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NVICブロガー座談会@京都ラボ【イベントレポート】

こんにちは。NVIC note編集チームです。

今回は、去る9月22日に京都ラボで開催したブロガー座談会の様子をレポートしたいと思います。

初秋の京都に投資ブロガーさん6名にお集まりいただき、車座でテーブルを囲んでまさに“座談”してきました。

投資に関する情報を個人向けに長く発信していらっしゃるという意味では大先輩にあたる皆様・・・プロ顔負けの鋭いご意見をいただきながら、奥野とのディスカッションも白熱し、あっという間の2時間半でした。

とりわけNVICが取り組んでいる「日本に長期投資を根付かせる」というミッションについて、重要な示唆をいくつもいただきました。
その点を中心に、簡単に内容をまとめてみたいと思います。

NVICの投資

まずは初めましての方々に弊社の投資を知っていただくため、奥野のプレゼンです。
 「売らなくていい会社しか買わない」
  (参考:売らなくていい会社しか買わない投資)
 「価値の上がるものへの投資」
    (参考:骨太ファンドマネージャーが語る長期投資の意義)
 「オーナーとしての株式投資」
    (参考:長期投資で、社会を良くする)
など、弊社の投資哲学を聞いていただきました。

若者に長期投資をどうアピールするか?

『いろんなファンドの集まりに参加しているが、参加者は年配の方ばかり。本来、最も時間を味方に付けることができる若者たちにどう「長期投資」をアピールするか。それが課題では?』

参加者のお一人からご指摘をいただきました。とても重要なポイントだと思います。

投資は、ともすればある程度資産を持っている、年配の方のものと思われています。
個人金融資産の大半が一定の年齢層以上の方に保有されているのは事実ですし、多くの金融機関が上客である彼らの方を主に向いて仕事をしていることは否めないでしょう。

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(出所:内閣府税調委員会資料)

NVICでは、(もちろん年配の方にも長期投資していただきたいのですが、)若者たちにまず「投資とは何か」を伝え、その先で「長期投資をする上で何が重要なのか」を考えてもらいたいと思っています。
大学や高校で授業を行っているのもその一環ですし、このnoteという媒体も若い方を意識して選択しました。

まだまだ徒手空拳を振り回しているにすぎませんが、今後は協業しているの知見も活用しながら、これまで投資に縁遠かった方々にも投資の魅力を伝え、長期資産形成のお手伝いができればと考えています。

とはいえ、実は今回小学生のお子さん帯同で参加していただいたブロガーさんがいらっしゃったのですが、私たちの話が難しすぎたのか、途中から退屈してしまった様子でした。
話の中身も、伝え方も、まだまだ試行錯誤中です。


個人が「オーナーシップ」を持つには?

参加者の中に、生まれたときにお祖父様からとある株を贈られ、そのお祖父様からの相続により本格的に株式投資を始めたという投資家さんがいらっしゃいました。

「株は売買(バイバイ)するものではなく、代々(ダイダイ)持つもの」

生れながらの「オーナー」とも言うべき彼の哲学には大いに感心したのですが、では、そういった家庭環境にない個人が後天的に「オーナーシップ」を持つにはどうしたらいいのでしょうか?

これも同じ参加者からのご意見ですが、株主総会に参加して「株主」として丁重に扱ってもらえるとき、最も「オーナーシップ」を感じる。また、投資先企業から自分あてに総会通知などが定期的に届けば、嫌でもそれらを見るし内容についても興味を持って勉強するだろう、と。

投資信託も同じだと思います。

私たちも、月次レポートや運用報告会などで受益者との接点を設け、誠実に投資活動について説明するとともに、投資先企業の施設見学などを通じて、『皆さんがこのファンドの、投資先企業の「オーナー」なんだ』というメッセージを繰り返しお伝えしていきたいと思います。

普通の個人が「投資」をするということ

「『投資』は、学歴や境遇に関係なく誰もが公平にできるもの。普通の人が、例えば世界の一握りの『天才』に投資し、その能力からリターンを得られることが最大の魅力。」

という意見があがる一方で、別の参加者からは、

「いまの日本には、その日暮らすのもやっとという人もたくさんいる状況。その人たちに『オーナーシップを持て』と言っても、『滅相もない』というのが実情ではないか。何もあまねく全ての人々にNVICの投資をわかってもらおうとする必要はないのでは。」

という指摘もありました。
後者は、貧困問題等の社会的活動にも積極的に関わっていらっしゃる方からのご指摘でもあり、一層、重く受け止めました。

これに対して、奥野は、
「貧困は教育を通じて遺伝する。でも、日本にとっての救いはしっかりした公的教育制度があること。教育を通じて、『自分が働く』以外の収入源があることを伝えることができれば、どこかでこの連鎖を断ち切れるのではないか。そうなるように何とか働きかけたい。」
と、熱っぽく語りました。

私たちに何が、どこまでできるのか、正直言って自信がある訳ではありません。

「noteを書いても世界は変わらないよ。」

このnoteを始めるときにアドバイスを求めたとあるインフルエンサーさんの言葉はいつも胸に引っかかっています。それが現実かもしれません。

それでも、奥野が語った未来に少しでも近づけるよう、私たちにできることは何なのか、これからも脳みそに汗をかいて考えていきたいと思います。

「多くの人が、『オーナーシップ』というマインドセットを持てば、労働者もブラック企業に搾取され続ける必要はないし、雇用者も人材がモノやカネと同様に重要な経営資源であることに気づく。ブラック企業なんてなくなるはず」

参加者さんのご意見に背中を押される思いで、京都ラボを後にしたのでした。

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今回参加していただいたブロガーさん(五十音順)

菟道りんたろうさん:The Arts and Investment Studies
https://arts-investment.blogspot.com/2019/09/blog-post_23.html

かえるさん:かえるの気長な生活日記。
https://kaeru.orio.jp/entry/2019/09/26/110750

Shimoyamaさん:セルフ・リライアンスという生き方
https://www.shimoshun.com/entry/nvic-obune-3M

パーサモウニアスさん:月16万の都会暮らし資産運用記
http://kojyalekobo.blog.fc2.com/blog-entry-567.html

rennyさん:rennyの備忘録(投稿はnote)
https://note.mu/renny/n/na14d1e3453a7
http://renny.jugem.jp/

ろくすけさん:ろくすけの長期投資の旅
https://6suke.com/2019/09/28/nvickyoto01/

おまけ

当日用意したお菓子です。
・出町ふたば:豆餅
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26001520/
・小倉山荘:をぐら山春秋
https://www.ogurasansou.co.jp
・クロッシェ:京あめ
http://crcht.com/products.html


ご参加いただいたブロガーの皆様、どうもありがとうございました。