かぼ塾 #1
先日告知した通り、かぼ塾を本格的に
始動させます!初回は腎臓の構造と働きです!
なぜ腎臓にしたかというと、私のゼミがCKDの
分野だったので原点に立ち返ろうと思いました。
主に管理栄養士国家試験対策から
病院管理栄養士向けのちょっとコアな内容まで、幅広くまとめていければいいなと思っています!
腎臓の構造
まずは腎臓の構造を知る必要があるので、
どうしてもここは暗記が必要になります!
腎臓は血液をろ過して尿として排泄し、
恒常性を保つ器官です。腎臓は横隔膜の下、第1腰椎あたりにある
後腹膜臓器。左右では右の方が3㎝低い
位置にある。腎臓の血漿流量は心拍出量の約25%、
原尿の約1%が尿として排泄され、
残りの99%は尿細管で再吸収される。
尿中にはほとんど排泄されない物質
としては高分子のたんぱく質、水、
グルコースやアミノ酸、電解質などが
ある。イヌリンやマンニトールなどは
人体に存在しないもので排泄率が
約100%である。ネフロンという構成単位で、
腎小体と尿細管からなっている。
腎臓の働き
代謝産物の排出:健常者では約150L/日
の原尿からろ過され、実際に排泄される
尿は1~2L/日。酸塩基平衡の調整:水素イオンを尿中に
排泄することで、血液中のpHを
弱アルカリ性に保っている。水・電解質の調整:食事中の食塩
(ナトリウム)を尿として排泄すること
で、体内の水分量と血圧を調整する。
腎機能が低下すると水分やナトリウムの
排出しにくくなり、循環血液量が
増加することで血圧が高くなります。ホルモン(レニンやエリスロポエチン
等)の産生・調節:腎機能の低下により
エリスロポエチンの分泌が低下し、
腎性貧血になりやすい。強い骨を作る(ビタミンD₃の活性化):
肝臓で蓄積されたビタミンDは腎臓で
活性型に変えられる。
腎機能が低下すると、活性型ビタミンDが
不足し、カルシウムの吸収も低下する。
→副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が
亢進され、骨から血液中にカルシウム
が移動し、骨が弱くなる。
例題で復習
(第38回管理栄養士国家試験より)
✕→糸球体とボーマン嚢で構成されるのは
腎小体✕→ヘンレ係蹄(ヘンレループ)は
近位尿細管と遠位尿細管の間✕→約150L/日
〇→腎機能低下によりクレアチニンの
排出ができなくなり、
血清クレアチニン値が上昇する。✕→イヌリンは人体に存在しない。
腎臓の構造と働きについてまとめてみました!
私自身、忘れかけていたのでよい勉強に
なりました。看護roo!のサイトにある図が
見やすかったので今回使わせていただきました!
次回のかぼ塾は腎疾患について、まとめようと
思います~✨要望やコメントがあればぜひ💬