終のステラ 考察用メモ
自分が適当に考察する用のメモ、バレ有り散文、随時更新
Ae型アンドロイドは後期に出たものの方が生まれながらにして情緒が発達している
ガブリエルなどのウィレムの下に居るAe型アンドロイドに個体名は存在しなかったがフィリアは目覚めてすぐにジュードに個体名を求めた。
デリラの父も作中で語られる人格を考えたら自主的に個体名を与えるとは考えにくく、生まれたタイミングで個体名を求めたと考えるのが自然である。
極めつけは最後に登場したプロフィの存在で、生まれて間も無い状態で自死を選択しようとした。
作中でロボット原則と言う言葉を(AIが人を殺す世界で)わざわざ出したのはAe型アンドロイドが基本的にロボット三原則を守る存在であることを示唆しているのではないかと思える。
その上で原則を破りうるだけのエゴを持つまで成長した存在を人間として扱う、と言うのが個人的な考察。
その場合プロフィは生まれてすぐにロボット三原則を破ろうとしたわけで、プロフィの情緒は生まれながらにほぼ完成していると考えられる。
なのでAe型アンドロイドは後期ロットの方が製造段階で情緒が発達しているのではないかな、という考察。
ウィレムはAe型アンドロイドは愛されるような性質を残していったように語ってた気がするけど(うろ覚え)そういう特質を残そうとしたというよりは人らしい情緒を発達させる過程でロボット三原則に則った高度な倫理観と赤子のような無垢さを併せ持つ愛されやすい個体が生まれたと考えた方が自然そうだなーって感じ。
プロフィってあまり愛される特質を強く持つ個体って感じではないし。
ロボット原則
なぜか三原則と言わずにロボット原則とのみ記入。
これに関しては三原則と書いたらその三つを説明しないといけなくなり、それによる不都合が存在するからじゃないかと思った。
ロボット三原則は
第1条:ロボットは人間に危害を与えてはならない。 また、その危険を看過することによって人間に危害を及ぼしてはならない。
第2条:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
第3条:ロボットは前掲第1条及び第2条に反する恐れがない限り、自己を守らなければならない。
というもの(wiki調べ)
これを描写してしまうことの不都合の一つは前述のプロフィ、たぶんこれはロボット三原則を理解している人に対する匂わせてあって、感動自体には水を差しかねない要素だからあまり大っぴらに描写したくはないって言うのがあったんじゃないかな。
もう一つはガブリエル、ガブリエルの行動は第2条を優先して第3条を破ったというものであり、厳密にはロボット三原則に則った行動なのだけど、これを説明するには無駄に文章が膨れ上がるし、説明しなければ誤解が生まれかねない。
そうなっては面倒なのでいっそのことロボット三原則の説明そのものを飛ばすためにロボット原則とのみ書いて第1条のみを語ったんじゃないかなという考え。
ウィレムの語ったAIの行動は正しいか否か
AIの行動が既に人類に読み切れるものでは無くなっているというのは作中で説明されていて、ウィレムの言が正しいものであるとは限らない状況になっている。
ウィレムの語ったAIの行動って正直矛盾があるように感じていて、少し疑っている。
あれって人類を生き延びさせて復興させたいと考えて行動しているウィレムの願望が多分に混じっている気がしてならないんですよね。
推測の端緒は多分これAe型アンドロイドの救済が行き渡る前に人類滅びそうだなと思ったこと。
AIは人類に理解出来ない行動過程をとったとしても目的自体は人類のためなのだからAIが取った策が人類視点でも失敗が目に見えてるものであるものなのかな?という考え。
Ae型アンドロイドは機械の視点では見えなくなってしまった人類を救済するためではなく、そのまんま人類の代替物と考えた方が納得いくなという考察。
その上で人類救済もサブプランとしてありかもねウィレム案も乗るよ派とAe型アンドロイド守るためにAe型アンドロイド利用しようとしてるウィレムは妨害するよ派がいるんじゃないかなぁって。
とはいえ、ストーリー全部をちゃんと覚えているわけではないのでここに関しては二周目をそこいら辺意識して改めて読んでみようかなと思っている。
デリラ
デリラの認知が間違っている可能性が示唆されており、ウィレムはデリラ達の旅の全てを見たわけではないので実際デリラとその父の旅で何が起きたのかというのは未知数。
ただ、デリラに名前が付けられていること、デリラの義足をデリラの父が用意していること、デリラが銃撃戦が可能な程度の戦闘訓練を受けていること辺りからウィレムの言が全て正しいわけではないのは確定だと思う(思い出エピソードのねつ造とかはある程度出来たとしても物質として存在する義足や教導された技術はねつ造しえない)。
そうなるとたぶんデリラの自我もある程度は育っていたはずなので、頭部の損壊のせいで自己が希薄になったか、もしくはウィレムに売られることを知ったショックで塞ぎこんだかかなって思っている。
あとウィレムのもとを出たあとで流れ者と遭遇したって言うのは事実だと思うけど、そこでデリラの父親が殺されてデリラが攫われたわけではないと思われる。
理由の一つはデリラと父親のスチルで、父親の白骨死体には装備がついている。流れ者が殺したのならば貴重なそれらの資源を奪わない理由は無いわけで、デリラの父親の死体の状況はおかしい。
もう一つはウィレムが消息不明と言ったこと、監視していたのに流れ者に囲まれているの確認して監視やめました、消息不明ですなんてありえないし、殺されているのを確認しているのに殺されたって言わないのもウィレムの性格的に無さそう。
南部に巨大機械が居るというデリラの証言から考えて、たぶんそこで一旦シンギュラリティマシンと遭遇して、それでウィレムは監視できなくなって消息不明と言ったんじゃないかな。
なので流れ者との遭遇とデリラの父親の死、デリラが流れ者に囚われるのはそこで起きた出来事ではなく、それぞれ独立してそうだよなと思う。
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