県と「高校と不登校」について意見交換会(2024.1.11)
2024年1月11日、「高校と不登校」について茨城県の以下の担当部署の方と、NW有志とで意見交換をしました。
【参加者】
・ 県からの参加:
教育庁 義務教育課 生徒支援・いじめ対策推進室 大島さま
高校教育課 生徒支援・いじめ対策推進室 田口さま
特別支援教育課 菊池さま
総務課 私学振興室 坪井さま
・ ネットワークからの参加:
佐藤(志学塾)、武田(にじいろカフェ)、田中(茨城サドベリースクール)、穂積(つくば子どもと教育相談センター)、森(居場所サポートクラブ ロベ)、石田(NW/みちくさ〜竹園学園 教室や学校に行きづらい子ども の親の会)
【議題】
1) 進級、単位認定
2) 合理的配慮
3) 入試、転入、コース転向
4) 通信制高校
5) 県立進学校、私立特進、中高一貫校
6) 私立高校
【議事録】
以下のPDFにてご覧いただけます。
【NW参加者 感想】
県の皆さんの協力的な姿勢は十分感じられました。また、担当の方たちも元教員として現場の様子は分かっておられることも理解しました。
ただ、話題はどうしても高校の指導の内容に関わることが多く、それに対して「指導の部署の担当がいない」と言われ、回答に具体性が欠けるような部分があったことは残念です。学校ごとの指導や対応の違いについても明確な回答が無かったように思いました。指導についての専門部署は高校も指導主事なのでしょうか。指導内容への疑問についてお答えいただける方に出席して頂きたい、と思いました。
とは言っても学校現場の大変さはよく分かっているつもりなので、批判するのでなく共に考えていけるような雰囲気で、交流を続けていけるといいと思っています。
穂積(つくば子どもと教育相談センター)
保護者、学校、教育行政、それぞれの立場で考えや思いに違いがあることは当然。しかし、それらが対立構造にあると、教育の権利主体である子どもに悪影響がある。違いはあれ、「子どもの幸せのために」という共通の土台で対話を重ね、現状の最適な在り方を見出していきたい。その一歩として、今回の意見交換会は貴重な場であった。できれば、学校関係者も参加し、連携協議会のようなものを開けるといいと思う。
全体的な印象としては、保護者や本人の思いをないがしろにしてしまうような構造が学校にあるのではないかと感じた。特に、担当教員の向き合い方によって、保護者と学校の信頼関係が崩れているケースが多いように思ったので、教員研修等を通して改善していければと思う。
教員サイドとして、保護者と丁寧に向き合えない背景があるとすれば、それは何なのか。もしそれが多忙による心理的余裕の欠如であるならば、再度教員の仕事にとって優先すべきなのは何か確認する必要があるように思う。教員の仕事の核は、「子どもの尊厳の確保」であり、それを見失うような現場の実態を改善していくことこそが「働き方改革」だと思う。
田中(一般社団法人茨城サドベリースクール)
義務教育課、高校教育課、特別支援課、私学振興室の皆さま、ご多用の中意見交換の時間を持ってくださり、ありがとうございました。
これからも、県や県内市町村の方々と丁寧に対話を続けていきたいと思います。
不登校・多様な学びネットワーク茨城
(文責:代表世話人 石田)