スペース不足と通航リスクが招くLCL貨物の値上げ理由
NVOCC・海上混載各社の欧州向けLCL(混載)貨物に係る諸チャージが上昇しています。年初に導入された欧州向けエマージェンシー・ピークシーズン・サーチャージ(EPSS)は、レベニュートン(R/T)あたり30ドル増の最大110ドルに改定され、6月中旬から適用されます。
日本発欧州向けの直航輸出LCLのEPSSは、紅海の通航リスクにより喜望峰ルートに切り替えたことから、年初にR/Tあたり最大80ドルで導入されました。これにより、リードタイムが増加し供給が制限され、アジア発欧州向けでスペースが逼迫。日本発でもスペース不足や運賃上昇の影響を受け、EPSSなどの諸チャージが値上げされました。
【内外トランスライン】
https://www.ntl-naigai.co.jp/topics/pdf/3a18411440ce2e08df4e65e78d47a54ac0f196a2.pdf
【トランスコンテナライン】
https://www.tcl.jp/export-surcharge/europe/
NVOCC各社は「ゴールデンウィーク明けからスペース確保が困難となり、仕入れ価格も上昇したため、サービス維持のために値上げせざるをえなかった」と説明しています。
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