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#ひと駅分のおどろき
いつもより永く静かな夢
視界が閉ざされてからいくらか時が過ぎた。目の前にすこしずつ映像が流れてくる。わずかに音は鳴っているようにも思える。自分と世界の境界線が曖昧な感覚がある。これは夢だ。
夢が夢だと気づいた時には、もうどれだけ夢に浸かっていたのか覚えていない。わかることは、たしかに生きている時とは感覚が違うことだけだ。この夢はいつ終わるのだろう。自分の意識とは別に、映写機が夢を流し続ける。いま、自分しか存在しな
視界が閉ざされてからいくらか時が過ぎた。目の前にすこしずつ映像が流れてくる。わずかに音は鳴っているようにも思える。自分と世界の境界線が曖昧な感覚がある。これは夢だ。
夢が夢だと気づいた時には、もうどれだけ夢に浸かっていたのか覚えていない。わかることは、たしかに生きている時とは感覚が違うことだけだ。この夢はいつ終わるのだろう。自分の意識とは別に、映写機が夢を流し続ける。いま、自分しか存在しな