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Xデザイン学校の京都フィールドワーク 事前WS
初めてのフィールドワーク参加
去年のXデザイン学校にて、京都のフィールドワークに参加したメンバーから楽しかったと聞いていてずっと興味のあったフィールドワーク。
以前、伊賀先生のエスノグラフィの授業で実際に街に出ていろんな人へインタビューしたり、見たもの・感じたものをベースに分析をし、発見することが楽しかったのです。
また、UXデザインの品質に影響する3要素には「価値発見」「価値実現」「価値伝達」の3つの要素があるという考えのもと今回は「価値伝達」にフォーカスした回ということで、自分が今まで取り組んでこなかった分野でもあり実践してみたかった思いもありました。
テーマはかなり難題・・?少し怪しそう?でしたが、仲良くしている友人も参加するということですし、何よりあの安藤先生とお会いしてみたくて思い切って行ってみることにしました。
再度問われるAIが当たり前になる時代に生きるデザイナーの話
①エンジニアリングの方向性
HCDは基本回すことだから、早く作れることでここのサイクルを効率よく回せるようになる
ユーザーと一緒に作りながら、使う前に作法や意識を作っていくことができる
ここの説明はよく言われていることだし、イメージがつきやすいからわかりやすかったです。
②人間探究の方向性
今までは、人とシステムで一緒に何かをしていたけどそうじゃなくなる。
AIができたことで、システム同士でやった結果や何らかの価値だけがポンっと人間に渡されるようになるので、裏でどんなメカニズムや繋がりがあって結果が出てくるのか伝えられるようにならないといけなくなる。つまり、より哲学的な考えを持たなくちゃいけないよねっていうお話でした。
哲学的
信念対立
構造構成主義で説明がつくとのことでこれは後ほど調べました。
構造構成主義
知識や現実は最初から固定されたものではなく、人々の相互作用やコミュニケーションを育てながら考えていくということ。誰かが正しい答えを一方的に教えるのではなく、みんなで考える、考え、試しながら知識を組み立てていき、その性質は変更可能だとみなす立場を指す
②について、日々の自分の考えにないことが急に舞い込んできたのでてんやわんやしてしまい、難しいと感じてしまいました。
AIと私たちの在り方について私にとっては新しい気づきでした。
仏教とデザイン
実は最近安藤先生のYouTube Liveを見る機会が増えて、仏教とデザイン論について耳にすることが多かったので、ここの話はニコニコしながら聞いてしまいました。
五蘊の話はなかったのですが、経典(教え)と修行(体験)と、芸術(価値の視覚化)の3つの仏教の要素がUXにも通ずるところがあるというお話でした。
今回は、この要素をテーマに沿って作成し価値伝達のUXについて実践してみるというフィールドワークでした。
経典と修行を作る!ってことですね。(ここだけ聞くと少しの怪しが・・)
事例:辛口カーブとテンションアンドリリース
例えとして、アサヒビールの辛口カーブについて話していただきました。
辛口って今まで言われていたけれども、左脳で感じられるように視覚化することで、飲んでいる人の体験がよりキリッとイメージすることができ、売上拡大につながったということです。
海外では、この感覚を「テンションアンドリリース」と表現されたようで、左脳的に飲んだ時のキリッと感を伝えたことで価値伝達をしているという事例でした。
この後のワークで実際にやったのですが、同じチームの子が書いた「ざくろジュース」はまさに視覚化してもらった通りの味で、左脳的に価値を訴えかける面白さを実感しました。
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感じ方を視覚化することの難しさと面白さ
非言語で感じたことを表すのが難しかった!そして私は炭酸水というわりかし普通な飲み物を選択してしまい・・
いつも自分が使う脳とは違うところが刺激された時間でした。
同じチームの坂脇さんの「ざくろジュース」の表現は斬新で、飲みたくなりました笑
面白さも難しさも感じられる楽しいワークでした!
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テーマ探し
テーマ探しは少し難航しましたが、「元祖ミニマリスト」というパワーワードに心惹かれて、方丈記の鴨長明と無常感を感じられるテーマに決まりました。