなんともヒスイドシロウトに心強い!!!

いやべつに、ヒスイ拾い体験がしたいだけで拾えなくてもそれはそれで充分楽しいんですけど、それはそれとして、ヒスイ体験を楽しむためにも、指針は必要!

はまっこ

などと言いながら、もちろん、「ひろっこ」購入で無料で借りられるスコップとくまでのセット「はまっこ」も借りました。 ヒスイ海岸でビーチコーミングしたあとコインロッカーの荷物をとりに糸魚川駅に戻ってくるし、という方にはお勧めです。

いやこんなバケツ一杯石拾わないし…とは思いつつ、 こんなバケツ持ってヒスイ拾いなんて楽しいに決まってるじゃないですか!  

糸魚川駅からヒスイ海岸までの道順

糸魚川駅からヒスイ海岸へは、南口から歩いて30分くらいでつきます。 道順はこんな感じです。

といいつつ、

タクシー乗り場

帰りはヒスイ海岸から海岸線を覗きながら駅まで歩いて帰ってきたんですが、行きは体力温存でタクシーを使いました。 レシートがみあたらないのでうろ覚えですが、たしか10分弱、1200円くらいだったかと思います。

ヒスイ海岸

タクシーに乗って「ヒスイ海岸まで」と言ったら、このむっちゃランドマーク感のある看板の傍でおろしてもらえました。  

ヒスイ海岸(糸魚川海岸)の様子

浜の様子

ヒスイ海岸とかかれた大きな看板から浜へと降りると、右に広い浜。

浜の様子

左にも小さな入り江が見えました。 とりあえず、小さい方の入り江からまずは攻略、ということで、小さい入り江へと向かいます。

拾った石

最初に拾った4つの石です。 で、なんて石?って聞かれても他のはわからないけど、茶色のレース模様の石だけはわかるぞ。 君は薬石(やくせき)!

ツートン

ツートンのかわいい石です。

拾った石たち

上から花崗岩、流紋岩、薬石……かなぁ?(本を見ながら)

この真ん中の、つぶつぶのある石。 「このツブツブは電気石っていうんだよ」って拾いながら教わったとたん、「ウォーター!」ってかんじに、たくさんある名前のわからない石の中から抜け出て、この石の区別がつくようになりました。

電気石ってなにかな?って思って調べたらトルマリンのことだそうです。 へーへーへー!

ツブツブの石

きみは…ヒン岩?(本を見ながら)

浜の様子

ちいさな入り江を地面近くからみるとこんなかんじ。

浜のアップ

さらにアップです。 こんなふうに、いろんな色の石がゴロゴロ。

浜の様子

小さい入り江に見えましたが、テトラポットで遮られているだけで、そのむこうにもずっと浜辺がつづいている雰囲気です。

波打ちぎわ

波打ちぎわの石たちです。

石英脈

これは…白い筋のところは石英かな?

電気石

あっ、電気石!

マーブル

クリーミーマーブルな石です。

???

卵型の石かわいいな。

チャート

たぶんこのへんはチャート。

しましま石

縞縞の石をヒスイ海岸看板を背景にパシャリ。

水玉石

気になる石です。

陶片

あっ、陶片!

気になる石

これも気になる涙型の石です。

休憩

休憩とともに、ひろった石の入ったバケツをパシャリ。

拾った石

バケツの中身はこんな感じ。 ヒスイ拾いに来たんじゃなかったのか?って感じですが、ドシロウトがヒスイ海岸でヒスイを拾うのはめっちゃ難しいと聞きました!

浜の様子

石拾いキットに入ってた秘密ブックに 「全部が緑の石はなかなかないのでしろっぽい石に少しだけ色がはいった石を探してね。」 みたいなことが書いてありますが、ドシロウトにはそれさえなかなか難しい!!

牡蠣殻

あっ、牡蠣殻! 石ばかりがゴロゴロしていて貝殻の類がほとんどないのですが、とりあえず牡蠣殻落ちていました!

薬石

ヒスイはさっぱり見分けがつかないけど、薬石ならわかる!!!! とこの辺からひたすら薬石をあつめはじめるにょろん。

なぜなら、同行のそのようなアレに、 「この茶色いレース模様の石が薬石」 と薬石の見分け方を教わりながら、 「持って帰ってお風呂に入れようと思うから、かわいい薬石をみつけたら積極的に拾っておいてくれ」 と頼まれたから。

薬石はラジウム鉱石の一種で、お風呂に入れると温浴効果があるのだそう。 そんなこと言われたら拾うしかないっしょ!!!

ぎょくすい

あっ、ぎょくすい!

ぎょくすい

これもぎょくすい!とあいだにぎょくすいをはさみながら、

薬石

薬石をひろって、

薬石

薬石を拾って、

数字の「1」にしかみえない石を拾って、

広いほうへ

ここでようやくちいさな入り江を周り終わってひろい浜の方へ。

浜の様子

広い!そしてこっちには砂浜もある。

浜の様子

波打ちぎわは小石、陸側は砂とぱっきり別れています。

拾った石

不思議な石と、これは……これも電気石…なのかな? おもむき深い!

浜のアップ

広い方の入り江の、浜辺アップです。

浜の様子

すわってみた景色は、こんな感じ。

気になる石

気になる穴と縦じまの傷です。

電気石

君は…ヒスイっていうより電気石だね、うん。

???

旅先で拾うには大きすぎるけど、文鎮によさげな丸みです。

薬石

ちいさな入り江に引き続き、こっちの広い浜でもホクホクと拾うのは薬石。

選別タイム

歩き疲れたところで選別タイム。 全体がこれで、

薬石

薬石はこれです。

セブン

飲み物…アイス食べたい…といいながらセブンを目指したので、おまけでヒスイ海岸最寄りのセブンの場所を。 この看板のあるここからすでに見えてます。

コンビニ

普通サイズのお店なので、糸魚川駅のセブンイレブンより品ぞろえはたしか。 しかし、道を渡るときにはご注意を。 見渡す限り、地上に横断歩道は無し! どうやって交通量の多いこの直線道路を横断すれば?!としばらく右往左往しましたが、

トンネル入り口

この道路わきにあるオレンジの屋根の小さな小屋が、道路を横断する地下トンネルの入り口になっています。  

「ヒスイ海岸」で拾った石で思い出の『私が拾った石図鑑』作り!

そして今日、ヒスイ海岸でひろった石で思い出の「私が拾った石図鑑」作りました。

図鑑

これです。(※図鑑およびブログ記載の貝や石の名前は、素人が図鑑と現物を見比べながら推測した不確かな情報のため、間違えている場合がかなりあります。鵜呑みにしないで頂けたら!)

いつもならお絵かきソフトに写真を取り込んで石の名前を後から書き込んでいるのですが、今回はイレギュラーで。

というのも、石拾いキット「ひろっこ」についていた紙やこのあと行ったフォッサマグナミュージアムで買ってきた「糸魚川ユネスコジオパークで拾える石のことがわかる本」をみながら今回のこの図鑑のメモをとっていたのですが、石シロウトすぎて、メモの付箋紙を外したら図鑑を作るより先に一瞬で石の名前がわからなくなる自信しかなく…!

というか、本を見ながら自分にできる範囲で区別をつけるよう名前を付けてみたのですが、それでも間違っている予感しかなく…!

合ってるかどうかに価値があるんじゃない! 本を見ながら名前を調べて拾った石の図鑑を自分で作ろうとしたところに価値があるんだ…! そんなかんじでひとつよろしくお願いします。

そんなこんなで言い訳はともかく、特筆すべきは、

薬石

やはりこの薬石。 拾ってる様子のところでもちらっと触れましたが、あらためてここにまとめると、 薬石(姫川薬石)とは、新潟県の姫川渓谷周辺で産出する石英斑岩の一種。 表面のレース模様は酸化した鉄分。 ラジウム鉱石としてお風呂に入れると、温浴効果があると言われているのだそう。

にょろんはこれから石を何度かよくよく洗って乾かしたらお風呂に入れてみようと思っています。 たのしみ!!!

…ふーん、それで? 薬石はともかく、ヒスイ海岸に行ってヒスイはどうしたの? まさかほんとにひとつも拾ってこなかったの? と聞かれたら、答えはイグザクトリー!

せっかくヒスイ海岸まで行ったのだから、合ってても間違っててもいいから、ヒスイっぽい石が落ちてたら拾って来ようと思っていた…… のですが、結果はというと、ヒスイどころかヒスイっぽいキツネ石を拾うのも難しかった!!!

というわけで、キットに入っていた秘密ブックにはヒスイの鑑定方法がいろいろ乗っていたのですが、今回のヒスイ海岸にはそれを試す機会もなし! といいつつ、のちの境海岸、雨晴海岸ではいくつか拾ってきて判別方法も試したりしたので、それについてはその時触れたいと思っています。  

まとめ

というわけで今回は、ヒスイより薬石!新潟県ヒスイ海岸(糸魚川海岸)でビーチコーミングをお送りしました。

ひとことでまとめると、 ヒスイ海岸でヒスイを拾うのは想像以上に難しい! でもヒスイにこだわらなければ、薬石をはじめとするいろんな石がおちていて楽しい! なにより、糸魚川市はレジャーのひとつとして石拾いを推奨しているため、石拾いに対するケアが手厚い!!!

糸魚川駅の観光案内所では石拾いキットが購入できるほか、バケツやスコップのレンタルもしている! さらには、駅やホテルのみならず、街のあちこちに石の見本が飾ってある! 例として挙げると、

薬石

駅から海に向かう大通りの歩道沿いには、こんな感じでてんてんと石とそのうんちくが飾られているので、石好きなら街にいるだけであっというまに時間が過ぎてしまう!

というわけで、石好きの方にはおすすめです。 ヒスイが拾えなくても楽しめること間違いなしです!

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