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「蒸しケーキ」をつくってみた。

書店で一目ぼれに近い形で買った漫画がある。
「舞妓さんちのまかないさん」(小山愛子著/小学館)だ。
現在7巻が発刊されていて、もちろん今のところ7巻全て手に入れて
寝床の友、何度も繰り返し読む漫画となっている。

ストーリーは16才のキヨちゃんが舞妓候補として屋形にやってきたが、
いろいろあって、まかないさんとなり、
舞妓さんを食事で支えていくといった感じ。
とにかく登場する料理が珍しいメニューではないけれど
手が込んでいる。画だけでも「おいしいよね」と想像できる感じで。
そこがとても気に入っている。

作品自体をあまりに気に入ってしまい、
どんな料理が登場したかをノートにまとめてみたりしたほど。
(気が向けばどこかで書いてみる)

で今回はタイトルの通り、たまたま材料がそろったので、
5巻の第49話「みんなのすきなもの」という話に出てくる
「蒸しケーキ」を作ってみた。
作り方と材料量についてはこの話の最後に書かれていたので
再現可能になった。
作り方は以下のとおり。(5巻から引用)

材料:小麦粉150g
           砂糖   100g
   牛乳   100cc(100ml)
           卵       1こ
   重曹   小さじ1
           はちみつ(orみりん)大さじ1
           サラダ油  大さじ1
           お酢   30cc(30ml)
           ゆであずき(お好みの量)(水気を切って粉をはたくと沈まない)

作り方:1)粉類、砂糖をふるう。
    2)卵、牛乳、はちみつ、サラダ油を入れまぜる。
    3)蒸す直前にお酢を入れてまぜる。(ぶくぶくになる。)
      泡だったら泡をつぶさないようさっくり小豆を切りまぜる。
    4)蒸し器で強火30-40分。生地がついてこなかったら出来上がり。
     空焚き注意!!
    ・・・・・・といったところです。
    

実際に作ったのがタイトルの写真の通りなのですが
私の家にあったのが「きび砂糖」でして、ちょっと茶色っぽい・・・
あとはゆであずきが前日の月見団子のあまりだったので少ししかなく、
粉をはたかなかったので、見事に沈んでます(汗)
味はなつかしい蒸しパンの味で、
ホットケーキミックスで作るアレとは味が違います。

少し豆知識めいたことを書いてみると。
重曹は炭酸水素ナトリウムで、弱いアルカリ性です。
重曹だけいれて蒸し器で加熱したとすると炭酸ガスと炭酸ナトリウムが
生成し、この炭酸ガスによって生地が膨らみます。
が、困った点がひとつ。この生成する炭酸ナトリウムが苦い物質でして、
食べたときに苦さを感じてしまいます。

重曹はそばに酸性のものがあると反応して生成した炭酸ナトリウムが中和されるので苦味はでません。
この蒸しケーキでは蒸す直前に重曹とお酢(酢酸)を反応させて
炭酸ナトリウムが発生させないように処理をしてから蒸しています。
「ぶくぶくになる」のはすでに酢酸と反応させたことで炭酸ガスが発生しているからです。

蒸しケーキのお味は素朴なふわふわとした口当たりで
ほんのり甘くておいしいです。
気になったらチョット作ってみてくださいね。

そう。もちろんベーキングパウダーでも代用可能だとは思いますが、
この口当たりになるかどうかはちょっとわかりません。
なのでここは重曹とお酢を用意して、蒸し器で。ぜひ。

気が向いて、材料がそろったら、また再現メニュー実施してみます。

(参考文献:「舞妓さんちのまかないさん」(第5巻)
      「食べられる」科学実験コレクション
      (尾嶋好美著/サイエンスアイ新書)

#漫画 #舞妓さんちのまかないさん #再現メニュー #漫画飯

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