助ける力
ここ数日、若い女の子と恋愛したがるおじさんのバトルがX.Twitter上で起こっていて
選挙の結果も見つつその流れもおすすめのタイムラインで流れてきている。
アラフォー女性たちは未成年に悪さをしそうな男性を牽制した、という話を書かれていて
シスターフッドというよりも本能に近いのかな。
若い頃いやな目に遭った人ほど
同じような想いをさせたくないと行動するのは
感謝なんていらなくて、ただ助けたいという気持ちで。
実は一年前、それに該当するのかわからないし
私は余計なことをしたのか?と心の中で少しモヤついている出来事を久しぶりに思い出した。
コロナの流行がぶり返していた冬のこと。
地下鉄に乗る前からじいさんが女子高校生をチラチラみてるなぁと隣の乗り口で気になっていた。
嫌な予感がしてなんとなく、イヤホンを外した。
電車が到着し乗り込み、じいさんは座り。
女子高校生に自分の前に来て話をしてあげよう、みたいな声が聞こえてきて。
私は隣の車両のジャバラ部分で様子を見ることにした。臨戦対戦だ、という気持ち。
じいさんは顎マスクなうえ車内に響く大声だったので私はガン見した。
なにやら歴史のような政治のような、なんというか思想の話をしながら本を見せていて。
性的な、今たくさんの方が語られている助けたそれとは微妙〜に違うっぽい。けど。
女の子は固い表情でぎこちなく作り笑いをし、空返事をしつつチラチラと視線を泳がせ困惑しているように私には見えたのでした。
これは…どうなんだ?
知り合いの可能性もゼロではないかも。親戚的な?近所のじいさんとか?先生とか?だとしたら私がアクションを起こすと女の子に不都合が生じる?思春期ゆえの恥ずかしさ?
でもな。顔がこわばっているしな。
と、ただ様子を見るしかない状況が続いていたのだけど
何か紙を渡そうとして女の子がいえいえみたいな遠慮のジェスチャーをし、さらにじいさんが隣にお座りなさいな、いえいえ大丈夫です
という一連を目にしたとき
咄嗟に、何も考えがまとまっていないまま
「ねぇ大丈夫?あっちのほうが空いてるよ?」
と。
わけのわからない、脈略なさすぎる声をかけてしまった。
彼女はもうひとりへんなやつに絡まれた!
みたいな動揺をしているっぽい!だよね!!
めっちゃわかる!!!!
やべ〜〜〜!!!!!!
内心、めちゃくちゃごめんと撃沈した。
そっか、へへへつって。もうごめんごめんごめんあーあーあーなんだけど
ここでまた動くのも変か、もうわからん!となり、なんとなく隣にいて。
次の駅で彼女はややぎこちなく会釈をし、私が乗ってた車両のさらに奥へ移って行った。
その日はたいそう落ち込みました。
言葉選びも間もセンスも度胸もなく
勢いだけでいっちゃったもんで
あの女の子にとってはなんかもう
わたしも同じくらいウザいというか
ただただ気を遣わせ居心地の悪い気持ちにさせ
会釈と目配せをさせてしまったことも
余計なお世話というより
「やるんなら上手くやれよ」
その一点。それを悔いた。
それと「助ける力」のなさ。にほとほと呆れ。
あの女の子に申し訳なくて。
なんかすごく、ごめんなさいと思った。
テンパってバキバキのおばさんがいきなり声掛けてごめん。
なんかもっと堂々としたい。
よくわからない説得力がほしい。
強くなりてぇ。
そうおもったのを久しぶりに思い出してまた今夜も
あーあーあーごめんねーーーとなるので
ここで懺悔しました。
もし次があったらうまくやれますように!
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