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NEC IXシリーズ フレッツ網内でのIPv6拠点間VPN(ダイナミックVPN)構築 手順を徹底解説

・NEC IXシリーズを使ってフレッツ網内で拠点間VPN環境を構築したい

・フレッツ閉域網内の折り返しVPNを構築したい

・センタだけインターネット抜けさせて、拠点はVPN経由でインターネット接続するネットワークを構築したい

本記事はこんな疑問に答える記事です。

フレッツ・v6オプションを利用することで、フレッツ網内でIPv6の折り返し通信が可能になります。

以下ネットワーク構成イメージです。👇

フレッツ光回線には、「フレッツ・v6オプション」という契約があり、最近契約した方であれば、回線開通時にデフォルトで有効になっています。

※10年以上前に契約した場合、無効になっていることがあります。

フレッツ・v6オプションの契約状況の確認については、以下の記事を参考にしてください。👇

IPv6の折り返し通信をする拠点毎にフレッツv6・オプションが有効になっている必要があるので注意が必要です。

※よくある失敗例が、拠点Aと拠点Bでフレッツ網内IPv6拠点間VPNを繋ごうとした時、拠点Bだけフレッツ・v6オプションが無効になっていて、繋がらないというパターンがあります。

全ての拠点でフレッツ・v6オプションが有効になっている必要があると覚えておきましょう。

この記事では、NEC IXシリーズ フレッツ網内でのIPv6拠点間VPN(ダイナミックVPN)構築手順を徹底解説します。

また、今回はセンタ側のIXで、インターネット接続設定も行い、対向拠点からはVPN経由でインターネットへアクセスできるようにしてみます。

実際の検証環境のネットワーク構成イメージは以下になります。

左側がセンタ側で、PPPoEでインターネット接続します。
右側が拠点側で、直接インターネットへの接続設定は行いません。
※インターネットへ接続するときはセンタ側とのVPNを経由します。

NEC IXシリーズは、フレッツ網内でIPv6のダイナミックDNSサービスが利用できるのが非常に便利です。

YAMAHA等含むルータは、インターネット接続(IPv4/IPv6)しなければダイナミックDNSを利用できません。

一方、NEC IXシリーズはフレッツ網内(インターネット抜けなし)でもダイナミックDNSが利用できるため、閉域網内でIPv6拠点間VPNが組めるのがメリットです。

このことから、フレッツ網でのIPv6拠点間VPNを構築する点においては、YAMAHAルータよりもNEC IXシリーズが優位であると言えます。

NEC IXシリーズでフレッツ網内IPv6拠点間VPNを構築するために、重要なのが「NetMeister(無料)」への装置登録作業です。

少し手順が難しいので、噛み砕いて図付きで手順を説明します。

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