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ひさしぶりの午前二時の勇気

ひさしぶりに午前二時に文章を書いてみます。


鮭遡上のシーズンですね。(唐突に)

母川回帰という本能に抗えない鮭と人間とを
混同させたような文章を思い出したので、
書き出し部分数行を抜粋します。





私が強く出れば
、欲しいものが手に入ることぐらいはわかっていた。

「私が悪かったのよ」という彼女の言葉が。
だがそれは真実ではない。

私はまた彼女に「ごめんなさい」を言っていた。
それも間違いであることを知りつつ、私は同じ過ちを繰り返していた。

私は導かれるように、川を遡る。
緩やかな水路を、淀んだ水域を、そして細い細いはしごを。

使い終わったはしごは、もう戻れないように蹴倒してしまえばいい。

赤い糸を手繰り寄せ、彼女の体を抱きしめる。
柔らかい頬に手を添え、彼女に伝える。
またいつか、出会える日が来る。
私たちはつながっているのだから。




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