恋より青く 咲倉詩織のヘアピンについて
#恋より青く のメインキャラ、咲倉詩織のヘアピンについてまとめました。
なぜ高峯司は咲倉詩織のヘアピンに気付かなかったのか
唐突ですが、 #恋より青く の咲倉詩織はどんなヘアピンを付けているかご存知でしょうか。
言うまでもなく、花の形のヘアピンを付けています。
第1話の初登場時からずっと付けており、非常に特徴的です。
ところが、2巻収録の第9話で、高峯司が咲倉に「ヘアピン、花の形だったんですね。気がつかなかった」と言うシーンがあります。
これは、今まで高峯は咲倉が花の形のヘアピンをしているという事を知らなかったと白状していることになります。ほぼ毎日会っているのに、かなり違和感のある台詞です。
というわけで、なぜ高峯は咲倉のヘアピンに今まで気付かなかったのか考察しました。
①高峯が基本的に咲倉の右側にいるから
なぜ今まで気付かなかったのかというと、理由は『高峯は基本的に咲倉の右隣りにいるから』です。
咲倉はロングシートの左端に座るため、咲倉の後に乗車する高峯は、必然的に咲倉の右隣に座ることになります。
その後、高峯は咲倉の右隣りを陣取る癖がついてしまったのか、他のエピソードでも咲倉の右側にいます。
ちなみに、第9話時点で、高峯が咲倉の左側にいたのは、下記の2回だけです。
・第4話 咲倉が授業中に白昼夢を見るシーン
・第5話 丸善の文庫本コーナーにいるシーン
前者は、そもそも高峯ではないので、ノーカウントです。
後者は、高峯が廣瀬を見送った後で、高峯は上の空です。第5話ラスト~第6話冒頭でも、高峯は咲倉の方向を見ていません。
要は、高峯は咲倉の左側を眺めることが一度もなかったことになります。
②電車の乗降時に咲倉の顔の左側面を見ていないから
電車に乗る時や、別れる時、多少は咲倉の左側を見ると思います。
それでも気付かなかったのは、咲倉が進行方向左側のロングシート左端に座り、高峯が車両後方から乗車し、車両前方に歩いて咲倉を探しているからです。
別の記事で触れたのですが、高峯は中野栄で乗車し、仙台方面に向う電車に乗ります。
中野栄駅の構内図を見てみましょう。
仙台方面に向かうので、乗車口は2番ホームになります。
中野栄は階段を降りてすぐに車両の先頭があるため、車両前方は混雑が予想されます。そのためか、車両後方から乗車し、先頭に向って歩いて、咲倉と合流する方法を取っています。
唯一、咲倉の左手側(車両前方)から乗車したのは、第1話の、お互いの名前も知らなかった時だけです。
また、降車時は、咲倉は高峯の方を見ているので、高峯には咲倉の左側があまり見えません。
このことから、電車の乗降時、高峯は咲倉の左側面を見ることがないという事が分かります。
③『花の形の』ヘアピンを付けていることを意識していなかったから
特徴は、あればあるほど、それ単体の印象が薄くなります。
高峯は、『咲倉がヘアピンを付けている』ことは印象に残っていても、『花の形のヘアピンを付けている』ことは印象に残らなかったのかもしれません。
どういうことかというと、咲倉は右側にシンプルなヘアピンを2つ付けていたので、ヘアピンを付けていることは印象に残っていても、花の形のヘアピンを付けていることは覚えていなかった可能性があります。
ちなみに、読切版ではシンプルなヘアピン2個がありません。
連載版で、ヘアピン2個が追加されなければ、高峯が咲倉のヘアピンに言及するエピソードはなかったかもしれません。
まとめ
第9話で、高峯が咲倉のヘアピンの形に言及した際、「今さらかよ」と思ったんですが、読み返してみると、花の形のヘアピンをしていることに気付かなかった理由が描写されており、とても驚きました。
他にも、私が気付いていないだけで、実は巧妙に伏線が張られているのかも知れないと思うと、これからの展開もワクワクします。