【不凍港を】ロシア散歩4【探せ】#008
ロシアには噴水がある。
近所の公園や目抜き通りには十中八九噴水がある。
割合にすると8割9割といったところだ。
しかもその水の吹き出し方が尋常ではない。
加減というものを知らないのだ。
風邪の強い日に雨か?と思うとだいたいこの噴水の水が流れてきていることが原因だったりする。
凍えそうな程寒い日にもこの通りだからイラッとくるのだが何がロシア人を噴水に駆り立てるのか。
ロシアは寒い。ロシア帝国のときももちろん寒かったよ。寒いと港が凍っちゃう。凍っちゃうと船も出ない。困ったよ。(〽襟裳の春は何もない春です)
だから偉い人は南の方のあったかい港をトルコからゲットしようとしたんだ。がんばったよ、でも負けちゃった。
そこでロシア人が出したアンサーが噴水ということではなかろうか。
「俺たちの水は凍ってねえぞ!」
不凍港はクリミア戦争で手に入らなかった。しかし見てくれ、この凍ってない水を!という強い主張を感じざるを得ないのである。
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