【5-6】「使い続ける」という守り方。文化と芸術が生まれる古民家「耕心館」[瑞穂町]
みなさん、こんにちは。かわばたです。
最近、家に一輪挿しを飾っています。今はラナンキュラスというオレンジの花で、無味乾燥な部屋に彩りを与えてくれるので、ちょっと民度が上がった気になれます。
さて、今回ご紹介するのは
歴史を感じる建物が活用された社会教育施設
です。
字面はちょっと難しそうな施設ですが、簡単に紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
■原型は江戸時代末期の和洋折衷な建造物!
耕心館とは、瑞穂町立の社会教育施設です。
コンサートができる多目的大広間や展示ギャラリー、食事会や会議に使える和室や洋室などを借りることができます。
母屋の原型は江戸時代末期のもので、当時は豪農の家だったそうです。その後、醤油製造業と養蚕業が営まれました。養蚕業のなごりは屋根構造に見る事ができるそうです。
昭和50年代には、フランス料理店として大幅に改装。その後、平成12年に瑞穂町が取得し、社会教育施設として整備されました。
[1階くつろぎの間]
江戸時代から様々な人に使われ、その度に手が加えられた結果、現在の和洋折衷な建造物ができたということです。
夜のライトアップされた庭園も美しい~
■社会教育施設ってなに?
ここで簡単に社会教育施設についてご紹介です。
そもそも「社会教育」とは何か?
「社会教育法」では、
と定義されています。つまり、学校や幼稚園以外で行われる組織的な教育活動すべてを「社会教育」と呼ぶのです。
この社会教育のための施設が「社会教育施設」であり、代表的なのは公民館や図書館、博物館、体育館です。運動系は「社会体育」なんて呼ばれることも。ちなみに、以前紹介した【5-4】けやき館は耕心館のすぐ隣にあり、こちらも社会教育施設です。
これらの施設について「生涯学習」という言葉をイメージする方が多いかもしれませんが、社会「教育」と生涯「学習」は異なるものです。
ここまで読んで「結局、社会教育ってなんぞや?」と関心を持った方は「社会教育士」のホームページを見てみてください。最近できたページで、イラストたっぷり、見た目もお洒落で楽しいですよ!
■優雅な気分で食事を楽しむ。
部屋を借りる以外にも、1階くつろぎの間ではなんと、ご飯やお茶を楽しむことができます。活動の後に、1階に降りて食事会という使い方もいいですね。
今回は夕飯でお邪魔しました。
私が頼んだのは「イタリアントマトスパゲティ」(700円)です。
トマトの酸味とほのかに香るオリーブ。
あつあつを口いっぱいにほおばれば、トマトの幸せいっぱい。
オリーブがアクセントになって美味しかったです。
バックスリーさんは、「和風ハンバーグ」(800円)でした。
付け合わせがたくさんあるのがうれしポイントですね!
デザートはレジ横のショーケースから選べます。
私は「モンブラン」をバックスリーさんは「リンゴタルト」をチョイス。
土台は厚めのタルト。さっぱり生クリームとしっとりマロンクリーム。
小さいながらも、全体的にしっかりしていて、満足感のあるモンブランでした。(断面汚すぎですね、すみません)
1階は天井も高く、ちょっといい料理店に来たような、ゴージャスな雰囲気を感じる事ができます。
今回は朝から自転車で爆走し、2人ともヘトヘトだったのでがっつり癒されました。
■まとめ
和洋折衷な耕心館、いかがでしたでしょうか?
公立とは思えない綺麗な施設で、芸術活動や趣味の活動、そして食事会などいろいろな楽しみ方ができる施設でした。
「文化を守る」というと、ずっと同じ方法でやり方を変えないで続けていくというイメージがありましたが、「時代にあわせて使い方を変える」というのも文化を守り、繋げていく一つの方法なのではないかなと感じました。
「変えてはいけないところ」と「変えなきゃいけないところ」をみんなで考えていくことが大切なのではないでしょうか。
さて、次回の探してみNut-s!は、
をご紹介。お楽しみに~
【参考】
・耕心館ホームページ
・e-Gov法令検索「社会教育法」
・社会教育士ホームページ
・耕心館パンフレット
文責:かわばた