恋より青く 読切版について

#恋より青く の読切版についてまとめました。
#他校の子 や、連載版との違いについてもまとめています。


はじめに

恋より青く/読切版 は、2022年9月9日にCOMIC OGYAAA!!で公開されました。
深海先生が描いていた個人誌  #他校の子 の表紙2人が登場する漫画です。
現在も公開中です。


#他校の子 との違い

他校の子は複数の女の子が出てくるオムニバス作品となっており、この時点では二人の名前が出ておらず、合計5ページしか登場していません。
他校の子では、高峯の口元にほくろがなかったり、高峯が腕時計をしていたり、二人の制服の色が違ったりしています。
(連載版では夏服は水色だが、他校の子では白色になっている)


連載版 との違い

①連載版とタイトルロゴが違う

連載版では横文字ですが、読切版では縦文字です。
フォントも違います。
連載版では文字が1色ですが、読切版では2色です。


②前作『春とみどり』の制服の生徒が登場している

冒頭で高峯がすれ違う女学生3人が、 #春とみどり の雪平みどり&橘つぐみが通っていた学校の制服を着ています。
(リボンが若干違う気がしますが‥‥)
連載版ではこの女学生も制服も登場しません。
春とみどりと同じく、仙台市が舞台なので、それが関係していると思われます。


③高峯の通う学校名が少し違う

連載版では一宮ですが、読切版では一ノ宮になっています。


④咲倉が片側にしかヘアピンを付けていない

連載版では、咲倉の左耳の上花の形のヘアピン、右耳の上にシンプルなピンを2本付けていますが、
読切版では、左耳の上花の形のヘアピンしか付けていません。
このヘアピンについての記事も書いています。


⑤電車の座席について明記されている

後ろから三番目の車両、進行方向左側、ドアのすぐ近くと明記されています。連載版では明記されていません。

ところで、JR仙石線は4両編成なので、後ろから3番目の車両という表現は個人的に違和感があります。
前から2番目と言った方が適切な気がします。
こういう野暮なツッコミを避けるためにも、車両を明記しないのがベストなんだなと思いました。


⑥展開の差異

読切版は連載版の第1話&第2話と内容がほぼ同じですが、
連載版では本を取り違えた後、高峯は下車、咲倉は電車に残るが、読切版では咲倉が電車を降りてその場で交換している。そのため、翌日に再会するくだりがない。
・体勢を崩すのが連載版では高峯、読切版では咲倉。
「すごく好きって思えるような、何かを…」のシーンが、連載版では口に出していないが、読切版では高峯が咲倉に言うシーンになっている。
読切版壁ドン(?)する高峯赤面する高峯腰を抜かす咲倉は、連載版にはない。

さいごに

読切版は連載版初期の内容を1話に纏めた内容ですが、絵柄の違いや展開の差異など、今見ても色々な発見があり、面白かったです。
また、読切版最後のページの『ふたりは友達。今は まだ』というフレーズは、単行本1巻の帯にも使われています。
本編未読の人や、本編を読んでいる人にも、ぜひ読んでほしい作品だと思いました。

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