お誕生日しょうかい
学校はやっと夏休みに入りました。
個人懇談も終了し、職員室もゆるゆるモードに突入。普段は話す機会が少なかった先生とお話できたり、一緒にお昼を食べたり。
心も体も余裕がある日々ですが、やっぱり子どもがいた方が楽しくて良いかもしれません。(笑)
実は先日、誕生日を迎えました。
24歳になりました。
毎年同じことを言っていますが、年を取ったという実感はありません。自分が24歳になった自覚もありません(笑)
私の学級では、「お誕生日しょうかい」という当番を設けています。(毎日仕事があるわけではないので、植物の水やり当番と兼任してもらっているのですが…)
私はどうしても置きたかった当番です。
大学時代、所属していた吹奏楽部では帰りのミーティングで誕生日の紹介を行っていました。
たった数分の活動ですが、私はこの時間がとても好きでした。
恥ずかしそうに紹介を受け、ポツリポツリと最近の思いを話す様子を見ていると、ちょっとずつこちらの心も温かくなってくるような、そんな気持ちがするのです。
大好きだなぁ、愛おしいなぁ、という気持ちがじんわりと広がるような、そんな感覚です。
その瞬間、世界がちょっとだけ私にフォーカスしてくれる気もするんです。ただただ、私がそこにいればいいと感じられるんです。
大好きなあの感覚を、子どもたちにも感じてほしくて、この当番を作りました。
実際にやってみると、拍手を送る子どもの顔はどれもゆるんでいて、あったかい空気が広がっていく気がします。どんなに私に叱られるようなことがあった日でも、その瞬間だけは温かさで満ちている気がするんです。
「誕生日ってなんで祝うんですかね、年取ったってもう嬉しくないでしょ。」
大きくなると、そんなことを言う人もいるはず。
でも、私にとって誕生日は私が、私という存在であるだけでいいのだ、と感じられる日なのです。
実は私、誕生日が好きだけどちょっぴり不安で。
今年も祝ってもらえるかな、覚えててもらえるかな、私に思いを向けてくれる人がいるかな、あの人の中に私はいるかな、そんな不安が心の中にもやっと出てくるんです。
でも、祝ってもらえたり声をかけてもらえたりすると、「あぁ、この人の中にも私がいた」と感じられます。
別に覚えてもらわなくたっていい、祝ってもらわなくたっていい、
そう感じる人もいるかもしれないけど、私はやっぱり誰かの中に存在していたいです。そして自分の中にも、誰かを置いてその存在を抱きしめていたいと思います。
今年の誕生日も、12時を回ったあたりでもやっとした不安を抱きながら入眠しましたが、一日が終わって寝るころには安心を抱えて眠りました。
というのも、あの「お誕生日しょうかい当番」が、おもむろに誕生日を紹介してくれたのです。
確かに、前に誕生日を教えたことがあったけど、何も言わずに紹介してくれるとは…。
子どもたちは、普段クラスメイトの誕生日を祝うときと同じように一様に温かい眼差しを向けて話を聞いてくれました。
あぁ、また夏休み明けもこの子たちのために頑張ろう…!
そう思わせてくれた瞬間でした。
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これ、一週間くらい前に書いたのに、なかなかアップできず…。
今になってやっと。
この一週間で、先輩の先生方に連れられて海に遊びに行ったり、同居人のお姉さんが遊びに来て一緒に楽しんだり…と絶賛夏を満喫しています。
幸せだなぁ、という思いを噛みしめながら…。