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私たちが知らないハングルの秘密「ハングルは最も優れた文字?」

안녕하세요~😊
こんにちは!

現在、10月9日のハングルの日を記念して、ハングルについての記事を掲載中ですが、前回に続き、私たちが知らないハングルの秘密についてお話します‼

ハングルがどんな文字かや最速でハングルを覚える方法にについては前回の投稿で説明しているので、よろしければ前回の投稿も合わせてご拝読ください😊


前回は、ハングルの誕生から特徴までを今日お話しましたが、今日はちょっと違った方向でお話をさせて頂きます!
ハングルの知識や情報というよりは、少し個人的な意見メインになりますので、興味のある方は読んで頂ければと思います😊

何についてお話をするのかというと、タイトルにもあるように、「ハングルは最も優れた文字なのか?」ということです!

みなさんに質問です!
みなさんは、ひらがなや日本語に対して特別な感情やお考えをお持ちでしょうか?

また、韓国では、韓国人の方々はハングルに対してどのようなイメージや考えを持っているでしょうか?

韓国ではよくハングルについて「最も優れた文字」や「偉大なる文字」、「我が国の誇らしい偉大な文化遺産」等と言われ、韓国人の方々はハングルに対してすごく誇りを持っていらっしゃいます!

子ども向けのハングルの学習書の題名が「偉大な世宗ハングル」

確かにハングルはすごい文字です✨
前回もお話したように、ハングルは非常に科学的かつ考え抜かれた文字です。
原理に基づいて創られている上に、文字の組み合わせ次第で非常に多くの音を表記することができます!
同じ漢字語圏のひらがなと比べてみても、ひらがなだけでは文章が読みにくい部分がありますが、ハングルは漢字を使わなくてもひらがなほど読みにくいということもありません。  

国もハングル普及を積極的に推進し、韓国では1970年代に普通教育における漢字教育を廃止しています。
そのため、韓国では、現在の30~40代より若い方々は、漢字を読めない人がほとんどです。
確かにハングルは漢字がなくても読むのに問題はありませんが、私は個人的に漢字語圏では漢字教育は重要だ思っており、日常で使わなくても、最低限の漢字を知っておくことは必要だという考えです。  
ですので、私はこのひらがなの不完全さがむしろ日本語のメリットであると思っています。
また、漢字を知っていると、国語に対する理解も深まりますし、外国語学習の際も役に立ちます。

これは私の個人的な経験談なんですが、学生の時、私がまだハングルについてあまりよく知らなかった頃、韓国人の親しい友達に、韓国の若い層であまり漢字を知らない人が多いので、韓国語はハングルばかりで漢字を使用しないのも問題ではないかと私が問題提起した時、友達がこう言いました。

「日本語のひらがなは不完全な文字だから、漢字がなくてはならないけど、ハングルは優れた文字だから漢字がなくても問題ないんだ。だから無理に漢字を覚える必要はないよ。」と…

冗談交じりな感じで話していましたし、もともと私の方が先に問題提起したので、もしかしたら友達は漢字を知らないことをバカにされたと思いそう言ったのかもしれませんが、それまで私は文字に対して優れているとか優れていない等ということ自体を考えたことがなかったので、この友達の発言に衝撃を受けたことを今でもよく覚えています😅

ハングルの生みの親「世宗大王」


Naverで「ハングル 特徴」と韓国語で検索しても、まず「우수성(優秀性)」という言葉がたくさん目につき、多くのページでハングルがどれだけ優秀な文字かが語られています。
このように韓国では、「ハングルが他の文字より優れている」というハングル優越主義が全員ではありませんが少し根付いているように思えます。
(あくまでも個人的な感想で韓国人の方がみんあそうと言っているわけではないので誤解のないようにお願いします。 )

このようにハングルの偉大さが強調されている背景に、1997年に『訓民正音』がユネスコ世界記録遺産に指定されたことが要因のひとつとしてあると思います。

『訓民正音』

前回の投稿で申し上げたとおり、ハングルは朝鮮時代(1440年代)に世宗大王が漢字が読めなかった民衆のために創った文字です。
ですので、他の文字に比べると比較的新しく若い文字になるんですね。
そうなると古く昔からある他の文字と大きな違いが出てきます!
何だと思いますか?

それは、ハングルは「いつ創られ、どのように創られ、どう広まったか」が記録に残っているということです‼

これって、本当ににすごいことなんです!
ひらがなは一応平安時代の頃に始まったとされていますが、それもあくまでも一説ですし、アルファベットに関してはそのルーツをたどると紀元前まで遡らなくてはいけないので、普通、古い文字の場合、起源についての記録が残ってたり、いつ・どうやって始まったのかを正確に知ることができるということはほとんどありません😭
そんな中、ハングルは唯一、創られた年や過程、文字の原理まで知ることができる文字とされ、それを記録した『訓民正音解例本』が、1997年にユネスコ世界記録遺産に指定されています。

『訓民正音』

 ハングルの起源を記した『訓民正音解例本』

文字の起源の記録が残っていること、そしてそれを通してハングルの始まりを知ることができることは、本当にすごいことで、その記録である『訓民正音解例本』は重要な記録遺産として世界記録遺産に登録されることは至極当然のことだと思います。これは人類として守っていくべき記録だと思います。

しかし問題は、多くの方々が、『訓民正音(解例本)』と『ハングル』を混同して考えてしまっていて、「『訓民正音』が世界記録遺産に登録されたこと」を、「ハングルが世界文化遺産に登録されたこと」と同等に解釈してしまっていることです。

ユネスコは 『訓民正音』の記録的価値に対して評価し、世界記録遺産として認めたわけであって、ハングル自体を優れた文字と評価し文化遺産に登録したわけではないと思います。

そりゃそうですよね😅
言語や文字はそれぞれ、その民族にとって重要な文化であって、ユネスコがある特定の文字だけを価値がある遺産として認めてしまったら大問題になると思います。

でも実際「ハングルが文化遺産に登録された」というふうにおっしゃる韓国人の方々は結構多いんです。
Naverでハングルに関する記事等を見ていても、「ハングルが世界文化遺産に登録された」という表現はたくさん見つけられますし、「ハングルが世界文化遺産に登録されたことによりハングルの優秀性が世界に証明された」、「世界が認めたハングルの優秀性」というような見出しが多数見受けられます。 
私の知っている教授で、韓国文化研究分野では第一人者として有名な韓国人の教授がいらっしゃるんですが、その専門の著名な教授ですら、大手ニュースサイトに投稿された自身のハングルに関するコラムで、「ハングルが世界文化遺産に登録され、その理由はハングルの科学的な特徴にある」と語っていらっしゃいます。
このような混同により、「『訓民正音』の世界記録遺産登録」=「ハングルの世界文化遺産登録」→ 「世界がハングルの優秀性を認めた」→  「ハングルが最も優れた文字」という風に解釈してしまう方が多いのではないかというのが個人的な考えです。

『訓民正音』


確かにハングルは科学的かつ合理的ですばらしい文字です。
世宗大王が、民衆のために学びやすく使いやすい文字をと創っただけあって、外国人にもやさしい文字で、世界的にも普及されやすいと思います。  

しかし、言語や文字はそれぞれの民族にとって文化そのものであって、ある特定の文化が優れていると言えないのと同様に、文字も優劣はつけられないと思います。
ですので私は正直、「ハングルが優れた文字である」と言うことに対してすごく違和感を感じるんですが、私だけでしょうか⁉😅

でも一方で、自分の民族の文字に誇りを持つことはとても大切なことだと思います😊
自国の文化である文字を愛し、誇りを持たれている点は、すばらしいと思いますし、私達日本人が学ぶべき点ではないかと思います。
日本人は残念ながら自分達の言語や文字に対して無関心すぎな感じがします😅
うーん…
韓国と日本、足して2で割ったらちょうどいいのかもしれませんね😅    
みなさんはどう思われますか?
これはあくまでも私の個人的見解であって、人それぞれ考えは違うと思います!でも、その多様性を認め、いろいろな視点の考えを聞くのがおもしろいと思うので、コメントなどでみなさんのお考えをお聞かせいただければうれしいのです😊

ちなみに冒頭でも申し上げたとおり、10月9日はハングルの日(한글날)というハングルの記念日です。
世宗大王が1446年にハングルの解説書『訓民正音』を公布した日を記念して、10月9日はハングルの日として韓国では公休日となっています。
で、このハングルの日なんですが、もともと公休日だったのを、1990年に平日を増やす政策のため一度公休日から外れています。
その後、20年間の間、ハングルの日は公休日から外れ平日扱いでしたが、2012年にハングル協会が政府に要請し、2013年から再び法定公休日として認められました。

私はちょうどこのハングルの日が再び公休日に返り咲いた2013年に韓国で働いたんですが、このハングルの日の公休日カムバックのおかげでプチパニックが起こりました。😅
ハングルの日が再び公休日になるというこの法案ですが、2012年に国会を通過し、わずか翌年の2013年には施行されています😶
さすが「早く早く(빨리 빠리)文化」の韓国ですよね。
このスピード感は日本の国会や政治家も見習ってほしいです😅

でも、そうなるとやはり問題も起こるんですが、何かわかりますか?

そうなんです!
カレンダーの印刷が間に合わないんです‼😅ww
施行年度である2013年のカレンダーは既に印刷済み…😱

見事にカレンダーは平日表記のままで、誰も10月9日が今年から祝日だとは気づきません。
どこからか祝日という噂がはいってくるんですが、インターネットでカレンダーを見ても平日なので、韓国人もみんな「9日は休みなの?休みじゃないの?」と若干パニック状態でした😅ww
結局、やっぱりカレンダーなどの準備が間に合わなかっただけで、祝日だったっていうオチなんですが、なんでも빨리빨리(早く早く)の韓国‼
決定したら即実行で、あのスピードと実行力は日本にもあったらなとよく思いますが、さすがに今回はカレンダーの印刷に合わせるか、カレンダーを刷りなおしてほしかったです😅
まあ、これくらいは괜찮아요(大丈夫)で気にない‼ということなんでしょうか😅ww

また、この記事を読んでくださった方々は、韓国語に興味のある方々だと思いますが、もしかして韓国人との交流にご興味があったり、「韓国人の友達がほしい!」という方々はいらっしゃいますか?
もしいらっしゃったら、私が運営しているコミュニティの日韓交流会にぜひご参加いただければと思います!
言語の学習は一緒に頑張れる仲間がいたり、会話の機会が多いと、その分、上達のスピードが格段に上がります!
「一緒に切磋琢磨して成長できる韓国人や日本人の仲間がほしい!」という方のために機会や環境を提供するために、今回、日韓交流のコミュニティを作ることにしました😊
韓国人メンバーはみんな本当にいい方ばかりなので、興味のある方はぜひご参加ください‼
オンラインですので、どこからでもご参加いただけますし、韓国語レベル不問、完全無料なので、お気軽にご参加ください🤗

交流の詳しい内容は、下記のページをご覧ください。

それでは次回は、ハングルってそんなにみんなが言うほど偉大な文字なの?っていうところについてもう少し詳しくふかぼった記事をお届けしたいと思います‼
一般的に韓国ではハングルを偉大な文字とされているのですが、それについて外国人の視点から個人的な見解をお話ししたいと思います!
ぜひ次回の記事もお読みください😊

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!

감사합니다😊

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