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No No Girlsのチカがちゃんみなを超えていた件について

No No Girlsの最終オーディション、素晴らしかったですね!
何人か言及したい人はいるのだけれど、なんといっても欠かせないのはチカ。

チカはある意味でちゃんみなを超えた、と思った。
ある意味、というのは、やはりチカにはストーリーがある。
No No Girlsというストーリーが、あのステージを特別なものにしたと思う。

ちゃんみなは何だかんだいって、元からの強者だ。
もちろん弱い部分をたくさん克服してきたのだろうし、心ない言葉に傷ついてもきたのだろう。
それでも、見た目や華といった芸能界における最大のハンデを凌駕して、若くして世間に注目される実力の持ち主だ。
その実力には、強く逞しい内面も含まれる。

でもチカは、正直最初に見た時は、この人のパフォーマンスを待つ人の絵が浮かばないな、と思った。
パフォーマンスの実力は確かに素晴らしいけれども、本人が語っていたように、人の足を止めるような何かはそこにはなかった。
No No Girlsという企画がなければ、そのうち音楽の道を諦めて、普通に就職をしたりしてしまいそうな、そんな雰囲気が漂っていた。

だからこそ、あのステージでのパフォーマンスは、ちゃんみな以上に多くの人に勇気を与えうるな、と思った。
ステージ上でのチカは、見た目やその他の何かを凌駕する素晴らしい魅力を放っていた。
そんなものなくてもこんなに美しくなれる、ってことをちゃんと体現していた。
ちゃんみなが求めていたとおりに、それでいてそれ以上のものを、チカは見せてくれた。

あとシンプルにチカは頭が良いのだな、と思った。
1言われたことを10にして返す力があるし、何より場面想定の力が素晴らしい。
ステージ上で何をどう見せて、観客に何を思わせるのか。
それを計算しつくした上で、準備をしてきたのだろうということを感じた。
そして、MCの能力も高い…!
力強いパフォーマンスと可愛らしい人柄のギャップは、これからも多くの人を魅了するだろうなと思った。

余談だけど、ちゃんみなはチカが可愛くて仕方がないんじゃないかと思う笑
だってチカってなんだか、ちゃんみなの中の大きな要素を引き継いだ分身みたいだから。
それを育てていくのは、我が子を育てるように楽しくて仕方がないだろうな。


次にナオコ。

ナオコは、不思議な人だなと思う。
パフォーマンスを見ているだけで、その人柄の良さが伝わってくる。ずっと見ていたくなる。
実力の暴力でもあるし、総合的な魅力の暴力でもあると思う。
見た目や華や言葉の上手さなどは何もないのに、プロとして絵になっているし、見ている人をちゃんと幸せな気持ちにしている。

正直、ナオコはNo No Girlsに出会わなくても絶対に歌とダンスを仕事にしていたと思う。
すぐに芽は出なくても、何らかの形で多くの人の尊敬と信頼を勝ち得ていただろうことは容易に想像がつく。
そういう意味ではナオコはちゃんみなと同じように強者の部類の人間だ。
チカやジスやコハルのように、No No Grilsで育てられることで良さが引き立つようなタイプではない。

でも、ナオコはソロよりはグループでの活動の方がしっくりとくるし、それがちゃんみなの率いるグループだというのはめでたいことだと思う。
ちゃんみなに集まり、ちゃんみなが指導された人たちを、ナオコが先導していくなんて、一体どんな優しいグループになるのだろう。
そんな期待感を抱かせてくれる。


最後に、これは多くの人が思っていたことだろうけど、ユリも素晴らしかった。

ユリについては、この人は根っからのアーティストなんだろうなと思う。
ちゃんみなが元から見出していたカリスマ性というのも、そこに起因している気がする。
アンニュイな見た目の魅力もそうだし、放つ言葉、立居振る舞い、それら全てがこの人はどんな人なのだろう?と見ている人に思わせる。

それでも、これまでは「どんな人なのだろう?」で終わっていた。
自分を伝えるということができていない、ということをちゃんみなはちゃんと見抜いて、
掬い上げるようにユリの心の扉を開いて、ユリというアーティストを開花させた。

ステージ上でのユリは、まず第一に可愛らしかった。
これは意識的にやっていたことだと思うのだけど、表情やステップの動きなどで、子供らしい可愛さが表現されていた。
これは今までのユリにはない表現で、それをするまでに自分を開放する必要があったのだろうと想像した。

そして自分の中には悲しみや弱さがあるんだよ、ということが、ユリの感情が明らかに伝わってくるパフォーマンスだった。
この人はどういう人なんだろう?というところから、自分はこんな人なんです、みんなと一緒なんだよ、といって観客と共鳴する、まさにアーティストをやっている姿がそこにあった。

あと、衣装含めステージ上での視覚的な演出が素晴らしかった。
細部まで、行き届いている。
自分を客観視して、魅せている。
アーティストとはかくあるべし、というのをユリからは感じた。


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