はたあげ日記②

私の苦手な「問いを投げかける」こと。
ファシリテーターとしては愚か、普段の話し合いの場でも出来ていない。
そんな私にとって、今回の講座は長年の自分の課題を解決できる重要なエッセンスになった。

ファシリテーターに大事な4要素

良いファシリテーターに共通していることは大きく分けて4つに区切られ、
・環境整備
・問いかけ
・立ち振る舞い
・シュミレーション
に分けられるそうだ。その中でも、私が特に出来ていないと感じている『問いかけ』について学んだことを綴っていこうと思う。

問いかけ

ファシリテーターは、参加者が深く考えられるような本質的な問いを投げ掛けるほど、ワークショップの価値が上がっていく。逆に言えば、どんなにワークの内容を深めていっても、参加者への問いかけが浅いとワークショップ全体が浅い結果で終わってしまうのだ。
より本質的な問いを投げかけられるようにするには、4つの視点を持つことを聞いた。

1,置き石理論

「あなたが人生で大切にしていることはなんですか?」といきなり初対面の人に投げかけても、本当の答えは出してくれない。関係性が出来ていたとしても、中々すぐには答えることができないだろう。
置き石理論とは、聞きたい問いを直接的に投げかけるのではなく、相手が考えやすいといから徐々に本質的な問いへと近づけていくこと。
参加者の思考をスムーズに動かしていくために置き石理論を使う。

2,発散と収束

この思考は、イベント企画の話し合いの場合などに使うとかなり効果が出る。
その場でしか出せないような答えを出す為に、まずは思考を広げる
「発散の問い」を投げる。(人生でやってみたいことを100個あげてください!のような)そして、多く出された意見をジャンル分けや優先順位をつけるなどして「収束の問い」へとつなげていくことで、アイデア出しの流れができる。

3,具体と抽象

ひとつ目の「置き石理論」を実行するにおいて、問いを投げる側が常に頭に入れておきたい思考が『具体と抽象』だと考えた。
「活躍できるファシリテーターってどんな人だろう?」と、相手が自由に想像できるような問いを投げた後に、「それを自分たちにもできるようにするにはどういったことをすれば良いかな?」と、想像に飛んだ答えをグッと現実的にしていくことができる。

4,内向きと外向き

問いを投げるときには2つの軸で考える。
内向き→相手の価値観や原体験を深ぼる。(あなたが〇〇に興味を持ったきっかけはなんですか)
外向き→まだ頭の中にない考えを引き出していくための問い(〇〇
をするにおいて本当に重要なことは何?)

全てをインプットし、この文章を書いた時点で理論は分かったが、これを自分のスキルとして身につけていくのには時間がかかりそうだ。
実際、インプット後に、置き石理論を使って対話をするワークがあったのだが、相手の答えに対して柔軟に、本質的な問いへと繋げていくのが
かなり難しい。これは場数を踏んでいくしかないようだ。

私は今まで、はなから「自分が本質的な問いなど投げれるはずが無い」
と決め込んで、その場しのぎの問いや意見を話してきたことが多かったが、思考のプロセスを教えてもらった今、4つの視点を意識して日常会話から積極的に使っていこうと思った。



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