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北米東岸港湾の労使交渉
北米東岸港湾の労使交渉に関する重要なポイントを以下のようにまとめました
【暫定合意の概要】
2024年1月8日に、使用者団体(USMX)と労働組合(ILA)が6年間の新労働協約について暫定合意に達しました。これにより、1月16日以降に懸念されていた大規模ストライキは回避されることになりました。
【経緯】
2023年9月30日:当初の労働協約期限
2023年10月1日:ILAがストライキ開始
2023年10月3日:6年間で約61.5%の賃上げで暫定合意し、ストライキ解除
その後、賃金以外の課題について継続協議
【主な争点】
港湾ターミナルの自動化について:
ILA側:自動化に完全反対
USMX側:コンテナ需要対応のため自動化を含む近代化が必要と主張
【新協約のポイント】
共同声明によると:
現在のILAの雇用保護
新規雇用創出につながる技術導入の枠組み確立
港湾の近代化による安全性・効率性の向上
サプライチェーンの強化
【現状】
詳細な合意内容(自動化に関する扱いを含む)は未公表
新協約の批准時期は未定
批准までは現行協約に基づいて業務継続
この暫定合意はコンテナ物流業界からも歓迎されており、米国東岸・メキシコ湾岸の港湾物流の安定化に貢献すると期待されています。