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気がついたら美容室の床で寝てた

突然ですが皆さんは美容室の床で寝たことはありますか?

自慢じゃないですが私はあります。

それはもう超衝撃ハプニングだったので是非読んで頂きたい。

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気がついた時には美容室の天井を見上げていました。

あれ...?数秒前までシャンプー台にいたはず...

シャンプー台から見ていた天井の景色と比べると明らかに天井が遠くなっている。

ふかふかのリクライニングチェアに座っていたはずの体は不思議なことにカフェ調のお洒落な木材に置かれていた。

そこで気づく。

私、美容室の床で寝てない?

今まで生きてきた中で美容室の床に寝たことなどないし、世間一般の常識からしてもおそらく美容室の床は寝る場所ではない。

ということは、夢?

それか...もう一つ。心当たりがあった。

頭はぼんやりとしていて、美容室の床に寝ていると気づいたのにも関わらず体が起こせない。

遠くで音が聞こえる。

「どういう状況でしたか?」「僕がシャンプーをしていたのですが...そうしたら...」

自分が床に寝ているだけで話が進んでいく。周りの声は遠く、まるで自分と世界が切り離されたような感覚

この感覚どこかで...

そして私の周りを囲む水色のジャンパーにヘルメットの人たち

かなり見覚えがある。

ヘルメットの男性が1人私の顔を覗き込む。

「大丈夫ですか?病院に行きますよ。」

ああ、やってしまった...

時は数分前、シャンプー台で頭を洗ってもらっていた。担当の美容師さんと和気あいあいと話しながら。

「へえ!看護師さんなんですか!」

という美容師さんの言葉を最後に記憶が途切れている。

感覚では数秒。眠っていたような気がした。

後から聞くとシャンプー台でてんかん発作を起こし、激しい全身痙攣で体を支えきれずそのままシャンプー台から転落したようだった。

高さのあるシャンプー台から転落し、見事顔面で着地した私はその後数週間を顔面ゾンビ状態で過ごした。おまけに左の前歯の神経が死んだ。

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ピースしている場合ではない。

話は戻り、水色のジャンパーにヘルメットは救急隊の方々だった。背中には「消防」の文字

ぼんやりとした頭でこの時思った

"救急車に乗ってる人って消防士さんだったんだ..."

めちゃくちゃのんきだった。

「病院に行きますよ」と言われ、全てを悟った私は静かに「はい...すみません」とだけ言った。

何があったかは聞かなくても分かる。

その瞬間に担架で体を持ち上げられ、嘔吐しながら美容室ご利用中のお客様に見守られその場を後にした。

超恥ずかしくて菓子折りを持って謝りに行った以降、その美容室には行っていない。

幸いにも顔や頭などに骨折はなく、入院を免れた。

かかりつけの病院だったので主治医が顔を見にきたときはゾッとした。

なぜなら今回の件は忙しさにかまけて内服を怠っていたことが原因だった。

「薬忘れたの?」「はい....すみませんでした...」

次の外来受診でこっぴどく怒られた。

今回の件で大事には至らなかったものの打ちどころが悪ければどうなっていたか分からなかった。

死んだのが前歯の神経だけで良かったと心から思った。

皆さんも、どんなに忙しくても薬だけは用法容量を守りきっちり飲みましょう。

健康がイチバン!

@若造

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