食べ物と健康-3
食品の機能とは
一次機能(栄養機能):体をつくる、
エネルギーを産生するなどの生体に対する
栄養素の働き。例)たんぱく質、食物繊維二次機能(感覚機能):おいしさを感じる色、
味、香り、食感などの嗜好に関わる働き。例)リコピン(トマトの色素成分)三次機能(生体調節機能):体調を調整する
働き。例)特定保健用食品(トクホ)
一次機能
炭水化物
炭水化物=糖質だと思っていませんか?
実は炭水化物=糖質+食物繊維なんです!
市販食品の栄養成分表示にある炭水化物量は
食物繊維の量も含んだ数値です。
結合する単糖の数によって単糖、二糖、オリゴ糖、
多糖に分けられます。
単糖類:これ以上、加水分解できないもの。
例)グルコース(ブドウ糖)、
フルクトース(果糖)、ガラクトース二糖類:2つの糖がグリコシド結合をした
もの。
例)ラクトース(乳糖):ガラクトース
+グルコースオリゴ糖:単糖が3~10個グリコシド結合
したもの。腸内細菌のエサになるのが特徴。
例)ラフィノース、スタキオース多糖類:多数の単糖がグリコシド結合した
もの。構造によって直鎖と分岐鎖に
分けられる。例)でんぷん、グリコーゲン
*グリコシド結合:単糖のヒドロキシ基(-OH)が
脱水縮合してエーテル結合(-O-)をつくる結合。
食物繊維
食物繊維はヒトの消化酵素で加水分解できない
もの。一部は大腸で腸内細菌に分解され、
短鎖脂肪酸を生成してエネルギー源
(1gあたり2kcal)になる。
食物繊維は水溶性と不溶性に分けられます。
たんぱく質
たんぱく質はペプチド結合により、
多数のアミノ酸が鎖状に結合した高分子化合物。
*ペプチド結合:アミノ酸同士の結合で
カルボキシ基(-COOH)とアミノ基(-NH₃)からH₂Oが
外れて生じた結合。
単純たんぱく質:ポリペプチド鎖のみから
なるもの。例)アルブミン複合たんぱく質:単純たんぱく質に
たんぱく質以外の物質が結合したもの。
例)リポたんぱく質誘導たんぱく質:上記のたんぱく質が
物理的・化学的作用を受けたもの。
例)ゼラチン
一次機能は途中ですが、続きは次回にします〜
苦手な方が多い色素や香りの成分についても、
今後まとめていきますのでよろしくお願いします!