海外の大学教員の給料を知りたいときに参照するサイト
経済学の人からたまに仄聞するのは、英語圏のPhD取得者は民間就職の道がいろいろあって(中央銀行とか会計事務所とか金融機関とか)、そっちへ人をとられないために給与水準が高くなっている、という話。これ自体どこまでほんとなのかわからないが、まあ大学の教員だって仕事なわけだしそこには需給のバランスが存在して当然だ。
経済学に限らずだいたいどこの大学のassistant professorだったらいくらもらってる、というのがある程度わかるサイトがある。glassdoor.comという。これは本来の趣旨としては民間企業勤めで転職を考えてる人が情報収集に使うものなのだろうけど、大学も検索すると結構あがってくる。ソースはその会社なり大学なりに勤めている人の匿名での申告なので、100%の信憑性はない。でも別のソースとクロスチェックできるものを見た限りでは、そんなに大きく外れていたものはない。教員はちゃんとランク別に載っている(情報があるかぎりにおいて)し、ポスドクとかRAとかの給料も載っている。あとは働いてみた感想とかも書いてあって、それなりに参考になる(ここの額は税引き前なので、手取り額を知るにはそれぞれの国の所得税率を調べる必要がある)。
よりオーソリティのある情報が知りたかったら、もちろん求人情報のなかにはちゃんと給与額を明記してるところも多いから、それを見ることもできる。でも知りたい大学がちょうどよく求人を出してるとは限らないので、そういうときは前述のサイトがとりあえずは役に立つかもしれない。海外の大学と研究者の獲得競争をする場合はとくに。
日本の大学ってこういうのあるんだろうか。なんか昔検索した時はえらく古いデータしか見つからなかった記憶が。